チニングのシャッドの釣り方解説!チヌのプラッギングゲームで一番釣れる方法を学ぼう

チニングでシャッドゲームがおもしろいです!ワーム主体だった初級者の方のテクニックアップにも有効です。なんだかんだ言ってもスローな誘う釣りよりもプラグルアーを使った巻きもの系でチヌ(黒鯛)を釣るのはやっぱり楽しい!その中でもチニングで特におすすめなシャッドのことを詳しく特集しました。




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そもそもシャッドって!?

チニングシャッド画像
出典 JACKALL

シャッドというルアーは形状はとておもミノーに似ていてミノーのそれよりもリップが長く、リーリングすることによって一定の水深まで潜り、リトリーブを止めると浮き上がってくるルアーです。巻いてくるとこの長いリップが水抵抗を受け口先からグンッと潜っていき一定のレンジを潜航します。

同じくリトリーブで浮きい沈みするクランクというルアーも存在しますが、シャッドはそれよりも形状がミノーに近く、バス釣りの本拠地のアメリカでは小型のベイトをシャッドと呼ぶこともあるようです。

シャッドは軽くトゥイッチやジャークを入れて使う専用のものもありますが、だいたいミドルレンジからボトムをまでをただ巻きで使えるルアーです。

チニングでシャッドの釣り方

チニングシャッド画像
出典: Compleat Angler

ルアーでチヌ(黒鯛)を釣るチニングという言葉が世に出たころの釣り方はワーミングやMリグなどのボトムメインで狙う釣法が一般的でしたが、昨今ではチニングも進化を遂げまずバイブレーションからはじまり、チヌ(黒鯛)はボトム狙いという概念を覆す“チヌ(黒鯛)は中層”という新たな概念がチニングの本場オーストラリアから届いてからというものチニングでもプラグルアーを使った釣法がまたたくまに広がっていったのです。

今ではシャッドをはじめとし、サスペンドミノーを使ったゲームやや水温が上がる夏場のポッパーなどライト感覚で味わえるプラグゲームとして認知されるようになってきました。

チニングでシャッドをおすすめする理由

チニングシャッド画像
チニングのプラッギングでシャッドをおすすめしている理由は諸々ありますが、まず第一に扱いやすさが挙げられます。初級者でもリトリーブスピードさえ一定で巻くことができればただ巻きで釣れます。

 

メリット

 ボトムトレースがしやすい
シンキングタイプでよく潜るシャッドは、その場の水深さえあっていれば底を切らすことなくボトムレンジを引いてこれます。

またシャッドはジグヘッドと違いいったん底へ落ちても浮かせたいときにロッドをあおる必要がなく巻くのを止めさえすれば、浮いてきます。

リップを下に下げて(尻上げ気味)の格好で引いてこられるためボトムまで潜らせた場合リップでコツコツと底についているのを感じとれますし、根掛かりしそうになった場合リトリーブを中止すればそこで浮くので根掛かり回避にもなります。
 レンジキープがしやすい
巻くと潜るといいますが、そのルアーによって設定された潜航深度までしか潜ることはなく水深が50センチ以下でないとボトムをトレースできないシャッドもありますが、おおむね単にただ巻きしただけでもミドルレンジの任意の深さからあまり動かずに一定のレンジキープをしやすいことがシャッドのいいところです。
 ただ巻きで釣れる
基本的にシャッドはただ巻きで釣れます。任意のレンジまで沈めたらあとは一定のスピードでリーリング。それを繰り返すだけです。

上級者になれば、ジャークさせたりミノーのストップ&ゴーのように、アングラーの自由自在にルアーを操って使用することも可能です。

 

デメリット

 レンジキープするには巻き速度を一定にする必要がある
シャッドをただ巻きでチヌ(黒鯛)が釣れるといっても、シャッドの長いリップに水を受けて沈む構造上、リトリーブを止めると浮いてきたり、速巻きにするとアクションが乱れ本来の動きをしなくなり任意のレンジから外れます。

