日本ではクロダイ(黒鯛)のことをもうひとつの呼び名で呼称する地域がある。それが大阪より南の地域の関西以南でいわれる通称「チヌ」です。
諸説ありますが、このチヌの語源になったものは昔の和泉(いずみ)国の沿岸を指していた「茅渟の海」から来たという説がもっとも有力。謎の解明をしてみました。
チニング,チヌ(クロダイ)ルアー釣り記事専門のNeroです。エサ釣りからルアー釣りに転向した際にはじめてやったチヌ(クロダイ)のルアー釣りの虜になってしまいました。ブリームゲーム歴15年以上の経験から得た数多くの実際の体験からしか得られない秘訣を余すことなくお伝えします。チヌ(クロダイ)ルアーの楽しさをお届けしていきます。
チヌとクロダイ(黒鯛)
ここで一つおさらいしておきます。クロダイ(黒鯛)は英名でもBlack Bream(ブラックブリーム)。真鯛の事をBream(ブリーム)というので、和名でもそのまま表現できこちらのほうが一般的です。ですから大阪以北の関東を中心とした地域ではクロダイ(黒鯛)のほうが一般的です。
そのほかにチヌの一種であるキビレとの生態や生息域の違いは下記のページで詳細に解説しています。ご興味のある人はぜひ合わせてご一読ください。
チヌの呼び名の由来「茅渟(ちぬ)の海」
チヌの呼称の語源になったと言われる茅渟(ちぬ)の海とは、初代天皇の時代にあった和泉(いずみ)国の沿岸の古い世に名で、現在の大阪湾の東部、堺市から岸和田市を経て泉南郡に至る一帯の海域を示すものです。
広大な大阪湾の中でも、好漁場として多くの魚介類が捕れていた海域で、その中でもとりわけ漁獲量が多く茅渟(ちぬ)の海の代表的な魚がキビレを含むクロダイ(黒鯛)であったため、これらの魚を呼ぶのに茅渟(ちぬ)の海の魚=チヌと呼ばれるようになったそうです。
あまり歴史とか勉強不足で知らないけれど、こうして聞くと魚のことも昔を掘り起こすとおもしろいくて非常に興味深いです。
日本有数の”釣り人の為の神社”茅渟(ちぬ)神社
そしてこの「茅渟(ちぬ)の海」とは昔の大阪湾の別称とも言われており、大阪府の泉南市には今でも”茅渟(ちぬ)神社
が存在しています。豊臣秀吉の時代に根來攻めで一度焼失していますが現在残っている建物は再建されたものだそうです。
特にチヌ(黒鯛)釣り愛好家からは親しまれているみたいで、日本有数の珍しい釣り神社として釣り好きが供養をしてさらなる釣果と安全を祈願しに全国から来られるそうです。
私は大阪には比較的近い、中国地方に住んでいますがこの存在を全く知りませんでした。
ここのおみくじもやっぱり形はチヌw
嗜好をこらして、このチヌ型おみくじは備えつけの竿で釣り上げるというユニークなもの。
これはおもしろうそうです!釣りにあまり興味のない嫁さん連れて行っても楽しめそうな気がします^^/
強烈に行ってみたくなりましたww
チニングの発祥は広島!?
チヌの語源に話を戻すと、関西以南ではクロダイ(黒鯛)がチヌと呼ばれることの語源は大阪湾にあるという説明は十分だけど、チヌ(黒鯛)をルアーで釣る「チニング」という言葉の発祥は広島と言われています。
その発端となったのは広島在住のプロアングラー松尾道洋さんが、ボトムをうろつくチヌ(黒鯛)をルアーで釣ると考案したMリグ。そこからもう一人の広島を代表するプロアングラーの嶋田仁正さん(シマノプロ現マルジン代表)が仲間たちにMリグをいくつも渡して検証させたところ、チヌが釣れるではないかと一気に世に広まったチヌ専用ルアーがMリグでした。
そこからルアーで釣るチヌ釣りをチニングと呼ぶようになったと言われています。