通称タヌキ!?新種の深海魚「モユククサウオ」が生きたまま展示

福島県いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」で、昨年の7月に新種と認定された北海道知床沖に棲むモユククサウオが国内ではじめて生きた状態で公開されています。

このモユククサウオの名前の一部であるモユクとはアイヌ語でタヌキを意味するそうです。

新種の深海魚
画像:アクアマリン福島




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新種に認定されたいきさつ

ここアクアマリンふくしまの水族館とこの新種の深海魚とは切っても切れない縁があります。それもそのはずこのモユククサウオを北海道の知床沖で発見、捕獲したのは同館の職員だったのです。見つけられたのは2020年の5月、それから2ケ月後に日本魚類学会から新種と認定され、元々からアルコール標本の状態でアクアマリンふくしまで展示していました。

今月の中旬に同じ知床沖の水深800~1000メートルの深海で採取されたものです。体表が非常に柔らかく傷がつきやすいので生きたまま展示するのはこれまで実現できていませんでした。

名前の由来

モユクとはアイヌ語でタヌキを意味し、また種小名になっている「ニクテレウテス」とはラテン語で夜の放浪者という意味と同時に「タヌキ属」であることを表しているそうで、

タヌキは、夜間エサを探しながらフラフラと足跡を残しますが、このモユククサウオも、クサウオ科の大きな特徴の吸盤が痕跡しかなく、岩にくっつかずに暗い深海でユラユラと遊泳しながら生活していると考えられるため、 「モユククサウオ」と命名
出典:アクアマリン福島

新種なのでこれまでにそれまで捕獲された事例はなく、アイヌ人との直接的な関係はないようです。

=====SNSのコメント
生きてる状態で展示とは珍しい。自分、一度行くなら宇宙よりも深海に潜って珍しい深海魚をこの目で見てみたい。

エゾイソアイナメやチゴダラなど鱗が無くてぬるぬるした体表をしていて、顎の下に生えたヒゲのような器官で触れたものの味が分かるので食べ物だと分かると丸呑みします。人馴れするタイプの魚ではないけど深海に住む魚が持つ独特の大人しくてゆったりした性質の魚類ですよ。

たしかししゃももアイヌ語だよねー