レンジキープがしやすい反面、一定のスピードで巻かなければ狙ったコースから外れます。一定の速度でリーリングを心がけましょう。
 飛ばない
チニング用のシャッドはサイズが小さくバス釣り用やシーバス用を用いても重さは8gくらい。長いリップがキャストしたときに空気抵抗も受けてあまり飛距離は望めません。

ただシャッド本来の使い方をマスターすれば、そこまでチニングのシャッドゲームにおいて飛距離が重要でないこともわかります。
 乗せずらい
ゆっくりとボトムを引いてくるジグヘッド+ワームの釣り方と異なり、ボトムキープしながらも引いてくる速度はワーミングよりも速いためにアタリが取りにくくアタリを感じとっても乗せずらいということもあります。

ゴンッとアタックされることもありますが、ほとんどただ巻きの途中にモワンッとした感触。そこでしっかりフッキングしていないとバレやすくなります。このときにゴンッと引ったくられる感覚があると完全にフッキングしています。

これも習うより体で実際に体感して慣れることが必要でしょう。




チニングで使えるシャッドの条件

チニングシャッド画像
出典: BERKLEY

チニングでのプラッギングゲームでトップウォーター(ペンシルやポッパー)以外でシャッドを使用する場合、いくつかの選び方に条件があります。
 

サイズ

歯は鋭くとも顎が堅く口の小さいチヌ(黒鯛)はルアーサイズも小さいほうがフッキング率が上がります。チニングに適したシャッドのサイズは7センチくらいまで。行くフィールドの水深やベイトの大きさでサイズと重さを選んでください。小さいサイズを選べば必然的に重量も軽くなり、飛距離も短くなり、潜航深度も浅くなります。

大きいサイズのルアーだと釣れないのではなくより釣りやすくするための選択です。
 

タイプ

同じシャッドでもさまざまなタイプがあります。ただ巻きで釣るためには以下のタイプがチニングには有効です。

またこれ以外にもジャークやトゥイッチングしたときに素晴らしいアクションをするジャーク対応のシャッドもあります。
   フローティング
着水後は水面に浮いているタイプです。リトリーブをはじめると潜ます。初級者にはこれがいちばん扱いやすいでしょう。それぞれのルアーに設定された潜航レンジ(どこまで沈むか)によりますが、それ以上に深い場所でない限りボトムコンタクトも容易です。底にリップを当てながら底付近を引いてくることが可能でも、リーリングを止めればまた浮きはじめます。

   サスペンド
リトリーブを止めても止めた時のレンジから沈みもせず、浮くこともないタイプ。当然また巻き始めると潜ります。ストップ&ゴーなどのアクションがしやすく任意のレンジで長い時間ゆっくりとアピールさせることができます。ミドルレンジ攻略に向いています。

   スローシンキング
文字通りゆっくりと沈んでゆくタイプ。根掛かりがしにくいメリットがあります。水面から落ちていくにもゆっくりと潜っていくのでその場で長くルアーを見せることができる反面、底を攻めたい場合にはボトムタッチがあやふやになりがち。慣れるまでどこにルアーがいるのかが把握しずらいというデメリットもあります。初級者にはあまりおすすめしません。

チニングでシャッドが有効なポイント

チニングでシャッドゲームが楽しめるポイントのご紹介です。

いずれにせよシャッドの持つ性能が潜航レンジが1mであれば、ボトムの釣りをしたければ選ぶポイントは必然的に1m以内。ミドルレンジ攻略なら範囲内かその倍の深さのポイントを選べばポイントと適合ルアーの整合性がとれます。
 

 河川のシャロー

チニングシャッドポイント画像
画像: Photo AC

シャッドを用いたチヌ(黒鯛)狙いで河川のシャローポイントは絶好のポイント。水深が2メートル以内(シャッドの特性にもよります)ならそこはシャッドゲームが成立する場所です。
 

