2,3年前から徳島県の那賀町沢谷の釜ケ谷川でアマゴ(徳島ではアメゴ)に交じって釣れていた、まるでサバのような迷路状の模様があることから「カワサバ」とも釣り人の間で呼ばれていたものがこのたびアマゴとイワナの雑種であることが判明。
徳島県では初の確認となりました。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
撮影されたカワサバの正体は○○○
徳島県の地元の釣り人の45歳の男性が、昨年この魚を2匹釣り上げ、「雑種か、新種ではないのか」ということで徳島県立博物館の脊椎動物担当学芸員の方に調査を依頼しこのたびその生態が明らかになりました。
アマゴ(天子)またはヤマメ(山女)とイワナ(岩魚)の雑種は日本国内では岐阜県の揖斐川でも過去に発見されており、今回の分析されたた結果から似ているところが多数ありました。
ただし徳島にはもともとが、アマゴは生息しているもののイワナはおらず、県内では穴吹川で放流されたとみられる個体が1995年に初確認されて以降から自然に増えているとみられています。
イワナが母魚であることをミトコンドリアDNAの塩基配列を分析して突き止められ、口の中の歯がある範囲が、イワナとアメゴとの中間の値を示した他、うろこの枚数はアメゴと一致するなどさまざまな雑種であることが解き明かされています。
元来そこにいないものが棲みついてくれれば釣りのターゲットとなる魚も増え、良さそうなものだが、イワナの放流によってイワナだけでなく、繁殖力が弱い雑種ばかりが増えていくと、もともと川にいたアマゴが減ってしまうのでは懸念の声も聞かれました。