銀鱗きらめく稚アユの遡上が各地で本格化!今年はサイズが大きく数も例年の3倍

日本各地の河川上流で稚アユの遡上がはじまっています。

梅雨の空ける初夏から夏にかけて太公望が渓流に集うアユ釣りの時期を前に早いところでは3月中旬からみられていた稚アユの遡上が活発化しているなか、

どの地域においても数が例年と比べて増えているとみられ今年の解禁日を期待する声が上がっています。




この記事を書いた人

大量の稚アユ遡上を確認

画像:あなたの静岡新聞

福井県の耳川では、昨日17日の午後2時ごろから夕方までの間に

河口からわずか300メートル付近に設けられている堰を、天然のアユが大量に流れに逆らい勢いよく飛び越え遡上しているのが確認されました。

遡上の数は例年の2、3倍だそう。

ふ化したばかりの稚アユはシーズンになると河口など漁港近くにたまっているのだが、今年は水温が低くそれら稚アユの大群を捕食しにやってくるフィッシュイーターが来なかったためではないかと推測されています。

ここ耳川は、この川で育ったアユから卵を採取し人工授精させてから川に戻す取り組みが4年前から行われています。

耳川のアユ釣り解禁は6月10日です。数が多くなっていることで関係者らは解禁日が待ち遠しいようです。

また静岡県浜松市内の船明ダム周辺の天竜川でも、

例年以上の数の稚アユが遡上しているのを確認。

漁協の担当者に方の話だと
「こんな量は近年では見たことがない」と期待を寄せていました。

この近郊では10年ほど前は稚アユの減少がみられていましたが、天竜川とそのの支流気田川、阿多古川の3つの漁協が力を合わせて親アユの放流を続けていて、

ここ数年の間、回復傾向がみえているそうです。

本州から離れた九州でも、

熊本県八代市の球磨川で稚アユの遡上真っ只中。堰を越えられない稚アユを上流に放流するために網ですくい上げる作業が行われています。

一定の数が揃ったらトラックで運んで上流や、球磨川の支流の川辺川に戻されます。

こちらでも例年よりも数が多くて、さらにはサイズが大きく

たくさんの良い釣果が期待できそうだと球磨川漁協の漁場長は談話を発表しています。