サルベージ ソリッドのインプレ!唯一無二の特徴を生かせる使い方と適した状況

シマノのサルベージ ソリッドのインプレです。

他に類を見ない形状と素材によってこれまでのルアーにはなかった性能を手に入れたバイブレーションの真骨頂です。

ある他社ルアーメーカーの社長に「これ以上のルアーは出来ない」とまで言わせたその類稀な特徴と、それを生かせる使い方をインプレをともにお伝えします。




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サルベージ ソリッドとは

サルベージ ソリッドはシマノのシーバスに特化したエクスセンスシリーズから生まれたバイブレーションです。

シーバスのプロとして有名な泉 裕文さんの監修のもと開発されたものです。

 

樹脂ボディの鉄板バイブ形状


これまでのソリッドバイブレーションの常識を覆すつくりをしており、樹脂ボディなのに鉄板バイブのように抵抗の少ないスリムな形状にしたことで、

鉄板バイブ並みの飛距離と抜群の動き出しの良さを実現しています。

これにより遠く離れた沖の深場へキャストして、より水深のあるボトムへのアプローチがしやすいよう設計されています。

また通常鉄板バイブのような金属よりも軽い樹脂製なのでレスポンスが向上しています。

そのため素早く任意のレンジに到達し動き出しが良く、即アピールに持ち込むことが可能になっているのが特徴です。

 

サルベージ(ノーマル)とソリッドの違い

このサルベージシリーズにはノーマルのサルベージとサルベージ ソリッドがあります。

ボディの素材はどちらも樹脂でできていますが、ノーマルはボディ内部が空洞になっている一般的な樹脂ボディのバイブレーションで、

ソリッドは名称通りにソリッド=中身が詰まっています。

どちらにもメリット、デメリットがあり得意な釣り方が違うためどちらがいいという判断はできません。

簡単にいうとリフト&フォールなど静と動を繰り返すような釣り方にはノーマル。

沖のポイントへ遠投して深場を攻めたい時は飛距離と遠く離れた場所での操作性を持つソリッドというように使い分けができます。

例えば同じサイズ70ESでカタログスペック通りに比較するとはソリッドは

飛距離が約13mアップ
フォール速度は約44cm早く潜る(わずか1秒間に1.5m潜る)

樹脂ボディで飛距離が出てスリム形状。極端にいうとノーマルのような釣り方をするのであればサルベージじゃなくてもいいのです。

筆者がノーマルではなくサルベージ ソリッドに拘った理由がおわかり頂けると思います。

 

フックサイズ

後程ラインナップについてお伝えしますが、各フックサイズは

60ESが#10、70ESが#6、85ESが#5、100ESには大きめの#3となっています。

いずれもシーバス用なので掛けた後はバラシにくく強靭なスプロートベンドタイプが標準セットになっています。

ラインナップ

シーバスには70と60が使いやすい
先ほど少しだけフックサイズのところでも触れましたが、サルベージ ソリッドのラインナップには4つのサイズが用意されています。

サイズ的にいうとシーバスには70ESを軸に、春先のベイトセレクトにシビアな状況で60ES。

秋~冬にかけてベイトが大きくなり果敢に食ってくる時期に河川であれば85ESが使い勝手が良いです。

60ES
長さ(mm) 重さ(g) フックサイズ
60 12 #10
70ES
長さ(mm) 重さ(g) フックサイズ
70 20g #6
85ES
長さ(mm) 重さ(g) フックサイズ
85 26 #5
100ES
長さ(mm) 重さ(g) フックサイズ
100 33 #3

ちなみにサルベージ ソリッドにはエクスセンスシリーズ以外にもヒラメ釣りなどのフラットフィッシュターゲットとするサーフ用の熱砂と、アジングなどライトゲーム用のものもあります。

●サルベージ ソリッド60ES, 70ES, 85ES, 100ES
●熱砂 サルベージソリッド サーフエディション
●ソアレ サルベージソリッド

※末尾のESはエクストラシンキングの意味です。

サルベージ ソリッドのインプレ

 

飛距離

飛距離は申し分がないです!

これまでファットボディ(樹脂製)で王道的バイブレーションといえば一世風靡したレンジバイブにも70センチサイズがありますが

それよりも明らかに飛距離は上です!!

