中学校3年生で魚釣りを楽しみながら琵琶湖の魚の本を出版した少年の思い

現在14歳、中学校3年生にして琵琶湖を中心とした淀川水系の魚たちを紹介した書籍を出版した黒川瑠伊くん。

幼少期から水の生き物たちに興味を持ち出版までした現在の彼が抱く思いとは?ここまで来れた経緯やこれからの琵琶湖愛についてご紹介します。




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出版するまでにいたった「琵琶湖博士」の生い立ち

琵琶湖博士
釣りする最中もマスク着用。その実直さに彼の人柄を感じる写真。
画像:京都新聞

大津市南小松に住み、2歳の頃から琵琶湖に行くと泳ぐ魚に興味を持ちはじめ、母親に連れられて草津市にある滋賀県立琵琶湖博物館に通いだす。

子供の熱意に押された一家は琵琶湖まで歩いて30分ほどかかっていた大津駅近くから湖畔まで引っ越したという熱の入りよう。

よくオリンピックなどのメダリストを見てて思いますが…本人の努力はもちろんですが天才とか秀才と呼ばれる人達には必ず両親など身近に大きな協力者がいることを実感しました。

それからは早朝4時に起床し飼育しているナマズやホンモロコの介抱をしてから釣りへ行き、学校へ行くも学校が終わって帰宅するとまた釣りへ!!

夜に父親と手長エビを捕りに行ったり、冬は渡り鳥の行き先を見つけてワカサギを網で掬い捕るそうです。

本「はじめてのびわこの魚」に掛ける思い

驚くのはそれだけではありません、黒川くんは本を出版後にあまり釣りをしたり水辺に行く時間が取れにくくなったらしく14歳で「ふつうの中学生に戻りたい」とボヤくこともw

けれど、豊富な知識から「琵琶湖博士」とよばれ中学3年生で講演の依頼もたくさん来ているほど今は忙しい毎日を過ごしています。

書籍の巻末のことばが印象深く残っています。

山や水辺で見る投棄されたゴミの多さにも触れられていて、小さな生き物たちは直接的に影響を受けてしまうことを懸念していて、生き物たちに目を向けてほしいと記されています。

これからは湖の魅力を広めて、これまでいろんな発見や楽しさを教えてくれた琵琶湖へ恩返しをしたいという揺るぎない思いには10代のあどけなさはみじんも感じず素直さだけを感じます。

自分たちの中学生時代を思い返すと恥ずかしくなるほどです。

はじめてのびわこの魚 黒川琉伊