ヒラメ釣りをはじめてみたものの釣れないと感じているアングラーさんたちに多いNG行動と、それらに気づきの機会を持ってもらい、同時に克服方法をまとめてみました。サーフなどの定番ポイントの見極めから釣り方までヒラメが釣れない理由を解説しながら釣れるまで導きます。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
①ヒラメ釣り初級者が陥りやすい釣れないNG行為
根掛かりを恐れている
ルアーロストよりヒラメ釣果優先
高価なルアーを失うのは誰でも嫌だし、できることなら根掛かりしやすい釣り方は回避したいところだけども、総じて根が多い場所はベイトも豊富で個体が居着いてるとこが多く狙わないのは損です。
通常では根掛かりが勃発するようなルアーは選ばず、
浮きやすく、立ち上がりが早く、出来ることなら飛距離があるルアー、
例えばすぐに沈みこまないシャローシンペンやフローティングミノーなどを使い分けて攻めてみるといいです。
シマノ 熱砂シースパロー
スローシンキングで浮き上がりが速く根掛かりし難いリアワンフック。なおかつメタルジグ並みに飛ぶ!
荒い根回りで最強ルアーがこれ!
波を見ないでキャストしている
波が広がっている時がルアーの通しどき
ヒラメがベイトを追いかけ捕食するタイミングは、波が広がっているとき、すなわち寄せ波からジワ~ッと波が浜を覆い隠すときです。
水流が穏やかになる一瞬を見計らいエサを口にしているので、そのタイミングでルアーを通せるのがベスト。
そこを意識してキャストするだけで格段に釣れるようになるはずです。
このように波が広がって引き波に変わるまでの時間が長いほど、ヒラメのバイトが多いという、ヒラメ釣りの名手である堀田さんのデータがあります。
ヒラメ釣りはボトム狙いと思っている
捕食しているベイトでレンジを見極める
ヒラメは底に張り付いているイメージが強くてボトム狙いだと思っている初級者さんが多いと思いますが、ヒラメは落ちてくるエサを上へと泳いで捕食する食性を持っているため底よりも50センチ以上の上のレンジからが狙い目です。
しかもシロギスならばボトム付近。イワシなどであればミドルレンジ。そのときその場所にいるベイトのレンジにルアーを通すように心掛けましょう。
回収が早過ぎて足元をスルー
ルアーを足元まで確実に引ききる
ヒラメ釣りのベテランになってもメタルジグを頻繁に使うアングラーにも見られるブレイクラインを過ぎたシャローに入ると回収モードで速巻きになってしまうタイプの人。
そうなると浅場にいたヒラメは追い切れずに、食わせられなくなります。ヒラメは思いのほか水深の浅い場所にでも入っています。
1投を大事に足元までしっかりルアーを通すことを意識しましょう。
②ヒラメの釣れないNGポイント選択
立ち込み過ぎている
入っても膝下に波が当たるくらいまで
もっと遠くへルアーを飛ばそうとしてなるべく前へ出たくなる。が、しかし上記で説明したとおりベタ凪の日、特に朝夕のマズメは足元にもいるので近くにいるヒラメが釣れない。
あと注意すべきは波が高い日は当然ウェーディングは無理だし、ドン深(急深)のサーフだと足に水を付けない!波打ち際から2~3メートル離れるのが鉄則。波に足を取られた際に一気に深場に飲み込まれてしまうからです。
遠浅サーフでも膝下まで。それでも遠くまで探れず釣れないようならばメタルジグの使用がおすすめ。
離岸流がいちばん釣れると思い込んでる
離岸流がいいのはベイトがいてこそ
ヒラメ釣りで離岸流が一級ポイントであることは間違いないが、それはベイトありきのことで、ベイトが入ってきていない状況下では釣れないこともあり得ます。
ベイトが薄い状況では手前のカケアガリやブレイクラインを狙うか、河口へ移動したほうが釣れます。
バイトがあるのに粘らない
一つの場所で最低2,3種のルアーで20投してから移動
釣れないのにまったく移動しないのは困りものだけど、先を急ぎ過ぎるのはヒラメ釣りに限らずどんな釣りでも禁物。活性が低くなくても1回、2回のキャストではヒラメのスイッチが入らない場合もあります。
多少のバイトがあったり、沖でルアーからロッドで感じられるほどの流れの変化や、底のブレイクラインを見つけた場合はなおさらにその場所を丁寧に探っていったほうが釣果アップに繋がります。
バイトがあった場合は、ワームを投入すると結果が早いです。
移動しない
一ヶ所で粘るのも1時間まで
さっき言ったことの相反する理屈になりますが、一ケ所で粘り過ぎも良くありません。
釣れない時に、同じ場所で叩きすぎると状況が返って悪化します。
実績のあるポイントならば、他で釣れてない時にその場所で粘るのもひとつの攻略方法としてありだけど、粘っても1時間まで。
どうしてもその場所にこだわるのなら、いったん離れて場を休ませてから入水し直すことも必要です。
人気のあるポイントほど釣行者も多く、その場を他の釣り人に譲りたくないがためにその場で粘るときには、投げる回数を減らすか、キャストの合間に休むなどインターバルを入れると良いです。
足で稼げば釣れると思い込んでる
ポイントによっては釣れないランガンもある
