兼ねてからシーバスに有効なトップペンシルとして親しまれていた
シマノのエクスセンスシリーズのコノシロペンシル185Fがスライドチューンとして世代交代しました。
どこがどうブラッシュアップされたのか?
詳しくお伝えしていきます。
画像:クスセンス コノシロペンシル 185F スライドチューン|SHIMANO
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
コノシロペンシル 185Fのおさらい
シマノの「コノシロペンシル185F」は、冬場のコノシロパターンでのランカーシーバスゲームに欠かせない大型トップペンシルです。このルアーは、特にトップで狙う際に真価を発揮し、シーバスアングラーにとって頼れる存在となっています。もともとシマノが展開していたオフショアの青物用ルアー「オシアペンシル」が、シーバスフィッシングでも効果的であることが分かり、その技術が応用されてシーバス用として開発されたのが旧モデルの「コノシロペンシル185F」でした。
このルアーは、多くのシーバスを仕留める実績を誇り、シーバスフィールドで数々の釣果を残してきました。今回の新モデルでは、従来モデルをさらに改良し、シーバスフィールドのタフコンディションに対応できるようスライドチューンが施されています。
このブラッシュアップによって、より多くの釣果を引き寄せる性能が期待され、ランカーシーバスを狙う上での強力な武器となるでしょう。
スライドチューンはここが進化!
浮き姿勢
コノシロペンシル185Fスライドチューンは、特に浮き姿勢の改良が施されており、その開発に携わった家田さん(サニーフィッシングガイドサービス|東京湾シーバスガイド)が最もこだわったポイントです。
昨今のシーバスフィールドはハイプレッシャー化が進み、トップウォーターでの釣りでも、ただドッグウォークさせるだけでは警戒されてしまう場面が増えています。こうした環境下でシーバスを攻略するには、スプラッシュを伴うターンなどの動的アクションに加え、ストップやポーズといった静的アクションも組み合わせることが求められます。
水平に近い浮き姿勢を実現しており、これによってターンのしやすさが向上しただけでなく、止めた際の姿勢も安定。シーバスに見切られにくく、より自然な動きでターゲットを誘うことが可能です。静と動を使い分けるこのルアーの浮き姿勢の工夫により、今までにない攻略法を提供し、より多くのシーバスアングラーの期待に応えています。
アクション
アクションに関して大幅な改良が施されており、特に浮き姿勢の進化がもたらすスライドのしやすさが特筆に値します。水平に近い浮き姿勢になったことで、スライドする際の前方への推進力が強まり、旧モデルに比べてより広範囲にスライドできるようになりました。
これにより、ターンやドッグウォークといったアクションがスムーズになり、アングラーが操作する際の手応えも軽やかで扱いやすくなっています。
さらに、旧モデルよりも17g軽くなり78gと、ストロングタックルのようなXHクラスのロッドだけでなく、シーバスロッドのHタイプでも無理なくキャストが可能です(使用するロッドのルアー許容重量は要確認)。この軽量化が、ルアー全体のアクションの軽快さにもつながり、シーバスへのアプローチをより効果的にしてくれます。
よりシーバスに特化したフックセッティング
フックセッティングがシーバス専用に最適化され、これがルアーのパフォーマンスに大きく貢献しています。先代のコノシロペンシルはオフショアの大型青物用「オシアペンシル」から派生していたため、フックが太めで、シーバスにはやや適さない場面もありました。
しかし、今回のスライドチューンでのリニューアルに伴い、シーバス専用としてより繊細な一段細い細軸のフックとリングに改良され、水中での抵抗が減少。この結果、スライドアクションがよりスムーズになり、アングラーがルアーを思い通りに操作しやすくなっています。
さらに、細軸フックの恩恵はアクションだけでなく、シーバスが吸い込みやすいという実釣面でも大きなメリットを発揮します。細軸による刺さりの良さが増したことで、フッキングがより確実となり、ミスフッキングが減少。これにより、フッキング後のバラシも少なくなり、より多くのシーバスをキャッチするチャンスが広がります。
音でもアピール
新たにタングステンウェイトが採用され、シーバスを引き寄せる効果が向上しました。
ジャーキングを入れるとジャラジャラとしたラトル音が響き、シーバスの側線を通じた探知能力に訴求します。
このラトル音は左右へのドッグウォークと共に、強力なスプラッシュ効果も相まって、視覚と聴覚の両面からターゲットにアピールできるようになりました。
これにより、広範囲に存在するシーバスも反応しやすくなり、遠くからも引き寄せる可能性が向上しています。
厳選されたカラーラインナップ
カラーは6種類用意されています。
現在のシーバスルアー事情の中では決して選べるカラーが多いとは言えませんが、
シーバスシーンで特に人気のあるマットチャートやナチュラル系コノシロカラーやクリア系、
視認性の高いオレンジや濁り潮のなかでも目立つゴールド系のフロリダやドクリアな水質の下でシーバスはもちろん青物が好むとされるナチュラル+レッドベリーのスイカコノシロなど
厳選されたカラーだけで構成されているため状況に合わせて使い分けしてみるのもいいかもしれません。
シマノ エクスセンス コノシロペンシル185F スライドチューン