サワラ(サゴシ)の生態と習性|回遊ルートや食性から読み解く釣り方解説

サワラ(サゴシ)の釣りに役立つ生態と習性について解説いたします。

ショアジギングやオフショアでサイズも望め食べても美味しい魚であることから青物の中でブリと並んで人気のターゲットとなっています。

しかしサワラ(サゴシ)特有の釣り方や仕掛けの注意点があり、生態と習性から押さえておきたい釣り方の要点をご説明します。




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サワラは出世魚サゴシとの見わけ方

サワラ(サゴシ)の見分け方
サワラは近年オフショア、ショアともにライトジギングで釣れる中型~大型のターゲットとして人気があります。

そのサワラは出世魚で成長度合い(サイズ)によって呼び名が異なります。

50センチ以下のものをサゴシといい、~60センチをナギ。

60センチを超えるものをサワラと呼びます。

一般的にサイズを問わず釣りの世界ではサワラとサゴシも両方をサワラとして呼称する人もいますが、魚市場などの取引でも別物として値がつけられ売られていきます。60センチ以下はほぼサゴシとされ複数引きで箱に入って売られ、サワラは1匹単位で箱に入っているのが通常です。

●50cm以下はサゴシ(サゴチ)
●50cm~60cmをナギ
●60cm以上をサワラ

名前の由来はその端正な胴体部分にあるとされ、細長くてお腹の幅が狭いから「狭腹」とされたとする起源が有力です。サゴシも同じで腰が狭いことから「狭腰」と呼ばれるようになったとされています。

サワラ(サゴシ)の生態と釣りに役立つ習性

サワラ(サゴシ)の生態と釣り方
春3月くらい~6月くらいの初夏までに産卵期を迎え、この頃から地方によって異なりますが11月頃まで沿岸部にまで寄ってきて群れをなして遊泳します。

産卵後の卵はたった一昼夜で孵化し、約1年かけて体長40センチほどまでに成長します。2年でやっと60センチのサワラになります。

上の写真のサワラは山口県岩国沖合で釣った87センチのサワラですが、ここまで成長するには3年~4年掛かります。

エサは小魚を主として甲殻類、軟体動物までを食べています。イワシやキビナゴ、コノシロなどが大好物でこれらの大群を素早い泳ぎで追っかけて捕食しています。

このときオフショアでの魚探などでベイトの群れを見つけたら、その群れの下に居ます。

掛けてからサワラだとわかってからまるでミサイルのように素早く泳ぐその卓越した遊泳力には驚かされるほど泳ぎが速いです。言葉にするのは難しいですがビュンビュン泳ぎ回ります。

ほんの一瞬で瞬間移動する感じですww

●春に産卵期を迎え徐々に接岸してくる
●初夏から秋に間に沿岸部に近いづいてくる。
●泳ぎがとにかく速い!!
●ベイトの群れの下に居る

サワラ(サゴシ)の回遊ルートとポイント選び

北は北陸の福井県や石川県の日本海側から、古くから京都や山口を中心とした瀬戸内海が日本国内の生息地として有名です。

そのほかに沖縄諸島の周辺の東シナ海まで分布しています。

サワラ(サゴシ)の漁獲量をもとに釣れる場所と照らしあわせて見ても同じことがわかります。

その昔サワラ(サゴシ)は西日本でしか釣れないと言われていましたが近年の温暖化に伴い、北上しており太平洋沿岸も釣れる好ターゲットとなっています。

それらの地域でのベイトの群れが回遊してきやすい潮通しの良い磯や防波堤が狙えるポイントとなります。

夏と秋には水深が20m~30mほどの浅場にも近づいてくるためライトショアジギングでも狙いやすくなります。

●北陸~九州南側の日本海側、沖縄諸島の東シナ海
●瀬戸内海
●太平洋側




サワラ(サゴシ)の釣れる時期

サワラ(サゴシ)は釣れる場所は変化してきますが1年中釣ろうと思えば釣れる魚です。

釣りやすい時期でいうと、自分たちの感覚では5月のゴールデンウィーク明けから10月いっぱいくらいまでだと思います。この時期になると遊漁船に乗ってもほぼほぼ水深の浅い場所での釣りになったり、沿岸の浅瀬に近づいてくるのでその場所がベイトの回遊ルートでさせあればショアからでも十分狙うことができます。