ヒラメが釣れないという人の中で自分のホームグラウンドが河口であったり、いつも離岸流がある場所に行くという人は大いに当てはまるであろう不必要なランガン。
ルアー釣りでもヒラメ釣りの場合は、馬の背、離岸流、小規模な河口など一級ポイントとされる場所では歩き回るより1点でキメ撃ちする方がいいです。
その逆にランガンが効果がある場所は広範囲に根が点在しているサーフや、広大なワンドなどです。
③ヒラメの釣り方釣れないNG集
ファイトが強引&過度な追いアワセ
フィッシュイーターの特性を理解する
ヒラメが釣れないという人にバラシが多いという人がいます。ゴリ巻きだけで釣れることに越したことはないけど、無理なファイトはバラシやすいです。
ガサツなテンションが掛かるとサイズの大きいヒラメほど口元で見切れを起こしバレてしまう羽目に。
ヒラメはベイトに噛みついてくる獰猛なフィッシュイーターで食らい付いてからも口をパクパクさせて異物を吐き出そうとします。
しっかりロッドのしなりを生かしてヒラメの動きに追従させるようにタメを使うのがコツ。
あとは近くまで来たら自らが後退しながら、寄せ波のタイミングで一気にズリ上げ!ここで躊躇していると波に揉まれてバレてしまうこともあるのがサーフ。
ルアーローテーションしない
同じルアーだけ使い続けるとスレやすい
何度かヒラメを釣った経験を重ねるとその時釣れたルアーに固執したくなるが、離岸流などのピン撃ちでも、どんなルアーでも同じポイントで使いすぎは逆効果です。
釣れない=そのルアーがその時の状況やポイントに合っていないので、釣れないまま同じルアーを投げ続けると当然ごとくその場所がスレてしまう。
せめて、4,5投もしくは時間で括って10分~20分経ったら違う種類のルアーに交換するのがベスト。カラーやアクションの違うルアーを交互にローテションしていく。
誰かが叩いた後のポイントに入水する場合は、先行者の使っていたルアーとは変えることは鉄則。
使うルアーを好き嫌いで選ぶ
サーチに適したルアー、適さないルアー
アングラーが多いポイントでは、他人が釣れているようならばその人と同じルアーで釣る。
アングラーは多いが誰も釣れていない状況では、どのルアーが釣れるかを自分でも試すために人とは異なるルアーを用いる。これ定石。
釣り人がわんさか居るような場所であれば、周りをチラチラ見ながらルアーを選んでいくのがベターです。
マッチザベイトがベストだと思い込んでる
ベイトに合わせても釣れなければ逆転発想
ナチュラルカラーのルアーだけに拘るのはあまりおすすめしません。ベイトが目視出来たりルアーに小魚が付いてきたりする場合、ベイトに合わせてリアルなナチュラルカラーに交換することがあるが、それでも釣れない時も往々にしてある。
そのような釣れない時間を打破するには、一気に派手目のカラーを投入するとあっさり釣れてしまうこともあります。
ベイトに似せたカラーが一番釣れると思っているのは禁物です。
潮位変化を気にしていない
1時間後を想像しながら釣りをする
ヒラメを確実に釣るためには時合を意識するのは基本だけども、どんな潮周りでもひとつのポイントで見ると時合は一瞬。途端に釣れないと感じる場面も少なくないです。
たとえさっきまで時合だったとしても、時間が経つにつれて潮位が変われば釣れるポイントも少しずつズレていきます。
できるだけ長く時合のタイミングで釣りができるように事前に、時合前後の時間を絡めながら、釣りはじめる時間と入釣する場所を決めましょう。
中級以上のヒラメ釣り師のNG集
濁り潮は駄目だと思っている
実績のあるポイントだと濁り潮でもベイトを確認
これはかなりレベルの高い人の感じる釣れない理屈になるけど、春先に起こりやすいにごり潮の時は釣れないと諦めてしまうのはベテランの領域になるとちょっと早計。
水が濁っていてもルアーを通してくるとベイトが当たったり、引っ掛けたりする場所は水が濁っている分ルアーが見切られにくくなっているため逆にチャンス!
濁っていてもベイトが目視できる場所もあり投げてみる価値は十分ある。ただベイトの有無が確認できるような状態になければ期待は薄い。
底の流れを意識していない
ヒラメ釣りの場合ボトムの流れが肝心
流れのあるレンジや流れの変化を把握しておく必要がありますが、ヒラメ釣りでは表層の流れだけで判断するのは情報が希薄です。
ヒラメ釣りの場合ボトムレンジの水流がキモになります。
多くの場所ではシンキングミノーや感度が良いルアーを用いて流れを探していきます。 その場合伸びの少ないラインを用いると見つけやすくなります。
ブレイクラインだけ攻めて終わり
ヒラメは常に遠投を心掛けるだけで釣果アップ
ドン深(急深)のサーフでヒラメ釣りする人に多いのがこのタイプ。
手前のブレイクラインに重点を置くのは構わないけど、そこだけを狙っていても釣れないです。 沖にもヒラメは居ます。
とにかくブレイクのもうひとつ向こう側へキャストしてみるといいです。もちろん手前のブレイクラインまでは丁寧に探ってきましょう。
このような場合にはロングキャストが得意な10フィート以上のロッドがあると強い武器になります。