チニングに最適なラインをお届けするこのコーナー。
チヌ(クロダイ)をルアーで釣ることから生まれたチニングはプロアングラーが考案したものなのでそれこそラインはPEがあたりまえでした。
でもチニングが誕生する前からあったチヌ(クロダイ)を狙うフカセなどはナイロンが主流でした。
んじゃ、どれが本当に釣れるラインなのか?
それぞれの素材の違うラインごとの特性を踏まえながら、チニングに最も適したラインと各ラインの特徴を生かした使い分けの方法をお伝えします。
チニング,チヌ(クロダイ)ルアー釣り記事専門のNeroです。エサ釣りからルアー釣りに転向した際にはじめてやったチヌ(クロダイ)のルアー釣りの虜になってしまいました。ブリームゲーム歴15年以上の経験から得た数多くの実際の体験からしか得られない秘訣を余すことなくお伝えします。チヌ(クロダイ)ルアーの楽しさをお届けしていきます。
PEライン、フロロカーボン、ナイロンの特徴
/ | 比重 | 伸縮性 | タテ強度 | 横スレ強度 | 感度 |
---|---|---|---|---|---|
PE | 軽くて浮きやすい | 伸びない | ◎ | × | ◎ |
フロロカーボン | 重く沈みやすい | やや伸びる | ○ | 強い | やや強い |
ナイロン | 軽い | 適度に伸びる | △ | やや強い | △ |
PEの特徴
極々細い糸を何本も編み合わせて作られているのがPEラインです。
どのラインよりも細く作られているので飛距離が出せて
縦の引っ張りに強くほとんど伸びないので
感度が良いことが特徴となっています。
編み込んである本数によって4本編、6本、8本、12本とあります。一般的には4~8本編で十分です。
ただし縦の伸びには強いのに、摩擦に非常に弱く、
岩や橋脚のコンクリにちょっと擦っただけで驚くほどあっさりと切れてしまいます。それがPEです。
また、リーダーの使用が必須でノットを組む必要があるためフロロやナイロンと比べると利便性はやや劣ります。
●強度に対して細くできるので飛距離が抜群
おすすめPEライン
日本規格に充実に沿って作られた信頼のブランド。
強度が強いため、ほかのPEと比べると細く感じる。同じ強度でワンランク下の号数が使える=要するに0.8を使おうと思ったらこのG-soul X8の場合だと他のメーカーの0.8よりも同じ強度で細いので、1ランク上の太さ(1号)を使っても飛距離が犠牲にならないということだです。
YGK よつあみ XBRAID アップグレードX8
シーガーPE X8
もう強くていいPEラインほど高いという思い込みがが払拭されつつある昨今のルアー用ライン市場で時代を代表するおすすめのPEラインです。しなやかで適度にコシがある。とにかく8本編みのPEでこの値段は安い!
メジャークラフト 弾丸ブレイド X8
こちらも扱いやすくて非常にコスパに優れた一級品!目移りしてしまうほど迷うのは、他メーカーと同じく値段と強度にあまり開きがなくなったせいだろう。
フロロカーボンの特徴と使い方
非常に横スレなどの強度もあり、3種のラインの中では一番比重が重く沈みやすい。
チニングのボトム中心の釣りにはメリットともいえる。
バサーの人のベイトタックルなどで多用されているラインなのでチニングでも使っている人は意外と多い。
リーダーがない=本線自体がリーダーのようなものなので強度はバッチリ
根掛かりしてもラインシステムを組み替える必要がなくメリットもあるが、PEと比べるとやはり感度と飛距離は落ちる。
PEラインのリーダーとしてフロロカーボンは信頼度が高い。
※(リーダーとしてのフロロと本線使用のフロロでは目的が違うので、ハリ=しなやかさなど構造が違う。使用に際して注意すること。)
●比重が重くよく沈む
●摩擦に強く強度がある。
●ノットを組む必要がない
ベイトタックルならおすすめはフロロ
今ではチニングもベイトタックルでやってる人は山ほどいる。
最近はベイトタックルにおいてもソルトウォーターではフロロでなくてPEが全盛期ですが、
フロロカーボンライン自体の性能もものすごくよくなってきているので、これまでのハリが強すぎ、巻き癖がついやすく飛距離が伸びないなどということは選ぶラインによっては皆無に近いです。
たとえフロロであっても驚くほどしなやかになっています。
強度もあるので私は落とし込みなどのチニングする場合はベイトリールにフロロを巻いています。
飛ばなくてもいいので、よく沈み狙いの個所に素早く潜るフロロは落とし込みにいいです。
ストラクチャーやカバーの際を果敢に攻めるのならストロングタックルにフロロの選択は大いにあり。
メリットやデメリットも理解して場面に応じて使い分けしていれば、フロロは使える場面がたくさんあります。
チニングでフロロ1本でいくなら、太さは8lb~10lb前後がおすすめです。
シーガー R-18フロロリミテッド 100m 8lb
フロロとは思えないほどしなやかさがウリ、巻き癖がつきにくくしかも丈夫。
チニングで使用するフロロカーボンラインをおすすめするならこれ以外、いまのところ見当がつかない!