ハイシーズンは僕の良く行く瀬戸内海では9月頃から10月いっぱいまでです。

ベイトになるイワシなどの南下してくる回遊に合わせて群れでやってくるので、それらの情報を最初に仕入れておくことが先決です。そういった情報は釣り具店などで聞いてみると教えてくれます。

ちなみに先の87センチのサワラを釣った日は、その日は真鯛狙いのつもりだったのですが釣行前に立ち寄った釣り具店のスタッフさんにベイトの回遊情報を聞いてわざわざ自宅まで青物タックルを取りに返って行ったら釣れたというw

ラッキーなことも起こりうることもあります!

早春の3月、4月と11月を過ぎたあたりからは沖の深場へ移動するためオフショアでの釣りのほうが格段に釣りやすくなります。

食べて美味しい旬は西日本では一般的には春とされていますが、身に脂が乗って美味しくなるのはやはり秋冬になります。

サワラ(サゴシ)の釣り方

画像:Megabass

サワラ(サゴシ)の生態と習性が理解できたところで、ここからは釣り方を解説していきます。

速いスピードで泳ぎ回り回遊する特性上ルアーの機敏な動きに反応することからルアーフィッシングの対象魚として人気があります。

キャスティングで速巻きで釣れる!

同じライトジギングのターゲットでよく比較される青物の中でブリがいます(実際、同じ場所で良く釣れる)が、それらの釣り方とは異なるもっと簡単な釣り方で釣れるのがサワラ(サゴシ)です。

オフショアの船上からでも、バーチカルに真下に落として縦にシャクったりしてもサワラ(サゴシ)は釣れません。

ベイトの群れが確認出来たら、ベイトの群れの下に居るのでその奥へキャストして、一度ボトムまで落としてから底から足元まで斜めに引いてきます。

このとき引いてくるときは、ただ超高速巻き!!
それだけでいいです。

漁師さんが活きたコノシロをエサに泳がせ釣りで船を走らせているのを何度も見たことがありますが、けっこうな速度で走っています。巻き速度は躊躇することなくとにかく高速巻きに徹してください。

何も躊躇することなくゴリゴリ巻いてきてください。

このときに途中で止めたり、ロッドの角度が変わるとブリなどのほかの青物が食ってきます。
それでも嬉しいですけど…。

サワラ(サゴシ)に狙いを定めるのであれば角度とスピードを一定に保ち高速巻きです。

エサになる小魚の大群を群れで追っかけていますが、泳ぎがかなり速いため、蒔き餌などを使って1か所に足止めしておくことが難しくエサ釣りの場合は生き餌を使用した泳がせ釣りなどのほうが適しています。

オフショアから冬場に狙う際にはPEとリーダーの太さを一段細くしてやり、巻き速度を若干遅くしてやるなどするとアタリを増やすことができます。通常1.5号のPEであれば1号くらいまで下げて、水温が低くなっておりベイト自体のの泳ぎも弱くなっているので巻くスピードも下げてベイトの動きに合わせてやる必要があります。


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ジギングまたはプラッキング

近年ミノーやシンキングペンシルを使用したライトなショア青物が広まってきていますが、その中でも釣りやすいのがサワラ(サゴシ)です。ジギングとはいえ高速巻きだけで釣れるサワラ(サゴシ)はメタルジグに拘らなくても釣りやすい魚です。

