チニングについて経験者が徹底解説いたします。
チニングはワームやルアーを用いてチヌ(クロダイ)類を釣ることです。
興味はあったけどまだやったことない初心者や、すでに始めてみたけど難しいと感じている方へひとつひとつ丁寧にチニングするためのワームやその他釣れるルアーからアクションと動かし方についてご紹介していきます!
簡単に筆者の説明をしますと。
チニング歴15年
週に1~2回はチヌ(クロダイ)と遊ぶ
実釣派の経験から得たノウハウをもとに解説しておりますので、何かしらお役に立てると思います。
最後までお付き合いください。
チニング,チヌ(クロダイ)ルアー釣り記事専門のNeroです。エサ釣りからルアー釣りに転向した際にはじめてやったチヌ(クロダイ)のルアー釣りの虜になってしまいました。ブリームゲーム歴15年以上の経験から得た数多くの実際の体験からしか得られない秘訣を余すことなくお伝えします。チヌ(クロダイ)ルアーの楽しさをお届けしていきます。
釣り初心者こそすすめたいチニング
チニングはこれから釣りをはじめようとする人には大変おすすめな釣りなんです。
その理由はエサ釣りの仕掛けよりも簡単ではじめやすいし、海釣りのライトルアーフィッシングのアジングなどのタックルとある程度の条件さえあればロッドやリールは代用が可能で、僕の感覚から言うと堤防でアジやメバルが釣れる確率よりも近場の河口や河川でチニングした方が釣れる確率が高い感覚を持っています。
そして釣り方が一辺倒ではなく、ワーミングやプラグルアーを基本にへち釣りなど落とし込み、夏のトップウォーターなど釣り方に幅があり、どれも他の魚種よりも釣れやすいというのがおすすめしたい一番の理由です!
・よりライトなアジングなどよりも簡単に釣れる! ・よりライトなバス釣りやメバリングタックルなどを代用可能 ・ライトタックルなのに引きは強烈!大物も釣れる! ・ワームだけでなくプラグゲームも楽しめる ・夏はポッパーなどトップウォーターで釣れる!楽しさ2倍増!! |
チニングのやり方
チニングのやり方はとっても簡単!専用のロッドを揃えるのは後からでもいいです、ある程度の条件を満たしたタックルを揃えて、まずはジグヘッドにワームつけて釣行へ行ってみる!やり方はこれだけですwホントにw
それくらい簡単にはじめられ釣れちゃうのがチニングのおもしろさです☆彡
けどこれだけでは、これからチニングをはじめる人にはわからないので、仕掛けから必要なロッドやリールの条件はもちろん、使用するルアー、アクションの付け方など釣り方までを細かく解説いたします。
チニングの基本ワームとジグヘッド
チニングの基本的な釣り方をマスターするにはまず、いちばん手っ取り早いのがジグヘッドとワームを使ったやり方です。
ジグヘッドはチニング専用のものがたくさん出ています。別の記事で詳しく紹介させてもらっているのでそちらも参考にしてください。
すぐにはじめたければ100円ショップなどに売っているスモラバの3.5g以上でも多少水深や潮流を気にしないといけませんが代用も可能。
またワームはチニング用もいっぱい出ていますが、サイズさえ大きくなりすぎなければほぼバス釣り用のクロー系ワームで応用が利きます。
ジグヘッドの重さなどの選び方は後述します。
リグとは
リグとは日本語に直訳すると「仕掛け」。すなわちシンカー(錘)や針などがセットにしたものをチニングでは指します。
ジグヘッドが錘+針の一体成型となっているのに対し、リグと呼ばれる類のものはすべてが別々になっており、それらの組み合わせの違いによって釣りたい釣り方や状況に応じてバリエーションを持たせることが可能になるのがリグです。
主なチニングリグ
チニングに多用されるリグについてひとつずつ説き明かしていきます。
テキサス
ジグヘッドの次にチニングにおいてもっともポピュラーなリグがこちら。
テキサスリグと呼ばれるこのリグは、飛距離が伸び、「より遠くへより奥深くへ」届かせたい時などにかなりの実績があります。
堤防や河口の離れた場所から水門やみお筋にルアーを送りたいとか、通常のジグヘッドでは狙いが定まりにくい橋脚ギリギリの際を攻めたいとか、そのような場面において有効です。
