ライトブリームゲームとは!もっと手軽な最先端チヌ(クロダイ)ルアー釣り大辞典

誰が言い出したかライトブリームゲームとは、5,6年前からあったと言われる一定の条件定義がされているチニングよりもさらにライトなチヌ(クロダイ)のルアー釣りの一種です。

ライト○○とつくと本家との境目が曖昧になりがちな昨今のゲームフィッシングにおいてのライトブリームゲームの詳細をわかりやすく解説します。




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ライトブリームゲームとは

ライトブリームゲーム
チヌ(クロダイ)のルアー釣りがチニングとして広まりを見せ各メーカーからチヌ専用のタックルやルアーが出回り流行に差し掛かったのがちょうど5,6年前。

ヨーロッパではすでにBream=チヌ(クロダイ)のルアー釣りがあったことからシマノが「ブリーム」という言葉を使い専用タックルを紹介しはじめ、商品名としたのもその当時でした。

その頃時を同じくして登場したのが「ライトブリームゲーム」です。

元々が、ライトな釣りであったチニングをさらにライトにしたタックルを用いてフィネススタイル(繊細な釣り方)にしたのがライトブリームゲームです。

ライトブリームゲームとチニングの違い

ライトブリームゲーム
元々はチヌ(クロダイ)のルアー釣りなんて、専用のタックルなどない時代、柔らかめのシーバスロッドや、固めのメバリングやアジングロッド、もしくはバス釣りのフィネス用スピニングでやっていたので、それをわざわざわざ切り離して、別名で呼称してるだけです。

どこかのメーカー!?か誰が言ったか、昔からチヌ釣りをする自分たちからするとごちゃごちゃして余計わかりずらいですけどね…(苦笑)

通常使うチニングのものより、ライトにメバルやアジなども実際に狙えるくらいのタックルでチヌ(クロダイ)を釣る釣り方です。

 

ライトブリームゲームの注意点

元来、ロッドで例えるとチヌ(クロダイ)の専用ロッドは小さく硬い口でついばむようなチヌ(クロダイ)のアタリを捉えるように、メバリングやアジングに用いられるような繊細なティップのものが良いとされていましたが、ターゲットの魚自体の引きはそれに収まらず、ファイトの主導権を握るにはフィネスロッドでは事足りずシーバスやエギングロッド並みのパワーを持ったブランクスが必要でした。

そこで開発されたのが専用ロッドなのですが、ライトブリームゲームの場合、魚の極わずかなアタリも拾える食い込みの良さはあるものの、タックルがライトゆえに魚が掛かってからランディングまでは慎重に行う必要があるのです。

強引なファイトは控えて、無理に引っこ抜きなどせずタモ網で陸上げするのがよいです。

 

ライトブリームゲームのメリット

注意点でも申した通り、繊細なチヌのルアー釣りを得意としているので、プレッシャーの高いポイントや、シーズンオフの冬の時期にも同じタックルを用いて釣りが成立します。

また定義するタックルの性質上ついばむような微細なアタリも逃さずキャッチできることはライトブリームゲームの最大のメリットです。

ライトブリームゲームのタックル

ライトブリームゲームタックル

 

ロッド

ロッドはUL~Lタイプのバス釣り用のスピニング、またはアジングロッドかメバリングロッド。

ルアーの許容重量が~5g~7gくらいまでがちょうど良いです。それ以上だとライトブリームゲームの枠を超えてしまいます。

 

リール

このライトブリームゲームを楽しむのならリールはシマノなら2000番クラス、ダイワなら2500番が目安になります。

それ以上だと、決して釣って釣れないわけではありませんがよりライトなロッドとのバランスに欠け、多少オーバースペックになってしまいます。

 

ライン

ラインはPEならば0.6号が一押し!ライトブリームゲームでは他のライトな釣りとの併用でそれ以下の0.4号をおすすめする人もいますが、ボトムズルを中心とするライトブリームゲームで根の荒い場所(底に突起、障害物が多いポイント)ではすぐに擦れてラインブレイクの元。

初級者やバス釣りのフィネスタックルと共有する場合はフロロカーボンでもOK。その場合太さは5~7lb以下がライトブリームゲーム向きです。

 

仕掛け

ライトブリームゲームは基本的にライトリグ=3.5g~5gくらいのジグヘッドにクロー系ワームを付けて釣る”ワーミング”が最も有効です。

それ以上の重さの(7g以上の)ジグヘッドを使用したり、プラグルアーを使ったりするのは本家のチニングに任せましょう!




ライトブリームゲームの時期

ライトブリームゲームの時期
チヌ(クロダイ)のもっとも活性が上がるのは春先の4月。乗っ込みと言われる時期で5月のGW連休明けくらいまで続きます。

疑似餌にも果敢に食らい付いてくる時期なので初級者でも早い段階で”ライトブリームゲームの楽しみ”を体感しやすいです。

そこから水温が上昇する6月~10月くらいまで比較的簡単に釣れる時期に入ります。

ライトブリームゲームのポイントと時間帯

ライトブリームゲームのポイント
 

ポイント

本家のチヌ(クロダイ)と比べるとやはりタックルのパワー的に劣るので漁港など港湾部よりは、水深が5メートル以内の小~中規模な河川、河口、運河などがライトブリームゲームが成立するもっとも適したポイントになります。

 

時間

チヌ(クロダイ)の特性上、竿1本分(約2メートル前後)離れていたとしても気配肉付き逃げていくほど警戒心が強く、それらを解くために日が暮れて暗くなった夜のほうが釣りやすく、ライトブリームゲーム初級者は夜の釣行がおすすめ。

また夕まずめや、暗い時間から朝日が昇るまでの朝まずめを絡めると釣れる確率もアップします。

ライトブリームゲームの釣り方

ライトブリームゲームの釣り方
ライトでフィネス(より繊細)な釣りを得意としているためその利点を生かす釣り方がベストです。

軽めのジグヘッド3.5g~5gでボトムにべったりくっついてズル引くというよりは、底付近をふわふわ、ゆらゆら動かす釣り方が最もライトブリームゲームの利点を生かせます。

この釣り方は、大潮の時や流れの速い大河川では不可能(タックルのスペック不足)ですが、流れのない運河や、緩やかな小型河川、また潮が弱い長潮や小潮のときに向いています。

通常のチニングとの区別がある以上は、ライトブリームゲームでしかできない釣りをしなければこの釣りにこだわって釣りをする意味がなくなってしまいます。