目測ですが70~80くらいは余裕で飛ばせていると感じます。デプスチェッカーを使って計測したことのあるいつも行くポイントですのでおおかた間違っていないと思います。

 

フォール速度が速い

沈下速度がめちゃくちゃ速いです。堤防の際などドン深の場所で試してみると良いです。まるでジグのようにストンと落ちていきます。

リフト&フォールなどゆっくりと潜るタイプではないので着水後にフォールで食わせるような釣り方には向きませんが

せっかく遠投してもフォール速度が遅いものだと見切られるのを防ぐためにテンションフォールで狙ったレンジに落ちるまでに手前に寄ってきますが、

フォール速度が速いとピンポイントで狙ったコースから外れずにアピールさせることも可能になります。

中層を巻いてこようと思った時は思いのほかレンジが入るので、どこ引いてきているのかわかりにくいので

カウントしながら一旦ボトムまで沈めて水深を確認してからのほうが任意のレンジを通しやすいです。

 

動き出しが秀逸

着水後にベールを落とさずフリーフォールでピンポイントに落としてその場から立ち上がりの良さを生かして見切られる前に素早くリトリーブに持ち込んで

追わせて食わせる釣り方に使え、手返しが良く広いエリアを素早くサーチするのにも役立ちます。

 

70ESと85ESは超高速巻きにも対応

全般的にデイゲームなどで有効な速巻きで使うことが出来ますが、

速巻きを主にする場合は、70ESと85ESがボディサイズ、重量ともにいちばん泳ぎが安定していると感じます。

ハイギアモデルでの3000番(C3000ではない)~4000番クラスのリールでの実釣です。

 

破損しにくい…

ボディ素材は樹脂ですがソリッドなため例えば橋脚などにぶつけてもひび割れて中の構造部分にまで水が浸透してしまうことは少なくなります。

ただし割れない代わりに大きな衝撃で欠け落ちてしまうことはあります…。

 

価格が安い!

昨今ルアーの値段は上がるいっぽうで同じような60~70mm前後のバイブレーションであっても通常は実売価格でいうと1500円以上するのが一般的になっていますが

サルベージ ソリッドはサイズによって開きはあるものの950円~1200円くらいで入手できます。

よく根掛かりなのでロストする確率が高いバイブレーションにおいて価格が安いというのは非常にありがたいというだけでなく、

この価格でサルベージ ソリッドのような優秀で信頼のおけるルアーが買えるのは大変嬉しいことです!!

サルベージ ソリッドの使い方

 

基本はただ巻き

サルベージ ソリッドの使い方は基本的に投げて巻くだけです!

流速やアップからか、ダウンから巻いてくるのかなどによってミディアムからファストリトリーブまで

リトリーブ速度を変えたり、通して来るレンジを変えたりしながらただ巻きで使います。

 

トゥイッチ

ただ巻きの途中にトゥイッチを入れてやってのアピールも可能です。

何回巻いて来て1回とかリズムをつくってもいいですし、狙ったポイントの奥から巻いて来てここで食わせたいと思った場面でトゥイッチを入れると狙った場所でアピールできるほかに、その場でより長くルアーを見せることが出来ます。

筆者が使っているカラー

このカラーヤバい!きれいだし非常にリアル!形状こそ鋭角なので本物とも間違うことはないけどシーバスなら…。

サルベージ ソリッドにはシマノ特有のキョウリンカラーとトウリン(半透明のウロコ模様)と、

それにNRケイムラカラーの3パターンで10種類がそれぞれのサイズで用意されています。

使い始めた頃はソリッドクリアと呼ばれるオールクリアのものと、デイゲームで使用していたグリーンゴールドがありましたが、トウリンが出てきてから無くなってしまいました…。

筆者の使ってるいるカラーは昼夜問わず無難に使えるキョウリンレッドヘッドとキョウリンボラコノですが

現在一押しは新しくラインナップに入ったNRケイムラカラー☆彡

NRマイワシとNRケイムラボラはマジでやばいです!!

ほんものそっくりのカラーしてます!!

シマノ エクスセンス サルベージ ソリッド NRケイムラ

まとめ

「サルベージ ソリッド」は、シマノが誇る革新的なシーバス用ルアーです。このルアーの最大の特徴は、その飛距離の長さと立ち上がりの良さにあります。樹脂ボディを持つこのルアーは、鉄板バイブレーションのルアーと並ぶ飛距離を誇り、遠投が必要なシチュエーションでも優れたパフォーマンスを発揮します。

その何よりの証拠が元はと言えばシーバスようであったのにサーフゲームやライトゲーム用にまでラインナップされたことでしょう。

また筆者が実際にこのルアーを使用していることには、使いはじめた当初から予想通りの優れた飛距離と迅速なフォールを体験しました。

これにより、広範囲を効率よく探ることができ、アクションのレスポンスも良好で特に深場や遠距離のポイント攻略においてその真価を感じ取ったからに他なりません。

総合的に見て、シマノの「サルベージ ソリッド」は、シーバス釣りにおける新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。その飛距離、フォール速度、アクションの三拍子が揃ったこのルアーは、シーバス釣りの常識を覆す一品と言っても過言ではありません。

まだ一度も使ったことのない人はぜひ一度お試しください。