藻場などチヌ(クロダイ)が産卵しにくるウィードの生い茂った場所でも非常に優秀で、通常では引っ掛かって釣りにならないようなポイントでもすり抜け能力が高いことも特長です。
ゼロダン
そして次にチニングで応用範囲が広いのがこのゼロダンや直リグ(ジカリグ)です。
その理由はテキサスと比べても非常に垂直にまっすぐ沈み込ませることができ、しかもフックとシンカーの距離が近いのでジグ並みにボトムタッチの感度に優れており、
また底を切らさずに引いてくることが容易な割に、ボトムより若干上にワームとフックがあるので、底がゴロタや大きめの砂利石が点在、または倒木だらけのハードボトムでも根掛かりに強いという、荒れたポイントに強いというのがチニングで用いる最大のメリットです。
ガン玉フック
僕自身がチニングにおいてけっこうな使用頻度でつかうのがこのガン玉とフックのみのリグです。ルアーを使用した落とし込みに使う方法がこのやり方です。
通常のマス針やカン付チヌ針を用いて、落とし込みを行うポイントの水深や、そのときの潮の流れの速さでガン玉の重さを決めます。
自然にゆっくりとフォールしていくのが望ましいですが、潮流がある場所ではああまりに軽すぎると底まで落ちるまでにどんどん流されていくこともあるので、重すぎてもスローに落ちて行かずそのあたりの見極めが必要です。
フックにつける疑似餌は、カニワームやフジツボ、イガイです。
ジグヘッドやリグの重さ選び
チニングのシンカー(錘)の重さは3.5g~5g前後で、どんなに潮流が速い河川でも10g、12gくらいまでで、どんなに軽くてもボトムまで沈められる3.5gまで。
7gくらいが汎用が利きますがそれだけ持つより予め重さの違うものを何種類かを持っている方が釣果は増やせます。元々が簡単にはじめられる釣りなので、同じ重さのもの使用している人をよく見かけますが、1種類だけというのはあまりおすすめしません。
重さは水深、潮の速さ、根(底)の状況などを考慮して決めます。
潮流が速い 水深がある |
7g~10g |
---|---|
潮流が遅く満干に差がない 浅場 |
3.5g~5g |
根掛かりが多発する | 3.5g~5g |
チニングの重さを選ぶ基本は、まずは底取りしなければいけないので「沈む重さ」、それに加えてただしストンと落ちていくよりもなるべくアピールしながら落ちていく方が釣れやすく、水流を受けて良く動く「アピール力」、そして「根掛かり回避能力」などを総合的に考えて重さを選びます。
潮が速くて水深のある場所では、底に着く前に流されてしまうので重めに。小潮、長潮、若潮など潮の流れが遅い日には、少ない水流でより誘い出す動きとアピール時間を長く取るために軽めにします。
また根掛かりが多発するような場所では重さが軽い方が根掛かりしにくくなるので少しずつ様子をみながらサイズダウンすることで回避できます。
チニングのリグに使用するフックの種類
チニングのリグに使用する主なフックをご紹介します。
カン付フック
まずはこのカン付きです。カンとはラインを結ぶ輪っかのようんあアイがあらかじめ針の上部に装備されているものです。
通常使用するものは針に対して垂直の向きに円の位置がきていますが、針とは逆向きに円がきているものもあります。この横向きタイプはジグヘッドにスプリットリングをかまして、上下だけでなく左右にも振れ動くようにさせることができます。
チニングにはカン付きチヌ針、がおすすめです。
がまかつ 管付チヌ 黒 6号
オフセットフック
オフセットフックと呼ばれるタイプのフックはゼロダンやテキサスなどで用います。これを使うメリットは、
一度フックにワームをセットしてから、根掛かりの原因になるフックのいちばん尖った先端部分を一度外に出したのちにワームの中に隠すことができる点です。そうすることで、強い引っ張りが生じない限り根掛かりがある程度防げるというわけです。
チニングにおすすめのオフセットフックはこちら↓
通常のバス用よりも太軸でチヌ(クロダイ)の強靭なあごも貫く!
