シーバスのリーダーおすすめ厳選5つ!長さや結び方とランカーシーバスのハリスについて

シーバスのおすすめのショックリーダーをご紹介します。

シーバスに適した長さの決め方や結び方についても詳しく紹介するとともに、ランカーシーバスのときのリーダーの考え方についても触れています。

ここだけでシーバスのリーダーについてのすべてがわかる手引き書になっています。後半では厳選したおすすめのシーバスリーダーをご案内!最後までお付き合いください。

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シーバスでリーダーの必要性

画像:Sea Angler Magazine

シーバスでも今や釣り糸はPEの全盛期です。PEラインの性質上縦の直線強度については強く、同じ強度でも細くでき飛距離が伸びるなど利点もありますが、水中のストラクチャーなどの障害物に触れたりしたときの横からの衝撃にはどのラインよりも弱く、ほんのちょっと擦れただけでいとも簡単に切れてしまいます。

しかもフッキングしてから、反対側に走ったり、エラ洗いをするシーバスはその確率が高くなります。

そのために、ライン先端部分に横からのショックを吸収し受け止められだけの強度を持ったリーダーの使用が欠かせません。

シーバスのリーダーの種類

リーダーにはさまざまな素材でできた種類がありますが、現在シーバスではフロロカーボンとナイロン製のものが多用されています。

フロロカーボン

フロロカーボンは比重が重く、水の中でよく沈みます。横から擦れに強くもっとも強度があり、まっすぐの力でも伸びにくく感度がいいのも特徴です。現在シーバスゲームで定石となっているリーダーです。

ナイロン

ナイロンはフロロに比べて比重が軽く、若干水に浮きゆっくり沈みます。また直線での伸縮がよく少し伸びるため、その特性を生かして食いが弱い時期や状況なのでミスフッキングを防いだり、トップウォーターなどでラインを少し送ってやる必要があるときに用いるなどフロロとの使い分けができます。

シーバスリーダーの長さは?何センチ?

シーバスに適切なリーダーの長さはおおよそ70cmと言われています。先にお話しした通り、60cmを超える個体がエラ洗いをして水面から飛び出してきたり、水中でターンしたときをご想像ください…。

その理由がわかります。

もう20年くらい前からシーバスのリーダーの長さには昔から諸説ありますが、河川や河口の干潟がメインのシーバスには70cmがベストだといっても過言ではありません。

根の粗いポイントの場合

しかしこのリーダーの本来の役割を果たすためには、シーバスを釣るフィールドの状況に合わせる必要もあります。

例えば沖堤防からの岸壁ジギングや、根の粗いサーフや地磯を横に通してくる場合です。そのような場合には、水深やゴツゴツとした地形に合わせてリーダーの長さを矢引き(75cm~1m)とか少し長めに取ります。

ちょっと1ヒロもとってしまうと、キャストする際に垂らしの長さを合せると結束部がガイドを通ってしまいキャストのたびにガイドに引っ掛かることで結束部分がほつれてくる原因にもなり、飛距離も犠牲になります。

垂らしの長さの時にトップガイドより手前に垂らしが持ってこれるギリギリのリーダーの長さが適切です。

シーバスのリーダーの太さ

リーダーの太さについては下記のページで詳しく解説しいます。
こちらもご参照ください↓

なのでここでは詳細は割愛させていただき、おおまかな具体例だけ記しておきます。

太さの決め方は

PE0.8号⇔約16lb~18lb
PE1号⇔約22lb~25lb
PE1.2号⇔約25lb~28lb

ざっくり、僕の場合はこんな感じ。リーダーもメーカーによって号数とポンド(lb)の表記がまちまちなので一つの目安としてください。

メインラインに対してのリーダーの太さについてはこちらに一覧表が記載されています。
ぜひご覧になって決めるときの参考にしてみてください↓

ランカーシーバスのリーダーの考え方

僕は秋のコノシロや落ち鮎の時期のランカーシーバスを狙うときのビッグベイトにはナイロンリーダーの方がいいと思っているひとりです。

ヒラマサやマグロなどオフショアのビッグゲームでナイロンリーダーが多く使用されている理由は

直線の引っ張り強力に優れショックを吸収する
伸びることで力強い引きにも粘るので大型をいなすことが可能
柔らかい分PEとの結接強度はナイロンの方が高い

と、このような感じ。

ランカーシーバスを狙うときはほぼ水面直下の釣り方で、ボトムズルするような釣り方はしないので根ズレの心配もなく自分はランカーシーバス狙いの場合リーダーはナイロンを選ぶようにしてます。

