長崎県五島列島に北端にある小値賀島(おぢかじま)で、
島に流れ着いた釣りルアーや浮き、さらに家庭用ポリタンクやシューズなど海洋プラスチックゴミを石鹸ケースにしてアップサイクルすることを始めました。
この島には噴火口に海水が侵食してできた観光スポットにもなる「五両ダキ」があり、その入り組んだワンドになった場所へ大量のゴミが流されてきます。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
五島列島の小値賀島(おぢかじま)
出典:国内旅行ビーウェーブ
五島列島の北端にある小値賀島(おぢかじま)は島の人口が約2400人ほどの小さな島。
島には火山の噴火口へ海水が長い年月を掛けて浸食してできた「五両ダキ」と名付けられた有名な観光スポットが存在します。
この「五両ダキ」は外洋からは少し入り組んだ地形をしているワンドになっており、
ここに島に流され辿り着いてきたゴミがたくさん溜まります。
石鹸ケースがつくられたいきさつ
それを島のボランティアさんたちが揃って定期的に砂浜に打ちあげられたゴミを回収するための清掃活動をしていました。
そのときに出た釣りのルアーや樹脂製のウキやを含む海洋プラスチックゴミをなんとか、何かに再利用できないものかと考案されたのがきっかけになりました。
九州産業大学 芸術学部 ソーシャルデザイン学科の伊藤教授さんを中心にプラスチックメーカーなどが協力してデザインから生産までにこぎつけ製品化に成功しました。
ゴミは神奈川・横浜市の工場まで運ばれ工程を踏んで製品化されるというとておつもない苦労もありそう。
夏ごろにはすでに島の公式ホームページで内で販売されています。
元々が再利用が目的で商品の販売ではありませんが・・・石鹸ケースですか…。
洗浄、粉砕してプレスしてつくられたケースは、ひとつひとつが模様が違う(二度同じものはできない)、昔のセルロイド製品を思わせる独特の美しさを感じられるモノに仕上がっています。
が、昨今は固形石鹸自体を使うことが少なくなってきている時代です。
いらないお世話ですが、これも捨てられ海のゴミにならないことを願う声もSNSの一部でささやかれてます。
ですが、こういった利用できるものへのアップサイクルへの取り組みは非常に素晴らしいことであり目先の利益うんぬんだけでは出来ないものと思います。