カツイチ デコイ キロフック
チニングで使うルアー
チニングでチヌ(クロダイ)が釣れるルアーはワームを使用したジグヘッドやリグだけではありません、カニなどの甲殻類と貝類だけではなくチヌ(クロダイ)は小魚も捕食します。
そのため小魚を模したプラグルアーでも釣れます。
バイブレーション
プラグルアーを用いてチニングするときに、もっとも簡単で早く釣果が出やすいのがこのバイブレーションゲームです。
初心者におすすめはデイゲームの早巻きがおすすめです。単に任意のレンジまで沈めたら速攻巻きするだけ!
写真のようにバイブレーションだけでなくより広範囲にアピールできるスピンテールジグもデイゲームで有効な場面が多くあります。
ポッパー(ペンシル)
チニングの釣り方でも使うプラグルアーの中でも僕の一押しはポッパーです!sg初心者には少々ハードルが高く見えますが、基本を抑えて条件さえそろえば釣れますし、何んといっても釣れた時の満足感が違います!
ポッパーなどトップウォーターのチニングのシーズンは初夏の6月~9月初旬
までが時期になります。
シャッドとクランク
チニングはクランクやシャッドでも釣れます。どちらを用いた場合にも基本はただ巻きでOKです!
また以前にはたくさんのメーカーが専用のクランクやシャッドも出していましたが、どれお廃番となっているのは専用のものでなくてもバス釣り用のそれでほとんどが代用できるからです。
初心者の人が選ぶ場合、チニングには5センチ以下の小ぶりなサイズが無難です。
チニングのタックル
それではチニング初心者の方の為に釣りに必要なタックルの説明をいたします。
ここではきっかけや目安を解説していくので実際にご購入などの場合にはそれぞれの下記に詳細を記した別記事を併せてご覧いただるようお願いいたします。
ロッド
チニングの専用ロッドは、Lタイプ(落とし込み~食わせ重視)、MLタイプ(ジグからプラグまで幅広くこなす汎用)、バイブレーションやクランクなどのハードルアーをメインに使用するMタイプが用意さえているものが多いです。自分の釣りスタイルに合わせて選びます。初心者には汎用性の高いMLタイプをおすすめします。
またアジングやバスロッドで代用するケースでは、長さが6.5フィートから7.5フィートくらいで、
ルアーのキャスト許容重量が~7gか~10gくらいあり、
ラインキャパが0.8~1号くらいまで使用できるこの条件でロッドを選べばおおよそチニングで代用が可能です。
もちろんベイトロッドでも釣れますが、ベイトタックル初心者にはスピニングがおすすめです。
リール
チニングのリールは番手でいうと2000番~2500番が最適です。どうしても初心者のひとほどリールよりもロッドに重きを置きがちですが実はロッドは代用が効きますがリールはちゃんと選んでいたほうがいいです。
シマノならば2500番、ダイワなら2000番くらいです。
実際僕も長い間、シーバスと兼用で3000番を使っていたので3000番でも釣れますし、年無しクラスのクロダイが掛かった時など力負けしないで一気に引いてこられるパワーもありますが、今チニングには2500番を使用し始めてわかった事は「感度」の違いです。
ついばむような繊細なアタリや地形や潮流の変化を感じる感度は上がりました。やはり釣りにはその釣りに適したリール選びが肝心ということです。
またチニング初心者にはゆっくりとボトムを切らずに巻いてくることを体得するまでの間はノーマルギアがおすすめです。
巻いてくるスピードや、感度を身体で覚えたあとで魚が掛かってから主導権を握りやすくなるハイギアを選べばいいです。