またビッグベイトはジョイントルアーで艶めかしい動きをするものの、フックも大きくそれだけ”フックに遊びが多い”と思っているので、確実に飲み込ませてフッキングするにも伸びるナイロンリーダーの方が吸い込みが良くなると思っています。

これも僕自身のランカーシーバスのときのリーダーの考えであり、いろんな意見があると思います。これが最適ということでは決してないので、参考程度に聞いてもらえると嬉しいです。

シーバスおすすめリーダー

シーバス釣りに使用されるリーダーは数多くのメーカーから発売されていますがこれまでにいろいろ使ってみたものの下記に紹介するものに最終的に落ち着きました。体験を基にした厳選2つのおすすめリーダーをご紹介します。

バリバス シーバス ショックリーダー フロロカーボン 30m
バリバスの技術をすべて盛り込んだこだわりのシーバス用ショックリーダーです。感度、強度ともにリーダーに求められる性能は当然持ち合わせており、それなのにけっこうしなやかで癖がつきにくいです。

僕にシーバスを教えてくれた先輩はシーバス以外にショアジギでもずっとこれを使用し続けています。僕は?

これね…いいんですけどちょっと他よりお高いんですw何度も組み替えるリーダーにはってことで他のですけど…。ただそれでも「プレミアムなものしか使わない!」というシーバスアングラーにはおすすめできる信頼度の高いリーダーです!

シマノ エクスセンス リーダーEX 30m
もうこれもインスタとかでよく見かけるシーバスハンターに信者が多いエクスセンスのシーバス専用リーダーです。

信頼のあるシマノの製品なので、シーバス以外でもブリクラスの大型青物もこれでいけたという口コミもありました。価格もちょうどよく、これは他のリーダーよりもスプールがコンパクトでウェーダージャケットのポケットに入れても邪魔にならず釣行時の利便性が高いのも人気の理由です。

シーガー プレミアムマックスショックリーダー
近所の釣具屋さんのリーダーのコーナーでも一番目立つ場所に置いてあり店員さんに聞いても「最も売れてる」と豪語するソルトウォーターの中では一押しのリーダーです。

強度と汎用性、使い勝手と料金に対してのお値打ち感などすべてがバランス良く整っています。初心者の人が迷ったらコレ!

バリバス シーバス ショックリーダー ナイロン 30m
シーバス釣りで極寒期などのハイプレッシャーな場面で”当たるけど乗らない”状況下では甘噛みで固くて伸びないフロロでは食わせきれないときがあります。そんな気にはナイロンリーダーです。

またポッパーやペンシルを使った水面にルアーを浮かせるシーバスゲームでは沈んでしまうフロロよりも水面に浮くナイロンの方がルアーの姿勢を保ち操作もしやすくトップルアー本来の動きを損ないません。

また伸びることで吸い込みを良くしてミスフッキングを防ぎます。

通常ナイロンの約20倍の耐摩耗性を誇るVEP製法でしなやかさも確保されたシーバス用ナイロンリーダーにはこれがおすすめ!

ちなみに自分はほぼ年中このナイロンリーダーを多用するようになりました。

ダイワ モアザンリーダーEX II TYPE-F(フロロ)
モアザンユーザー待望の新しくリニューアルされたモアザンリーダーEX。

モアザンの名に恥じずシーバス専用の設計を一から見直し開発がすすめられこだわりはLB数毎にしなやかさや糸サバキ、ノットの組みやすさなどを計算して作られております。

LB(号数)ごとにスプールバンドのカラーが違うので同時に持ち歩いても識別しやすくなっています。

シーバスのリーダーの結び方

釣行時に根ズレやエラ洗いによるラインブレイクが起こるのは、釣行回数が多くなれば多いほどその確率も上がり、ポイントについてからランガンしている最中に結び直すことも思いのほか頻繁に起こります。

もっとも汎用性が高いFGノット

一度覚えておくと簡単!

