コアマン パワーブレードPB-20レビュー!特徴と実釣で感じた性能と使い方解説

コアマンのパワーブレードPB-20レビューです。

それまでの既存ルアーの弱点を克服し一世風靡したあとも今なお愛され続けるスピンテールジグのその実力を検証。

そのほかのラインナップと特徴の解説とシーバスや青物、真鯛まで釣れるという使い方をお伝えします。




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コアマン パワーブレードの特徴

今ではシーバスで「スピンテールジグといえば…」と聞かれて当たり前のように答えているコアマンのパワーブレード。

それまでにもベイトブレスの湾ベイトや邪道のクルクルとかソルトの世界でも釣れるスピンテールジグはいくつかあったのですがパワーブレードの登場によってその存在が多く知られることとなりました。

スピンテールジグ特有のブレードにアタックしてきたときに乗せられないミスフッキングやライントラブルなど弱点を軽減することに成功しています。

また同時にそれまでは”シーバスは夜しか釣れない”と言われていた既成概念をこのルアーの登場とともに名が知れ渡ることとなったコアマンの名とともにシーバスデイゲームが定着するきっかけともなった名作品です。

 

ラインナップとフックサイズ

パワーブレードには長さ、自重の違いで4つのラインナップが用意されています。

品番 長さ(mm) 重さ(g) フックサイズ リングサイズ
PB-13 95 13 #10 #1
PB-20 105 20 #10 #1
PB-24 125 24 #8 #2
PB-30 125 30 #8 #2

一番使い勝手が良くて汎用性が高いのが今回インプレするPB-20。はやり筆者だけでなくそう感じるのは他のアングラーの方も同じようで、釣り具店にも13はないけど20は置いてあったりします。

それだけ人気があるのでしょう。

ライトゲームやベイトが小さい時期、小型河川では13。水流、水深のある場所で青物など大型魚も狙うには24や30。

シーバスを軸に

24や30はえるため割と見かけます。

コアマン パワーブレード PB-20

 

鼻先のアイに見えるのは○○○

パワーブレードのインプレ
アイが鼻先と背中の2箇所にあるように見えますが背中のアイに繋いで使用するのが正解です。

アイに見える鼻先の部分はワイヤーダンパーで着底した際のボトム感知や塗装剥げを防ぐ役目としてセットされたものでラインを結ぶアイではありません。

試しに鼻先に繋ぐとブレードの波動がバタバタと大きくなり、ボディが横向きにひっくり返ったりベリーが上向きになったりして泳ぎが変になります。

これで釣ってる人もいるようですが……。

パワーブレードで釣れる魚種

https://www.coreman.jp/product/powerblade/
画像:PB-30パワーブレード|コアマン

もとはシーバスを釣るための道具として開発されたものですが、パワーブレードはメバルなどライトゲームから

ヒラメや真鯛、青物まで小魚を捕食するフィッシュイーター全般に性能を発揮します。

PB-20は重さサイズともにもっとも汎用性が高いです。

パワーブレードの使い方とコツ

表層~ボトム攻略まで

 

適したポイント

パワーブレードはそのブレードの光と波動で強いアピールを持っているので広範囲に散らばったターゲットを近くまで寄せて食わせることが出来ます。

飛距離もあるため河川、河口はもちろん、サーフや堤防の先端などオープンエリアの大場所が得意です。

とはいえスピンテールジグは速巻きでブレードが抵抗を受け浮き上がってくるため、水深が2mくらいあれば十分巻いてこれるため小型河川でも使えます。

また漁港や足元が整備された手前から水深のある小型河川や運河の護岸沿いでも使用できます。

 

ただ巻き

パワーブレードの使い方のキホンはただ巻きです。

着水後にいったん底まで沈めて巻いてくると巻いてくると巻き速度に応じて浮き上がるのであとはただ巻きするだけ。

ひたすらただ巻きでブレードのキラキラ明減と波動でアピールしてきます。

デイゲームでの速巻きでも決して巻いてくる感じは重たくなくほどよい引き抵抗感があるので水中のカレントの分かれ目などの情報もわかりやすく、

巻きスピードをその場の状況で変えながらの可変リトリーブも織り交ぜると効果的です。

 

レンジ攻略

底付近をトレースしたければ底まで沈めて巻いてくるを繰り返すといいです。

いったん止めるとテンションフォールでブレードだけヒラヒラさせながら沈むので、このときに食ってくることも多くボトムから離れ過ぎたなと感じたら底を取り直して仕切り直すと良いでしょう。

中層を引いてくる場合は着水後にカウントダウンで沈めてただ巻き、ロッドの上げ下げでトレースしてくるレンジを調整してください。

 

リフト&フォール

パワーブレードの使い方を説明するときにどちらから先に解説するべきか迷ったほどただ巻きと同じく釣れる釣法がこれ”リフト&フォール”です。

ロッドを煽って上げたあとにそのまま緩やかにカーブフォールさせてロッドを下げて底まで落とす間に出た糸ふけ分だけ巻きとり、再度ロッドを煽りリフト!これを任意のコースで繰り返すだけ。

フォールでアタックしてきて次にロッドを煽るときがアワセのタイミングになることが多いです!!

 

ベイトボールがありボイルが起こってる時

ベイトがそこら中にうじゃうじゃいて、シーバスのボイルが起こっているような状況の時にパワーブレードを一投目に投げてみてください!

ほぼ100%の確率で食ってきます!

