ダイワのショアジギングロッドのエントリーモデルとして人気の21ジグキャスターの実釣インプレです。
シリーズ三代目となる新しくなった最新モデルの100MHを購入したので釣りに出掛けたついでに使ってみた印象とそれぞれ各部位ごとの使い勝手などを含めてインプレしたあと、私自身のその他のおすすめラインナップをご紹介いたします。
気軽に大物が楽しめるライトジギングだけを8年続けているという偏った釣りをしています。青物の強い引きに魅せられてどこへでも出かけていきます。日々進化する昨今人気ののショアライトジギングからショア、オフショア問わずジギングもこれまでの経験から実釣で生かせる釣り方やタックルのことを紹介していきます。
新しくなった21ジグキャスター
価格が10,000円台で購入できるハイコスパなショアジギロッド
満を持して新しくなった21ジグキャスター。前作と比べてすぐにわかるのは「軽量化」が図られていることです。
値段はほぼ据え置きのまま、十分な強度を保持しながら軽くなっているのは嬉しい限りです。
重たいルアーで何度もキャストを繰り返すショアジギングにはタックルの「軽さは正義」と言うひともいるほど、ショアジギングロッドとしてはかなりメリットが大きいと思います。
そのほかにも変更された点や追加された機能などがありますので、それらは実釣開設を踏まえて解説していきます。
選んだのは100MH
今回自分が選んだのは長さ9フィートから100フィートのM、MH、Hクラスから6つあるモデルから100MHを選びました。
自分はロープと非常用の浮き輪がぶら下げてるあるような断崖絶壁を降りていく磯の釣り座やサーフに行くことが多いので(釣れてる堤防など人の多い場所が苦手なだけw)
通常なら10フィート6インチが欲しかったのですが、今回の新しくなった21ジグキャスターから106はなくなっていました…残念。
自分の場合40g以上~60gのジグがメイン、40g前後のミノーやシンペンを使うためタイプはMH以外は考えていなかったので、少しレングスが短かくなってしまいましたが、足場の良好な場所で釣るときとか、使い分けができると思い購入を決めました。
全長 | 仕舞寸法 | 自重 | 許容重量 |
---|---|---|---|
10ft/3.05m | 157cm | 245g | 15~65g/Jig20~80g |
継数 | 先径 | 元径 | ライン |
2本 | 1.9mm | 15.8mm | PE/1.5~3号 |
21ジグキャスター100MH実釣インプレ
それでは、実際に釣りに行った時の感じた点をロッドのパーツごとに解説、使用してみた印象をお話します。
スタンダードなルックス
見た目は可もなく不可もなく。この価格帯クラスの中では、こんなものかぁ~というのが率直な印象。
ド派手なすぐにそれとわかるような突出したデザインではない分、大きく見た目で好みが分かれることがないスタンダードなルックスです。
釣り種カテゴリは違いますが同じクラスのダイワで人気のラテオと比べると安ぽいプラスチック感は否めず見劣りするけど、コスパ重視のこの価格帯の入門用ロッドですから、これで必要十分です。
重さ!?
ロッド単体で持ってみた場合には、やっぱ同じ長さ、タイプのロッド(ミドル~ハイエンドクラス)と比べると若干”重たい”印象が頭をよぎりましが、旧モデルよりも約10g軽量化されています。
またリールをセットして40gのジグを投げてみたときにバランスの良さも感じ、重くてダルいなどは一切感じずに返ってこの重さは大物相手のファイトのときの安定感につながることでしょう。
しっかりしたホールドの感リールシート
安いこの手のロッドにありがちなリールをちゃんとセットしていたつもりでもキャストを続けていると段々と緩くなってきてガタつく場合がありますが、この21ジグキャスターはFuji製のリールシートが採用されておりホールド感が抜群にいいです。
プラグやジグを何度も投げてみてもガタつくことは皆無。余計な心配をせずに釣りに集中できます。
ティップとSiCトップガイド
ティップの張り具合ですが、引き抵抗に違和感が出るほど柔らかいわけではないけど、MHらしい50g前後のジグやプラグをキャストしてみて、「受けて」、「乗せて」、「飛ばす」動作は申し分なく、適度にハリがあり吸い込むようなバイトでも弾くことがないティップの印象を受けました。
個人的に好きなタイプのティップの感じです。
この21ジグキャスターから新たに加わった旧モデルからの変更点として特筆すべき点がティップに配されたトップガイドがSiCリングになったことです。
SiCはシリコンカーバイト(シリコンとカーボンを合わせたダイヤモンドの次に硬質)素材でつくられており、リング素材の中ではもっとも熱伝導率が高く、ラインとの摩擦熱を瞬時に放出することからラインを保護してくれる役割を果たしてくれます。
ロッドの中でもっとも負荷がかかるトップガイドをのSiCリングにすることで、ファイト中のラインの破断も防いでくれます。そのほかのガイドはステンレスフレームのハードガイドが採用されています。
ブランクス
MHクラスですからさすがに太っといですね!
