昨日21日に10年ぶりにIUCN(国際自然保護連合)が将来絶滅の可能性がある動植物を網羅したレッドリストを更新し、メカジキが「準絶滅危惧種」に指定されました。
以前のランクより一段上がった格好となりました。日本でも食材やオフショアのゲームフィッシングのターゲットとして名高く今後の規制などにも影響がありあそうです。
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メカジキの生態
メカジキは熱帯・温帯海域に広く分布しており、日本でも黒潮が流れてくる太平洋側で多くみられ、体長は4メートル、体重が300kgを超えることのある大型魚で、雌は雄よりも大きい。カジキ類の中でも最大級です。
ただし大きくなるまでの成熟が非常に遅く、過剰に乱獲が繰り返されると生態への影響を受けやすく、もともと2011年の改定があったIUCNのレッドリストの中でも今回の「準絶滅危惧種」の一つ下の「低懸念種」に指定されていました。
日本でも食用魚
メカジキは温暖な海域にいるため世界中で食用魚として成り立っており、日本でも東北の気仙沼ではブランド化され流通しています。
また太平洋側に面した地域ではクロマグロなどと並ぶオフショアのゲームフィッシングの対象魚となって釣り人にも人気のターゲットになっています。
「低懸念種」だったメカジキが「準絶滅危惧種」になった理由は2011の改定時には過去約20年間の個体数の推定減少率が28%だったのに対して、今回の見直しで22%とわずかながら減少が抑えられていたものの、
一部の海域で乱獲されている実態が明らかになり評価が変更になった形になっています。それがどこの地域なのかはわかりませんが、日本でないことを願うばかりです。
また今後、国内でも何らかの漁獲や釣りに規制が設けられることも否定はできません。
食用にしても、全面禁止になってしまった釣りにしてもクロマグロの二の前は避けたいものです。