天然ウナギの資源回復で他の魚の分布も増える可能性を示唆する論文を発表

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東京大、神戸大、中央大らが共同で行っている研究チームによって天然ウナギが生息する場所には他の生き物も多く存在しウナギは生物多様性の象徴になる可能性があるとの論文をイギリスの科学誌で発表しました。

このことが事実だとすると、天然ウナギの資源回復を促せば失われつつある他の魚も取り戻せる可能性が高まる。


出典:静岡新聞

これらの研究結果に結びついた理由は、淡水魚であるウナギは魚体が比較的大きく生息する河川域でも食物連鎖の上位に位置します。ウナギが確認された場所ではウナギのエサとなる小魚やエビ、カニなどが豊富だったといいます。

研究が行われた国内の6つの河川、合計78地点で採取した淡水生物は48種類に上り、うち8割が回遊生物で

ウナギは上流から下流まで最も広く分布し、ニホンウナギは3河川の調査範囲の87%、オオウナギは離島3河川の94%で生息していた。