激増する海釣りSUP事故!沖に出て安全、快適に釣りするための7つの約束事

この真夏に急増したSUPを使用した海釣りでの海難事故による救助要請。

昨今流行しはじめたSUPでの釣りも川や池ならまだしも大きな湖や大海原の沖合に行く場合には必ず守らないといけない事があります。

ことを甘く見ると命にも直結する危険性をはらんでいます。

キケンであることも認識し安全、快適にSUP釣りを満喫するための7つの約束事を解説します。




この記事を書いた人

相次ぐSUPの救助要請

コロナ禍において、密にならないアウトドアとして急速にブームとなってきた釣りも、時流に乗って出てきたSUP
=Stand Up Paddle boat(スタンドアップパドルボード)との組みあわせで

昨今SUP釣りアングラーも海や河口はもちろん湖でもよく自分たちもみかけるようになってきましたが、この夏にこのSUP釣りでの事故が急増しており海上保安庁は警笛を鳴らしています。

SUPを知ったときには「カッコイイ」と思ったし、なんかおしゃれだな~とも感じましたがカッコいいマリンレジャーというだけで気軽に手を出すのはちょっと待った!!

 

福井県敦賀市立石岬沖の事例

福井県敦賀市の海釣りSUP救助の様子
画像:福井新聞ONLINE

8月に男性二人がひとつのSUPに乗り、沖合200メートルの海上で救助された事例。

沖で釣りをするために、天気予報を確認しこの日は「晴れ」だったので出港。ですがこの日はあいにく早朝から「海上風警報」が発令されていた風の強い日でした。

沖に出て15分ほどすると風と波が強くなり、漕いでも自走不能な状態になり引き返そうとしたときに転覆。

転覆した際に沈んでしまい失った釣具に愕然…。自分たちだけではどうすることもできず運よく防水バッグに入れていてスマホで海上保安庁118番に連絡。

救助されましたが、海保によると大事な釣り道具を無くしてしまったことよりも、命まで無くさなくて済んだことを喜んだ方がいいというくらいとても危険な状況だったそうです。

 

10月、神奈川県江の島沖の事例

SUPで江の島の沖合で救助されたのは、これまたSUPで釣りに出かけた2人の男性。海保が撮影した動画がYoutubeに投稿されています。

目的地に到着後、10分ほど釣りを楽しんだ直後風が強くなってきたといいます。

天気予報では「風は弱まるととの予測だったものの、弱まらなかった」と本人たち…。

SUPは風速2~3mで流され始めるが、この日の江の島沖の海上は風速5.9m!

どれくらい無謀だったかがわかります。

実はこの二人、2021年6月にも横須賀沖でSUP釣り中同様に救難事故を起こしており、湘南海上保安署から厳重指導されました。

無謀なのか、無知なのか、どちらにしてもとても危険です。

SUP釣りを安全・快適にする7つの約束事

上の事例ふたつで、どれくらいSUPで海に出ることが大変なことか伝わりましたでしょうか?

楽しそうだし、なんとなくカッコイイし、遊漁船に乗るよりもお金もかからないし密になる心配もない。

一見魅力的に思えるSUP釣りは、海に出るときは一歩間違えば死に直結する危険性があることも認識したうえで、大切な注意点が7つあります。

それぞれに、下調べ方法や、釣行当日の備えなどを解説していきます。

 

風速と波の高さを確認

釣行予定日の、その日、予定している時間帯の、風速と波の高さ、風の向きを下調べしておきます。

 

こらからの天気予報を確認

天気予報を確認するだけでは不十分ですが、一応風も弱く波が低くても曇り空や雨だと、魚は釣りやすくなるかもしれませんが視界も狭くなり、危険度も上がります。

天気釣り場所の風や波の動きはアプリでも常に確認することができます。

 

「海上風警報」などの発表を必ず確認

そして、釣行当日出発前には必ず、地方別の「海上警報・予報」を確認してください。

 

ライフジャケットは必ず着用

もう言わなくてもおわかりですよね。ライフジャケット等の救命胴衣は必ず着用しましょう。

 

スマホは防水バッグなどで携行

防水スマホバッグ
画像:

bitplay・AquaSeal Lite IPX7 防水 スマートフォンバッグ

 

出来る限り仲間と行動

一人でSUP釣りしている人もいますが、出来る限2名以上の複数人で行き、自分以外にも何かあたっときのための連絡網の確保は多いほど良いです。

現在何も問題なくSUP釣りを楽しんでいるアングラーも、これからはじめようと思っている人のためにお役に立てれば幸いです。