その他のプラグルアーでも狙って釣りやすいです。

良く飛んで、潜ってくれて、高速巻きでもアクションするシンキングミノーがメタルジグとは違った楽しみ方ができて、しかも釣れるので一押し☆彡

メタルジグを使用する場合はジャークを入れなくてもいい、ただ巻きに対応したよく泳ぐものを選びます。自分たちのおすすめはメタルジグを使うならば小型でリアにブレードフックを装着できるタイプです。僕はこれで一番釣果を上げています。


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バイトリーダーの使用方法

サワラ(サゴシ)は大きな口の中に鋭い歯がいくつも並んでいるまるでティラノザウルスのような口先をしています。

このためファイト中にリーダーを嚙み千切られてしまうことがあります。何度かこの経験がありますが、本当にカミソリでスパッと切ったように断面で、その鋭さに驚かされます。

これを防ぐためにPEと直結したリーダーの先端に、元のリーダーの約倍の強度を持った極太のリーダーを30cmほど結ぶことでァイト中に嚙み千切られてしまうのを防ぎます。これをバイトリーダーと呼びます。

太刀魚釣りに用いられるようなワイヤーリーダーでも同じ役割は果たしますが、金属製のワイヤーだと違和感を与えてしまい食わせ切れないこともあるので、サワラ(サゴシ)の場合は倍の強度のフロロやナイロンを用いるようにしています。

 

アワセとランディングの注意点

速巻きで釣るサワラ(サゴシ)はアタリがあっても直後は止めたりアワセを入れたりせずそのまましばらく高速でまきつづけるだけでオートにフッキングします。

それだけでは不安であれば完全に乗せられたのがわかったら、そこで強めにアワセておいてもいいでしょうが、

掛かってから縦横無尽に大きな巨体でグングンと潜って逃げていくブリやヒラマサを違い、サワラ(サゴシ)は巻き続けているとどんどん浮いてくるので、そのままゴリ巻きでも寄せてこれます。僕の経験上この状態でバラシたことは一度もありません。

水面直下の見えるとところまで寄せてきたらここからが肝心です!!

水面直下まで来たらロッドを下げてラインを弛ませた状態にしておきます。このときに水面直下でもあのミサイルのような身体で左右に瞬間移動するので、このときにラインが張った状態であったり、無理に引っこ抜こうとすると高い確率でフックが外れます。

水面付近まで近づいてきたら焦らずにロッドを水面まで下げてラインを弛ませてタモ網でランディングしてください。

これは遊漁船に乗った時に、実際に経験してサワラ漁師さんにアドバイス貰ったことで、それ以来僕はサワラ(サゴシ)を釣るときにはこのランディングに注意を払うようになり、ファイト~ランディングまでのバラシがまったく無くなりました。

釣って楽しい!食べて美味しいサワラ(サゴシ)を思う存分堪能しよう

サワラ(サゴシ)の生態と釣り方
ここまでサワラ(サゴシ)の生態と習性を解説してきました。

サワラ(サゴシ)は素早く泳ぐ習性からブリやヒラマサなどほかの青物と異なり、ただ高速巻きのみでも釣れることからライトジギングの中でも比較的簡単な部類に入っており、ショア青物初心者の方でもはじめやすいことが魅力のひとつです。

なおかつ良いところはそれだけでなくそこそこのサイズの大きい大型も釣れるため釣り自体のファイトや満足感もひとしお。

また古くから京料理などに用いられ親しまれている食用魚であり、釣りたての新鮮なサワラ(サゴシ)は薄い皮を炙った焼き霜造りやたたきにすると絶品!!、西京漬け焼きなどにすれば夕飯のメインにもお弁当のおかずにもなるなど、日頃釣れた魚を持ち帰ってもいい顔しない彼女やご家族も喜んでくれること請け合いです。

釣り方も簡単で、釣れる個体は大型で釣りも楽しめ、みんなで食べても美味しいサワラ(サゴシ)

この機会に思う存分堪能しちゃってください。