ライン
チニングのラインはPEラインが主体です。PEラインの太さは0.6号から0.8号のこのどちらかで選べばいいです。ほかの号数はいりません。
いくポイント底質が砂地や泥底で障害物が少ないほぼ外洋に面した場所なら0.6号。
また根が荒くストラクチャーを果敢に攻めるなどの場合は0.8号。また風が強く潮の流れが速いときにも0.8の方がおすすめです。
PEには少しだけ慣れが必要なので、最初はナイロンやフロロカーボンの7lbもしくは8lbあたりからはじめてもチニングはできます。
チニングのアクションと動かし方
ワームのアクションと動かし方
チニングのワームアクションは、いったんボトムまで沈めてから底質のごつごつ感を感じながら人がゆっくりと歩くスピード位に巻いてくるボトムズル引きがワームを使った釣り方の基本です。特に夜のワーミングで有効になる誘い方です。
昼間でも釣行者が多いスレた場所など、派手なアピールでは食ってこないような状況では、このスローな釣り方にすると釣れることもあります。
ゆっくりとズルズルと底を這わせながら引いてきますが、途中で止めてその場でシェイクを入れるなど応用も効きます。
大事なことはボトムから離れないこと!
必ず底のゴツゴツ感を感じながら引いてくることです。
デイゲームでよりアピールして食わせるリアクションバイトもあります。
詳しくは下記のページをご覧ください。
時々止めてシェイクも有効
デイゲームはリアクションバイトを誘発
ボトムから離れないこと!
アクションと動かし方:バイブレーションの場合
バイブレーショのところでも先述したとおり、日中のバイブレーション高速巻きはスピードをあげて泳がせて、見切られる前に食わせるための釣り方です。ただ巻きのスピードバージョンです!
夜はそれよりもゆったりと底に沈めたり持ち上げたりを繰り返すリフト&フォールが有効になります。夜にバイブレーションの早巻きするとスレやすくなりかえって場を荒らしてしまうこともあるのでリフフォがおすすめです。
夜はリフト&フォール
アクションと動かし方:ポッパーの場合
ポッパーのアクションや動かし方は他の釣り方のような簡単さはあまりないですが一度体得してしまえば、水面を割ってドバッとチヌ(クロダイ)が食らいついてくる様子を目の前で見れるので、その面白さにハマります!
ポッピングやドッグウォークと呼ばれる動かし方で、1秒間に1回転くらいのスローに巻いてくる間にロッドティップの上げ下げで頭を水面にたたきつけ水しぶきと波紋を作りながら引いてアピールさせます。
一定のリズムでゆっくり巻いてきて魚が追ってきているのが見えればいったんスピードを緩めたり、足元近くまで寄せてきたら1か所で止めてその場でロッドをチョンチョンと動かしてポッピングすれば食ってきます。
またポッパーゲームの場合、他のプラグルアーよりアタリがあってからのアワセのタイミングが重要になります。
下記のページで詳細に解説してます↓
アワセが肝心
チニングは難しい!?と感じている人にこそやってほしいこと
どんな魚種狙いの釣りでも同じことが言えるのですが、とにかく最初の1匹が釣れるまで「釣れない」とぼやいてるだけでなく何度もフィールドに行ってほしいです。行く間にどうやれば釣れるのか自分で考えて出た釣果は必ず次に生かせます。
そしてほかの魚たちよりもその最初の「釣れた!」を感じやすいのがチニングなのです。
釣れないと嘆いているだけでなくいますぐに釣り場に出向いてください。それがいちばんの近道です。