価格を一定の範囲内で抑えながら、必要なパワーを持たせるにはあまり高価な素材(軽量くて剛性が高い素材)はたくさん使えない。肉付きを良くして太くしないとパワーが補えないからですが、
まぁMHのパワーがあれば見た目の太さとか全然気にならないですね。
エンドグリップ
ショアジギングロッドに必須だと言える長めのエンドグリップはもちろん21ジグキャスターにも採用されています。
この部分はサーフでウエーダー着て水に浸かってるとき、あまり長すぎるとジャケットのポケットにいちいちキャストするたびに干渉して投げずらいこともあるけど、
ショアジギングで50g前後のジグをキャストするとき、利き手とは逆の手(グリップエンドを支えている手)で強く前に押し出すことができるので長いとありがたい。
また何度もシャクったりするときや、魚を掛けてからのファイト中でも脇に挟んで固定することができるので非常に扱いやすいです。
10フィート以上のレングスの21ジグキャスターでは同じエンドグリップの長さになっていると思いますがどうなんでしょう…。
フォアグリップ
21ジグキャスターは対大型青物を想定した長めのフォアグリップになっています。
大型の青物などを掛けた時に、ドラグをジリジリと出しながら引っ張られている時、ロッドを握って固定したいときにフォアグリップの部分が長くて太いブランクスの中央に近いと力強く握りやすくなります。
キャストフィール
さすがMH。40gのジグから先に投げてみましたけど一発目から気持ちよく飛ばせることができました。
ティップに適度なハリがあるので40gのジグと42gのミノーでもダルんダルんになり過ぎず、ちょうどよくルアーの重さが乗っかっている感じで、瞬間的に振り抜くオーバーヘッドキャストでなくても、一度後ろで溜めて振りぬいただけでも結構飛ばすことができました。
投げた後のティップの収束も早く、ブレてる感じはしませんでした。
21ジグキャスターと相性の良いおすすめリール
自分は今回21ツインパXDのC5000番をセット(これしか合いそうなリールがなかった…)したのですが、このリールは自重が245gで100MHのロッドとのタックルバランスは非常に良かったです。
21ジグキャスターと相性の良いリールはやはりダイワのリールで、ライトショアジギングに必要な機能を兼ね備えた上に重さとかすべてのバランスを念頭に、
同じくらいの価格帯でコスパ重視のレブロスLT4000-CHあたりが相性バッチリではないかと思います。
ダイワ 20レブロス LT4000-CH
21ジグキャスターその他のおすすめラインナップ
今回自分が購入してインプレするモデルは21ジグキャスターの100MHですが、100MHを選んだのは冒頭でも話したように自分の行くフィールドや使用するルアーの種類によって適切とだと判断したからです。
このように自分がしたい釣り方に合わせて選ぶとよいと思います。
21ジグキャスターには釣行予定のポイントと、使用するルアーのサイズや釣りたい対象魚によって選べる6つのラインナップが用意されています。
その中からおすすめを3つ選んでご紹介します。
ダイワ 21ジグキャスター 96MH
レングスと使用可能なルアーの許容重量などもっとも汎用性が高いと感じているのが96MH。
ダイワの商品ページにもラインナップ中でスタンダードモデルと位置付けており、
堤防や磯はもちろん、遠投したくなるサーフでも使えると飛距離も考慮し9.6ftの長さと、MAX65gのプラグと80gまでのメタルジグにも対応できて中型青物まで狙えるパワーを持ったモデルが96MHです。どれにしようか迷っているのであればこれおすすめです。磯やサーフに行く予定はなく堤防だけでショアジギンングをするのであれば、取り回しの良さで一段長さの短い90MHでもいいと思います。
ダイワ 21ジグキャスター 100MH
自分が購入したのがこの100MH。
磯メインで96MHと同じくMAX65gのプラグと80gまでのメタルジグにも対応でき60cm~90cmクラスの中型青物にも余裕をもって対峙できる強いブランクスと足場の高い磯でも飛距離が確保できる10フィートのレングス。
磯をメインにするライトショアジギングを考えている方に一押しの1本です。
ダイワ 21ジグキャスター 90M
堤防から10~40g前後のジグを使い小型青物や根魚などターゲットにしたSLJ(スーパーライトショアジギング)を小学生高学年から中学生くらいのお子さんや女性の方とも楽しめるロッドとしておすすめしたいのがこちら90M。6種あるラインナップの中ではいちばんライト寄りで家族や普段あまり釣りをしない仲間と楽しみたいときにうってつけのモデルです。不意の大物には少しパワーに不安がありますが、釣って取れないことはないと思うので20g~30gのジグメインで気軽に遊びたい人にもピッタリだと思います。
21ジグキャスターインプレまとめ
今回近くで片口いわしが接岸していて青物が入っているという情報を聞きつけたので早速インプレついでに、サワラ食べたくてサワラ狙いで短時間釣行に挑みましたが・・・しっかりとホゲてしまいました(泣)
けどそれは自分のテクのなさとか時合を外してしまったためであって、ジグやメタルバイブ、シンキングミノーを何度もルアーを変えて投げてみて21ジグキャスターのポテンシャルは十分感じ取ることができました。
自分が入手した100MHの値段は16,016円(売価)でしたので、1万円台でこのスペックはかなり驚異的です!!
エントリーモデルということですが、必要な性能は十分持っているのでこれからライトショアジギングをはじめようと検討中の方がはいじめるための1本としては今一押しのロッドです。
自分もこれからも使い続けガンガン釣りまくって使い倒していこうと思ってます。
リール:シマノ 21ツインパワーXD C5000XG
ライン:YGK Xブレイド スーパージグマンX8 1.5号
リーダー:シーガー プレミアムマックス 7号
ルアー:メガバス マキッパ40g、ジャクソン鉄板ロング、ピンテールサワラチューン