ライトジギングの仕掛けは超シンプルで大物が釣れる仕組み

近年、一気に広がりを見せつつあるライトジギング。あなたはもう実釣されましたか?仕掛けはいたってシンプル。

身近にあるロッドなどで代用ができるライトタックルでシイラやカツオ、ワラサなど中型青物との強烈なファイトが楽しめるのがこの釣りの大きな魅力。

ライトジギングの釣果を増やすための仕掛けについて解説していきます。

この記事を書いた人

ライトジギングとは


出典:Everychina

ライトジギングは、もっと軽い100g以下のルアーを使って、中型クラスのカツオ、サワラ、ワラサ(ハマチ)、シイラなどを狙う釣り。

本来のジギングと比べて説明するなら、ジギングといえば100g以上の大きなジグを大きくジャークさせたり、それ以上に重たいシンペンやポッパーを引いてくる釣りで、対象魚は本マグロやカジキ、GT(ロウニンアジ)、ターポン(イセゴイ)、もっと身近で言うとヒラマサやブリなどの大型魚。
ザックリと棲み分けするならば100g以上の重たくて大きいメタルジグやシンペン、ポッパーなどを用いて大型青物を狙う釣りのこと。

本モノジギングと比べて、仕掛けがよりシンプルで、かつ大きな引きと強いファイトが楽しめるのがライトジギングの最大のメリット。人気の秘密です。

ショアライトジギング


出典:Youtube

これら回遊魚の回ってくる通り道であればボートで沖に出なくても磯やサーフ、堤防からでも釣れるのがショアライトジギングだ。

オフショアライトジギング


文字通りボートで沖に出てから船の上から釣るライトジギングです。沖といっても近年では有名な場所には岸のほんの何百メートルの付近で水深が30m以下のところもあり、ベイトがいて大物が回遊してくる場所であれさえすればたとえ水深が浅い場所でも(だからこそ)ライトタックルでジギングが楽しめます。

ライトジギングの仕掛け


ライトジギングの仕掛けは非常に簡単です。大きな青物を狙うにも関わらずいたってシンプルなのです。ここにもビギナーからでもはじめやすいことの秘密が隠されています。

はっきりわかりやすく言ってしまうとラインをルアーの2点だけでいいのです。ただし狙いが引きの強い青物なので簡単とか単純な仕掛けとは言えそれなりの力に耐えうるものが必要なのも事実。

シンプルだからこそひとつひとつがとても重要な要素になっています。ここではそのひとつひとつを掘り下げながらご説明します。

ライン:PE


ライトジギングの仕掛けで重要なラインも間違いなく主流はPEです。ショアならばなおさらのこと飛距離が稼げることと、やはり耐久性に比例する感度もまたPEの右に出るものはないからです。

バーサタイルに使うなら1.2号の太さがベターです。
サゴシ(50cmクラスの小さいサワラ)、タチウオくらいの小型青物だけ狙うなら、1号くらい

がっつりたまに掛かるシイラやブリクラスを狙うなら1.5号以上がベストです。

また、ラインが太くなればそれだけショートバイトを逃しやすくなります。感度が落ち吸い込みが悪くなるからです。
だから活性が低いなと思われる渋いハイプレッシャー時には、0.8号~1号クラスに一段落とすとバイトは明らかに増えるのが経験的に体感して感じていることです。

ライン:リーダー


リーダーは使うPEラインの太さに合わせて強度を選びます。

PEが0.8号ならリーダーは16lb~20lb
1号なら20lb~22lb
1.2号なら22lb~25lb
1.5号なら25lb以上

使用するPEラインの強度(ポンド)と同等以上のものを選ぶのが鉄則です。

ライン:さらに・・・


タチウオやサワラは歯が鋭く、通常考えるリーダーの太さでは歯で噛み千切られることがあります。これらを主にターゲットにする場合の仕掛けには、リーダーの先端、約30cmくらいにリーダーの倍の太さのリーダーを電車結びまたはブラッドノッドで結んでおきます

