世界で食べられている魚の半分は養殖なのに養殖用のエサになる魚を乱獲

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あるテレビ番組が海外の世界的な魚の乱獲問題について取材した。問題となっているのは世界的にも健康志向が高まり需要が増加した魚について、事の発端は人間の口に入る魚だけでなく、養殖用のエサにとなる魚まで発展していることにあります。

世界中の魚が激減しつつある昨今で水産資源の9割は魚の取り過ぎ、またはギリギリ持続がしているなどが現状。そこで日本だけでなく多くの国でも魚の養殖が盛んに行われるようになってきました。

そもそも資源が減少しているから養殖しているのにも関わらず養殖魚のエサ用に加工される魚まで乱獲されている現状が明らかになってきました。

そんななか実態を探るために日本人の取材班が訪れたのはセネガル。豊富な海の資源を利用して漁を生業としている人が多い地域です。

問題はセネガルの地元の漁師たちは小さな木造船で漁を行うが、近年、中国・EU・トルコなどの国が大型漁船で押し寄せてくるそう。養殖用のエサを作る工場がセネガルや周辺国にここ10年で約50か所も建設されており、そこで作られたエサの一番の輸出先は中国やEUだといいますがそこで養殖された魚の一部は日本にも輸入されているんです。

養殖用のエサを作る工場は傷んだり質の悪い魚を買い取っているというが、保存食に加工するセネガルの地元民からすると自分たちの食料を奪われたと感じているそう。当然のはなしです。

ただ水産資源の豊富なセネガルに目を付けたフィッシュミール工場を経営する海外資本の会社が漁師たちの漁獲量を増やすために資金提供を行っているので漁師たちが好意的に受け取っている外国企業もありました。

アイキャッチ画像出典:TBS NEWS