シーバスPE パワーゲーム デイタイムのインプレです。
以前からシーバスシーンでは絶大な人気を誇っていたラインから派生したデイゲーム用に開発されたPEです。
実釣で感じたファーストインプレッションと使っている間に思った類いまれな性能とメリットデメリットを率直にお話ししたあと、
気になる周りの評価とおすすめ度はいかに?
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
シーバスPEパワーゲームデイタイムが生まれるまで
シーバスを主体にルアーフィッシングをするアングラーから絶大な信頼を得ている東レのシーバスPEパワーゲーム。
常に大手通販サイトや釣り具量販店でも売れ筋ナンバーワンであった革命的であったシーバスシーンにおいて大人気のPEラインでした。
村岡昌憲さんと大野ゆうきというシーバスフィッシングをしている釣り人は知らない人がいないプロ二人による監修の基に開発されたのがシーバスPEパワーゲームシリーズでした。
2008年発売当初ではそれまであまり見ることのなかったホワイトカラーに、類まれなしなやかさを持ち人気を博した同シリーズに、シーバスデイゲーム用として新たに加わったのがシーバスPEパワーゲーム デイタイムです。
シーバスPEパワーゲーム デイタイムの特徴
すでに実績、信頼度ともに高かったシーバスPEパワーゲームのデイゲームに特化しタフコン化が進む昨今のフィールドでの打開策として新たなコンセプトが採用されています。
それが独特のカラーです。
漁師が用いる網の色に着目。海に浮遊する海藻の色と同化し魚に違和感を与えない色として採用されたのが赤黒い魚網のカッチ色に模した「カモフラージュレッド」を採用。
魚の警戒心を解き、アングラー自身からは日中に視認しやすいよう多くのサンプルから選ばれた色です。
実際日中に、偏光サングラスを掛けたままで水中に様子と同時にラインの位置も見やすいです。
夜の視認性やステルス性を考えた場合のグレーやシルバーはサラシに入ると消えてしまい日中では光の加減で見えなくなってしまうこともありますが、このワインカラー!?のようなカモフラージュレッドならば日光の当たる中でもアングラーからの視認性も良くなり、魚の違和感を減らすにも成功したまさに一石二鳥のシーバスデイゲームの強い味方になるPEラインです。
シーバスPEパワーゲームデイタイムインプレ
実釣から感じた使い心地インプレッション
主な特徴をお伝えしてきました。この後は実釣によるインプレです。
2,3度、6時間ほどの釣行の中で自分なりに感じた感想をお話しします!!
メリット
しなやかさ+飛距離とデイシーバスのステルス性は抜群
今回インプレするデイタイムに限らずシーバスpe パワーゲームの特徴であったしなやかさは最初にリールに巻いているときから感じていました。
このしなやかなことでキャスト時のライン放出がスムーズになっていると感じ、いくぶんこれまでよりも飛距離が伸びた感じがします。
岸際に平行にルアーを通したい時など放り投げるサイドキャストでも、自分自身でも「え?そんなに飛ぶ?」っていうくらいに、思いのほかよく飛んでくれました。
一度のキャストで広範囲を探れる飛距離をPEラインの違いで感じたのははじめてのことです。とにかくものすごくしなやかです。
兄貴分のホワイトのシーバスPE パワーゲームよりもしなやかさが増していると思います。口コミを見ても同じことを言ってる人も何人か見受けられました。
選択する太さ(号数)にもよりますが、さすがシーバス専用とのこともあり直線強度も必要十分あります。
デメリット
突出した性能ゆえ欠点にも感じる点
特徴や先に語った飛距離やしなやかさなど良いところばかりではありません。
他社のPEラインにはない類をみない性能がゆえにこれまでのほかのPEラインを長く使ってきたシーバスアングラーには扱いずらいと感じる部分も見つかりました。
そのひとつがしなやかさゆえのライントラブルです。
これはベールフリーでドリフトさせようとしているときに横風が吹いてダマになって返ってきたラインです。
使ったリールが22ステラ3000MHGだったので、特有の密巻きとデイタイムの驚くほどのしなやかさが合わさった結果かもしれませんが
ルアー交換時にもラインスラックが出ているとティップ側のガイドに絡んだりすることが多くありました。これは他のPEラインでは滅多になく、イヤだと感じる人もいると思います。
ちなみに、このダマになってしまったものは糸フケが風でふわっと絡んでしまったものなので、焦って力いっぱいに引っ張ったりしないで、ゆっくりと周りからほぐしてやるとすぐに戻ります。
このガイドなどへの糸絡みはアマゾンのコメント欄にも多くみられました。
ただこのしなやかさによるメリットも多く、それによるライントラブルをデメリットとして使わないのか、好んで使い続けるかは、どの性能に重きを置くかの個人の好みだと思います。
シーバスPEパワーゲームデイタイム評価とおすすめ度
というわけでして、シーバス釣りのテクニックや一緒に使うタックルにも左右されるPEだというのが率直な意見です。
自分は今後、シーズンやラインの太さによって種類を変えていこうと思っているので、春のマイクロベイトパターンの時
など一段細くして使う場合に用いて使い続けると思います。
シーバスには1号か0.8号がおすすめ
シーバスPE パワーゲーム デイタイムのおすすめは自分であれば今回使用した0.8号かまたは1号がおすすめです。
秋のランカー狙いや、磯からのヒラスズキには1.2号を選ぶと思います。
通年1本で通すならば1号がおすすめです。ご参考までに…。
東レ シーバスPE パワーゲーム デイタイム
シーバスPEパワーゲームデイタイムまとめ
日中のシーバスゲームでアングラーの視認性と魚への警戒心を解く独特のカラーと本来の持ち味であるしなやかさと抜群の飛距離が特徴的なシーバスPEパワーゲームデイタイムをインプレしてきました。
その突出した性能ゆえにPEラインに慣れていない初心者にはもう少しほかに扱いやすいラインを選んだ方がいいような気がします。
ドリフトが上手い人や、デイゲームの基本的な釣り方であるバイブレーションなどを飛距離を駆使しガンガン遠投して速巻きを繰り返す釣り方をする人には強い武器に成り得ると思います。