経験するとわかります。驚くほどあっさりと、スパッと切られてしまうので準備は必要に思います。ただし先ほど述べたように、ショートバイトへの感度は低下します。アタリを取る自信と経験がいるかもしれません。

ブラッドノットは他の数ある結び方と比べても超簡単で強いノットです。この機会にぜひ覚えておきましょう。

ライトジギングにおけるラインの結束方法

通常のFGノットでも、50cmサイズの小さめの青物なら十分ですが、不意な大物とのファイトに少し不安が残ります。
ライトジギングの仕掛けならやはりリーダーとの結び方は

ミッドノットがおすすめです。

これだと多少の大物が掛かっても結束部で切れるということは滅多に起こりません。また釣果に関係なく釣行ごとに結束しなおしリーダーだけは毎回変更しておくことも大事になってきます。せっかくの狙い定めたターゲットの魚種が掛かってもライントラブルで逃がしてしまった…。だけならまだしも仕掛けも作り直し…。なんて最悪です。あとで後悔しないようにしましょう。

ルアー:メタルジグ


もうこのサイトの中で何度も言ってます。ライトジギングにおいてもルアーはマッチザベイトがテッパン!色よりもサイズ感がマッチしていればバイトの数は必ず増えます

ベイトの群衆が底付近の場合、その下にターゲットが潜んでいます。
ということは一旦ボトムまで落として、それから引いてくることが鉄則となると、フォールスピードが速いほうが素早く探れますから、この場合同時にベイトが小さいときは同じ体積でも重量が増すタングステンに軍配が上がります。

別にタングステンでなくても釣れると言う人もいますし実際釣れます。釣れる釣れないの話をしているのではないのです。確率の問題です。あなたは数釣りしたいときどちらを選びますか?

ライトジギングのルアー・フック

ライトジギングの仕掛けで上級者向きなのがフックの使い分け。
それぞれの種類とメリットとデメリットをお伝えします。

トレブルフック


ライトジギングに使うルアーでリアフックに用いられることが多いのがトレブルフックです。
最も一般的でよく見かけるフックだと思いますが。もちろん向き不向きがあります。
それぞれの良い点と苦手な点を理解して使い分けができるためにも覚えておくと得します。

またサイズの小ぶりなジグならばスピンブレードが付いたブレードフックもアピール力を増すのにいいでしょう。

メリット デメリット
・口の外でも掛けやすい
・フックポイントが多いのでフッキングさせやすい
・アクションが下手だとラインが絡みやすい
・フックポイントが多い分、力が分散するのでバレやすい

シングルフック


ライトジギングではよく見掛けるルアーのひとつでしょう。
キャッチアンドリリースするならシングルフックのバーブレスがよく用いられます。魚へのダメージが少ないためです。

また吸い込みが良くバレにくいのも特徴です。

メリット デメリット
・貫通力に優れ、魚の口の中で掛かるとバレにくい。
・魚へのダメージが少ない。
・ルアーの自然な動きを妨げにくい
・しっかりと口の中にフッキングしないとバレてしまう
・元々トレブルフックのルアーに交換すると本来の動きをしなくなる

アシストフック


大物のジギングに付いているアシストフック。ライトジギングでもはじめから使用されているルアーも少なくありません。

結び目がラインごとループになっているものと、スプリットリングが付いているものとあります。アシストラインの長さに違いを持たせた段違いのものがあります。

メリット デメリット
・フッキング率が上がる
・ルアーの動きに追従しやすくバレにくい
・ラインが絡みやすくなる
・根掛かりがしやすい

まとめ

ライトジギングの仕掛けはご覧いただいた通り、準備するには時間も短く見た目もいたってシンプルなのですが、奥が深いといえます。シンプルだからこそのひつひとつの要素の意味をしっかり理解し使いこなすことが釣果を増やすカギになりそうです。