⓵利き手の反対の手の人差し指と小指にそれぞれ5~7回ほどPE本線を巻き付ける
⓶PEを巻き付けた手のほうにPEの輪っかができる。この輪っかにリーダー編み込んでいく
⓷リーダーを下から上へ1回、PEを巻き付けた手の手首をひねって下からリーダーを1回通しまた手首をもどす。これを10回ほど繰り返す。
⓸PE支線を巻き付けていた手指からPEをほどいていPEとリーダーの網目を強く締め込み押さえておく
⓹PE本線とリーダーの端を抱き合わせPEの支線(端糸)で外掛け結びで仮留めする。
⓺PEの結び目を湿らせ、PEの支線(端糸)を口で噛んで、PE本線とリーダーを3方向に均等に締めつける。
⓻さらに外掛け結びを2回、しっかり結びとめる。
⓼リーダーを結び目に合わせ3~5ミリ程度残してカットする
⓽リーダーの先をライターで溶かし指で押さえてコブを作る
⓾リーダーのコブと編み込んだPEの隙間を埋めるように支線(PE端)で外掛け結びを2~3,4回ほどする。
⑪PE本線を結ぶ。支線(PE端)で本線にハーフヒッチを7~8回結ぶ。このとき上から下へ、下から上へを繰り返す。
⑫最後にダブルハーフヒッチでしっかり留める。                 

シーバスに限らず、アングラーにいちばん使われている結束方法。ライトジギングとかでもいける。

でもこの動画を見てからというもの、すっぽ抜けしなくなった。

リーダー側の最後に”コブ”をつくって締め付けるところが普通のFGノットよりも「スッポ抜け対策」に

優れていると思う。

シーバスのような50cm~1m級のサイズの魚をかけるのならこの辺の結び目の処理の仕方は大事になってきます。

このDUELの松岡氏の解説する動画で、FGノットをできるようになった人はけっこういるはず。再生回数が半端ない!

ただ同じFGノットでも結び方や手順など、人それぞれ違う。どれが一番簡単でどれが強いとかいうのはやってみた本人の結局主観的な判断でしかありません。この動画とともに、簡単で分かりやすいと評判の動画にシマノのサーフでの釣りを主にするプロアングラーの堀田氏のFGノットもある。どちらがいいかはホント個人の好みです。

自分の釣り方や好みにもっともあった結び方を選ぶことが釣果につながりやすいと思います。

より強力な結び方ミッドノット

摩擦力を発生させ強力な力を生むパワーのあるキャスティング向き

⓵リーダーの端を口にくわえて、スプール側をピンと張っておきます。
⓶あらかじめ長めに余裕を持たせたPEラインが滑らないように、指に二回ほど巻き付け絡めておく
⓷PEの端をスプール側にたらしておく
⓸PEをリーダーに上から下へ隙間を開けながら、20回ほど巻き付けていく
⓹今度はさっき作った隙間を埋めるように巻き付け下から上へ折り返す
 ※ここが一番むずかしいのだがこちらの動画→がわかりやすい。隙間を埋めながら折り返すところから。
⓺PEの端でリーダーをハーフヒッチで留める
⓻PEとリーダーの本線を引っ張りしっかりと絞め込む
⓼PEの端で、PE本線とリーダーの支線(端糸)を8回ハーフヒッチで留める
 ※飛距離優先では同じ方向に、強度優先では上から下からと交互にハーフヒッチ
⓽リーダーの端糸をカット
⓾PEの端をハーフヒッチで留めて、リーダーの切り口がPEを傷つけるのを防ぐ

FGノットがリーダーにPEを編み込むのに対して、これは巻き付けて摩擦力を発生させるタイプ。
より強いパワーにも耐えうる強力さを有しています。リーダーを結ばないので結びコブがなくガイド抜けが良く飛距離が出やすいのが特徴。

シーバスだけでなくショアジギングにも耐えうる結び方です。磯がらみのサーフや、磯ヒラ狙いのどちらかというと大場所でのランカーシーバスに向いています。

自分が使い分けしているおすすめの結び方を2通りご紹介しました。どの結び方にしても基本に沿って、ひとつひとつの工程をちゃんと丁寧に結んでおくことがいちばん「強く結ぶ」方法だということを肝に銘じておきましょう。