ボトムをとるための適度な比重、強度、PE並みのしなやかさ。すべてを高次元で備えたソルトウォーターでのフロロラインの代表的存在☆彡
ナイロンラインの特徴と使い方
引っ張り強度にやや欠け伸びやすいのが大きな特徴。軽く浮きやすい。
その浮く利点を生かして、水面を這わせるポッパーやペンシルなどトップウォーターのチニングで使うと、
ルアーが変に水中に沈みこまなく本来のアクションをしやすい。
またトップで使う最大の利点は伸びるので
吸い込みやすくなりミスフッキングを防ぐ。
=バラシが減ります。
根掛かりしてもラインシステムを組み替える必要がない。ただしライン自体が伸びるので根掛かりしたときに外れにくい。ロッドにパワーがないと外すことは難しい。
PEをメインラインにしてている場合リーダーをナイロンにすることで
全部ラインを巻き替えしなくても使えるようにすることも可能。
ナイロンの欠点はPEやフロロと比べると劣化が早いこと。
こまめなメンテナンスが必要で(釣行毎に先端50㎝~切る)など、
最低でも年に一度は、逆巻きor交換が必要です。
●軽く浮くので水面系ルアーにも最適
●ノットを組む必要がない
チニング初級者にはナイロンもあり
初心者のかたはどうしてもPEだと始めたばかりの頃は、ガイドに細いラインが絡まったり巻きが弱いとバックラッシュなんて悲惨なこともしばしば起こり釣りにはならない可能性もあります。
そんな場合基本的な投げ方やルアーの動かし方を身に着けるまではナイロンで練習してから慣れてからPEに交換してもいいでしょう。
ナイロンでも釣れないことはないです!私自信はじめたころはナイロンでもたくさん釣れてましたから。
ただ、ナイロンで我慢してても慣れてくると必然的にPEを使いたくなります。どうせ使うなら早い段階から使って慣れておいた方がより良い釣果に繋がりやすいかもしれません。。。
ナイロンの場合、太さは10lb~12lb。
東レ ソラローム ポリアミドプラス 150m
バス釣りのフレッシュウォーター用ですが、自分はチニングはじめた当初こればかり使っていました。
ナイロンの割に低伸度で、縦の伸びが少なく適度な張りがある感じで、フロロ一辺倒なひとにも一度試してもらいほどおすすめ。
川面の色合いになじむウォーターメロンライトフロールーセントグリーンのカラーもおすすめの理由のひとつ。
汽水域で使うナイロンラインならばこれがベターなチョイス!
バリバス SW ソルトウォーターナイロン 2.5号 10lb
ナイロンはほかのラインと比べていちばん劣化が早いので、
汽水域メインではなく、水の塩分濃度が濃い海水域がメインフィールドになる人には
バリバスのソルト用のナイロンがおすすめ!!
チニングのラインの太さと号数
号数ですが、PEラインの場合0.6~0.8号がおすすめ。
なおかつ水の中で底のとりにくいアタリをとりやすくするなら0.6号がおすすめ。
底にストラクチャーが多く、根掛かりが多発する場所ほどチヌ(クロダイ)が好む場所です!
そんな場所で根に入られたら横擦れに弱いPEは一発で切れてしまいます。
体感してみたらわかります。結構あっけなくプチッと切れますから…。
細いと心配な方は0.8がいいでしょう。
それ以上になると強度は上がりますが、飛ばなくなりますし食いが悪くなる可能性があります。
フロロとナイロンの太さ
それではナイロンやフロロカーボンの場合は、
・ナイロン:10lb~12lb
が目安になります。
チニングのおすすめリーダー
安心感でこれ!値段も手ごろだし信頼度はハンパなし、コスパ抜群!!
シーガー プレミアムマックス ショックリーダー
これも必需品!どうせいるので近くの釣具店で買うよりも通販でまとめ買いしたほうが安くトクする。
バリバス VEP ショックリーダー ナイロン 50m
ショックリーダーにナイロンを使うならこれがおすすめ!
ナイロン特有の伸びと強度を併せ持つ信頼のバリバス製。
結局チニングのおすすめのラインはどれ?
基本的には現在のチニングシーンを見ると、
感度と飛距離という点でPEが主流になっています。
ただここまで解説してきたように、フロロやナイロンにもそれぞれ得意な利点があって、
チニングにもワームを使用したボトムズルだけでなく、
クランクやシャッドなど使った中層攻略もありますし、ポッパーなどトップウォーターの釣り方もあります。
タックルひとつとっても、スピニングだけでなく、今ではベイトタックルの使用も珍しくなくなりました。
あとは好みの問題も加わってきます。やれスピニングいはPEだ、ベイトはフロロだっていうひとがいても
いやベイトだってPEでいいだろう!てひともいるしww
結局は、いろんなタックル、シチュエーションに分かれて使い分けができるくらいの
それぞれの利点と欠点を把握できていれさえすれば、
自分がもっとも釣れると思えるラインを選んでチニングすることがいちばん釣れる近道です。
フロロカーボンの場合、比重が重くチニングで使用するラインとしてはよく沈み底どりしやすくなる半面、
トップウォーターなので使用した場合には浮くルアーよりも先にラインが沈んでしまい
若干プラグの鼻先が沈んでしまう=アクションが崩れることもあります。
またナイロンの場合、フロロとは逆で浮きやすく、吸い込みに追従するように伸びるのでバラしにくくなる半面
ボトムレンジをキープする場合アタリが取りにくくなるなどがあります。
これらのことを念頭に置いたうえで、太さを選んでください。
自分の中で決めている目安があるので、参考にしてみてください
●ベイトタックルでボトムズルメインならフロロ
●トップの場合、ナイロンorPEでリーダーをナイロン