瀬戸内海に面する広島県尾道市や岡山県倉敷市では高級魚アコウ(キジハタ)の稚魚の放流が5日、6日と続けて行われました。
最近瀬戸内海に面した地域ではアコウをブランド化しようとする動きをみせている地域もありますが、
その一方で元々個体数が少ない魚種なので生態系への影響も懸念されています。
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岡山は日本釣振興会岡山県支部が放流
岡山では6日近所の幼稚園の園児や、釣り愛好家ら60人ほどが集合し、みんなの手で
体長6センチほどにまで育てられたアコウ(キジハタ)の稚魚3000匹が放流されました。
実施したのは日本釣振興会岡山県支部ということで、近海の水産資源保護が最大の目的ではあるが、釣り人には嬉しいかぎり。
釣っていいサイズと言われるくらいの40センチほどになるまでには3年ほどかかると言われていますが、
同支部のこれまでの調査によるとアコウ(キジハタ)の稚魚は放流後も、その多くが近海に居着くことがわかっています。
これは釣り場所として期待が持てますね。
広島県では漁協が年1万~2万匹放流
広島県尾道市の漁協でつくる水産振興協議会はこれまでにも続けていた高級魚アコウ(キジハタ)の稚魚年1万~2万匹放流によって、近年漁獲量が安定してきたのでその数を減らす一方で、
できるだけ大きく育てた上で生き残る力を強くして放し、出来る限り他の魚に捕食されないようにしてから放流する中間育成をはじめました。
尾道では近年、尾道水産青年協議会が木の枝を使ったイカの産卵床の設置を始め、昨年初夏には産卵床にアオリイカの無数の卵の産み付けが確認されているなど、
瀬戸内海の水産資源の維持確保に向け大きな役割を担っています。
尾道市ではアコウの数が安定ししてきたので、これからはガザミ(ワタリガニ)などの甲殻類の放流に力を入れていく方針です。