夫婦で田舎に移住しアユ釣り三昧!手に入れた圧倒的な幸せな暮らしとは高知県仁淀川

高知県の仁淀川に移住して、アユ釣り専門の漁師になり、大好きな釣りざんまいの日々を過ごす夫婦がいます。

都会の喧騒から放たれ大自然の中で釣りをしながら暮らすという夢のような生活は本当なのだろうか?と疑いたくなるのが凡人の思考。

「今のほうが圧倒的に幸せ」というご夫婦の納得のいく本質に迫ります。

カメラの前でポーズをとるご夫婦。いきいきと輝いています。
画像:毎日新聞




この記事を書いた人

夫婦のなれそめ

現在56歳の旦那様と47歳の奥さまのご夫婦が知り合ったのは同じ職場の大手通販会社。
もちろんふたりの共通していたのは趣味の釣りでした。

卓越した下準備と行動力

夢物語りだけでは決して終わらない時間を掛けた周囲との信頼構築
高知移住を決めたご夫婦がさっそく準備に取り掛かったのは今から6年ほど前、ご主人が50歳のころ。佐川町の地域おこし協力隊に応募し、自伐型林業の担い手として3年間もの長きにわたり現場で汗を流し、奥さまは近隣の商工会で働きはじめ仁淀川のある仁淀川町の施設で移住者のサポートをしながら地元に徐々に馴染んでいったと思われます。

これほどまでの長期的なプランと実行力は頭が下がります。

現在では田舎暮らしに憧れて移住したものの、地元に馴染めず村八分にあうなど、いいニュースは聞くことがない中で、やはり受け入れる側(田舎の地元民)からしてもここまで緻密な努力をされると逆に応援したくなるものなのでしょう。

田舎に移住し毎日釣りをしながらのんびり暮らす。そこだけ聞くとまったくの夢物語であり、それを手にするまでには当然、絶え間ない努力があったに違いがありません。

仁淀川を選んだいきさつ

春にはこんな風景もある。自然と古い町並みが上手く共存する佐川町。
画像:仁淀川

「仁淀ブルー」と称される美しさで多くの人を魅了する高知県の仁淀川。
ご夫婦がここを選んだきっかけは高知市内にある亜紀さんの実家を訪れた際に立ちよった仁淀川見たのがきっかけ。

すぐに「ここに住む」と決意されたそうです。

今ふたりが居るこの場所を「釣りのついでにあいさつに来たようなもの」と笑いながら話す姿はとても涼しげで心が洗われる印象でした。

奥さまは“女流アユ釣り師”としてニュースにも

ご主人はアユ釣りの中でも珍しい友釣りを本格的にはじめてすでに13年目のほぼプロ級の腕前の持ち主で、移住した最初の年に奥さまは、ご主人の指導の下初日に13センチほどのアユを釣り上げたのがのめり込むきっかけとなったそうです。

なんでもその頃奥さまは手術を受け復帰された直後で「寿命が1年とも言われるアユなのに凄い引きで!」とアユの生命力を感じ取ったといいます。

そして今ではアユの友釣りをしている人自体が少ないこともあり“女流アユ釣り師”としてテレビの取材もくるほど釣りに技術を磨かれています。

自分のために過ごす毎日

現実的な話もすると、実際にはアユだけでは年間の生計は立てられず、シーズンが終わるとしょうが農家の手伝いや林業の委託管理の仕事も掛け持ちで行っています。それでも夫婦は高知に移り住んでから、価値観がまるで変わったそうです。

「収入は減っても、今の方が圧倒的に幸せ。サラリーマン時代はお金のため、会社のために働いていたけど、今は自分のために毎日を過ごす」という。

羨ましいけどこのご夫婦二人だからこそ手に入れられた幸せなのだと感じます。

夫婦で営む「鮎屋仁淀川」

移住してきた1年目、夫婦でアユ釣りを楽しむ中で釣れた鮎を小分けに冷凍して京都などの知人に送っているときに商売として成り立つという手応えを感じ始め、アユ釣り漁師として「鮎屋仁淀川」を開設。

1年の間に4ケつきほどしかない漁シーズンも今年で5期目。二人はほとんど毎日川に入り、2人合わせて計3000匹余りのアユを釣り上げる名実ともにすでに釣り漁師。

釣ったアユはネット通販で飲食店や個人向けに販売がされており売り上げも好調。

昨季2020年からは初心者を対象にした友釣り教室も始め1シーズンで30人~50人の人を受け入れ「釣れなかった日はゼロ」という釣りが上手いだけでなく指導の腕前も相当なもののようです。


【鮎屋仁淀川】
公式HP:鮎屋仁淀川webサイト
TEL:050-3703-2426
 ※川で漁をしているときは出ませんので、折り返しいたします
Mail:ayuya_niyodogawa@yahoo.co.jp