魚が“鏡に映る自分”を認識!?ホンソメワケベラで初の実験に成功

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出典:FNNprime

今年に入って2月に発表された大阪市立大学の研究グループによる実験結果によると、体長わずか10センチほどのホンソメワケベラを鏡のついた水槽にいれたところ、そこに移った自分の姿を意識して行動したという。

従来の生物学的にいうと、自分の姿を認識できるのはイルカやチンパンジーなどの頭の賢い!?人間に近い頭脳を持っているもののみと考えられていたが、この実験結果に同じような実験結果ではチンパンジーよりも成功率が高いそう。

実験は、水槽に入れる前にホンソメワケベラの下あご部分に、寄生虫に似せて人工的に色をつけたところ、8匹のうち7匹が、鏡を見たあと、敷石などに下あごをこすりつけた!という。下あごに透明なマークをつけた場合や、鏡がない場合は、このようなしぐさは見られなかったそうだ。

そのあと、鏡に沿って上昇するなどの行動をとって、1週間ほどたつと、鏡に映った姿は自分だと認識し、鏡をのぞき込む行動になる。

これを信じるかどうかは個人の判断として(苦笑)、とても興味深い実験結果だと思う。これがすべての魚に言えることなら、釣りにもなにか応用できそうな気がする。