ベイトがわんさか居る上に明らかに食ってる状況ってエサを選り好みしなくてもいいため、わざわざルアーに口を使わせるためにはルアーの存在を目立たせたほうが釣れる確率がアップします。

スレるのを恐れて使うことを躊躇する人もいますが、こういった状況の時のシーバスは食い気アゲアゲなので、とにかく通常よりもアピールの強いルアーの方が釣れます。

そこでパワーブレードを投入すると…。答えはすぐ出ます。

このあたりのルアーセレクトにつては下の記事で解説しています
ご興味ある方は参考にしてみてください↓

 

糸絡みを減らす方法

パワーブレード インプレ

 

アイは直結

ただこのようなスピンテールジグでリフト&フォールするとブレードがラインを拾ってしまい糸絡みすることがあります。

パワーブレードの場合はそれほどライン絡みが少ないほうだと思いますが、それを減らすにはそれにはスナップを使わず直結がおすすめです。

これでかなりライントラブルは減らせます。

またフォールさせるときカーブフォールで手前によりながら沈んでいくため糸ふけができるので絡みやすくなってしまいますが、フォールスピードと同調させるように少しテンションを掛けながら落としていくとラインを拾いにくくなります。

 

着水後はカーブフォール

また、ただ巻きで使う際にもボトムまで落とすときは必ずラインテンションを掛けた状態=カーブフォールで落とすとラインの向きが必ずルアーの前進方向にあることになるので絡みにくくなります。

この点についてはこちらで詳しく解説しています↓
併せてご覧ください

パワーブレードのインプレ

ここからは実釣した感想です。

 

ブレード付いていても良く飛ぶ

ブレードが付いていると通称”エビ反り”になるため飛距離が思いのほかでないのですがこれはけっこう飛びます。

飛距離は十分出ます。タックルにもよると思いますけど、PB-20でも60m以上は出せます。

 

アピール抜群

良く飛んでアピール力は天下一品!!

ブレードのタイプは木の葉型のウィローリーフブレードタイプなためバーブレーション波動は弱いですが反射面が大きくフラッシング効果が高く、

光の明減、シルエットに高い反応を示すと言われているシーバスに向いています。

ブレードがキラキラが光を放ち素早く泳ぐベイトに似せてバイトを誘います。

 

マイクロベイトパターンには…

マイクロベイトパターンにスピンテールジグが良いことは知られていますが、パワーブレードで一番小さいサイズの13でもブレードが長く、長さが9.5センチもあるため筆者的には向いていると思えないです…。

マイクロベイトでも小さいルアーしか反応しないだけではなく少し大きめのルアーでも食ってくる個体もいるので一概に言えませんが、

Youtubeなどで使っている人を見かけますが、マイクロベイトパターンに合わせるのであればもう少しブレードが短く小さい(軽い)ものがおすすめです。

ソルト用の小さいスピンテールジグのおすすめはこちらでご紹介しています↓

 

シャローも引ける

飛距離も抜群でフォールスピードも速く重たいルアーだけどブレードのあるおかげで水の抵抗を受ける箇所が大きいため、

ロッドの立ててレンジを調整してやれば、シャローでも引いてこれます。

 

フックは刺さりやすいが強度は…

標準フックにはがまかつのトレブル13が使用されています。これはいわゆるストレートタイプ。

軽い力でも刺さりやすいのが特徴で、柔らかめのティップのロッドにライトライン向こうアワセで乗せる釣りを確立された第一人者と言われる泉さんならではのセレクトだと思います。

ここに何も異論はありませんが、

デカいシーバスや青物が掛かって暴れまくる個体だと、パワーでねじ伏せようとファイト中にフックの強度が足りずにフックが曲がってバラシてしまうことが稀にあります。

気になる場合はベリーのフックだけでも交換するといいです。

 

値段が高い

優秀過ぎるくらいのルアーなので仕方ないと思ってはいますが、ほかのスピンテールジグと比べても値段が高いです。

高くても釣れるからロストして無くすとまた買うんですけどww

もう少し安いと財布に優しいかも…。

カラーセレクト

パワーブレードのインプレ
パワーブレードにはPB-20を例にするとゴールドのブレードが付いたものに9種類。

シルバーブレードが付いたものが7種類、全部で16種類のカラーが用意されています。

筆者の場合、河川主体でデーゲームで晴天濁り潮はゴールドブレードのイワシゴールドまたはデイグリーン。

晴天澄み潮の時はキビナゴフラッシュ。曇り空やナイトゲームにイワシハラグロー。

これらに実績があります。というかこれしか使わないのでこのカラーが釣れてますww

交換用ブレードフック

リアのブレードとトレブルフックが一体成型されたブースターシステムといわれるものが標準装備されており、

交換が必要になったときに交換用の別売りのブレードフックだけ購入して自分で交換することも可能になっています。
コアマン ブースターシステム BS-1310(PB-20用)

パワーブレード総評

コアマンの「パワーブレードPB-20」はシーバス釣りに特化して開発されたものですが、青物などにも高実績がある人気ルアーです。

このルアーは、その形状と重量のバランスにより、遠投が容易であり、水中での動きがシーバスを惹きつけるのに最適です。また、様々な釣り条件下での使用に適しており、水深や流れの変化に対応できる多様性も持っています。

適した使い方としては、リトリーブ速度の変更やリフト&フォールなどを取り入れながら、ターゲットの状況に合わせた誘いを行うことが推奨されます。全体的に、「パワーブレードPB-20」はその汎用性と高い引き寄せ能力でシーバス釣り愛好家から高い評価を受けているルアーです。

気になっているけどまだ一度も使ったことのない方はぜひ、特にデイゲームで使ってみて集魚力を体感してください。

コアマン パワーブレード PB-20