 河口の干潟

チニングシャッドポイント画像
画像: Photo AC

中型、大型河川の干潮時にできた干潟もシャッドでチニングをする場合におすすめのポイント。ある程度シャローを広く探ると釣果にありつきやすいので干潟でのシャッドは自重が重ためのシーバス用などを持っていると飛距離が望め、ボトムトレースしやすくなります。

 

 橋脚やストラクチャー周辺

チニングシャッドポイント画像
画像: Photo AC

広い範囲のボトムではなく、ピンポイントでシャッドを使ったアプローチすることができる橋脚やストラクチャー攻略は基本ミドルレンジ。広く探っていく釣り方ではなくルアーのトレースコースが非常に狭いのでその場でルアーを長くアピールさせるためにも止めや溜めが効くサスペンドタイプがいい。

チニングでシャッドゲームする場合のタックル

シャッドではこれじゃないといけないとかタックルを気にするのもすべて釣果のため。とはいえ方々で語られているような特別なタックルは必要ないといっても言い過ぎになりません。

手持ちのタックルで代用できるものを理由付きで紹介します。

 

ロッド

チニングシャッドロッド画像
画像: Pixabay

通常チニングで使っているロッドがMLタイプであればそのまま使えます。

Lタイプだとキャストするときに軽いシャッドを飛ばしやすいですが、リーリング時からリップが水を噛むシャッドではティップが入りすぎて引き重りがし、チヌ(黒鯛)を掛けてからもランディングまで持ち込むのに苦労します。

逆にM以上でしたら、軽めのシャッドは飛ばしにくくなりますが、その分ファイトはラクチンでしょう。あまり飛距離を気にしないでいいピンポイントのストラクチャー撃ちなどではMクラスでも大丈夫でしょう。

バス釣り用で代用するのならMLタイプ以上で。Lは柔らかすぎてx。


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リール

チニングシャッドリール画像
画像: Pixabay

リールもいつものチニングに使っているやつで全く問題なし!通常チニングに用いられる最適な、シマノなら2500番(2000番~3000番)、ダイワなら2000番前後。初級者の人には一定の巻きとり速度を維持しやすいローギアをおすすめしています。

アタリを取りやすい軽量でコンパクトなリールがチニング向きなのは言うまでもありませんが、コンパクトでありながら飛距離も望めるロングストロークスプールのヴァンキッシュはイチオシです!

 

ライン

チニングシャッドライン画像
画像: Pixabay

チニングにおいてもPEラインは全盛の時代。一般的にはPEラインの0.8号がいちばん適切とされていますが、ことシャッドでのチニングでは、根が多い場所を除いて太さを一段落として0.6号にすると飛距離の違いを感じとれます。

一段細くする場合、気を付けたいのがPEライン自体の選択!

チニングの一押しPEはこれまでにも記事にしている通り、G-soul X8ですが、このラインの特徴はほかのメーカーよりも同じ号数でも若干細いこと。これが0.6になってくると顕著に表れてくるためチニングで0.6にする場合下のこちらがおすすめ。

ならG-soulで0.8でもいいんじゃない!という人はそうしてください!
飛距離と強度を両立させるためには若干の微妙な違いも大切なのです。
バリバス マックスパワーPE X8 ライムグリーン 0.6号

 

ベイトタックルで接近戦ならフロロもあり!

ベイトタックルで足元から10メートル以内の接近戦では飛距離よりもよく沈み強度のあるフロロカーボンラインでもOKです。

乗せずらいのでラインが縦に伸びるナイロンでも吸い込みさせやすくなりフッキング率が多少あがることもあります。


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チニングにおすすめなシャッド

チニングおすすめシャッド
同じシャッドであってもメーカーはもちろんルアーの種類によってアクションしかり、特異なレンジはさまざま。色や形にとらわれず、そのルアーの持つ特性を充分に理解して、自分のいくフィールドにあったシャッドを選ぶことが大事です。

まして名声や過大広告に惑わされるのはやめましょう。

チニングのおすすめシャッドは下記のページで、特徴を生かした合う釣り方とおすすめの理由も含めて詳しくご説明しています。併せてご覧ください。↓