トレブルフックのおすすめをご紹介します。
まずはじめにトレブルフックはルアーフィッシングにおいて欠かせないアイテムのひとつです。各部の名称や数あるタイプなど基礎知識を基に選び方をお伝えします。
そのあと後半で汎用度の高いものからシーバスなどバラシが多いターゲットに適したものやタイプ別にトレブルフックのおすすめをご紹介します。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
トレブルフックとは
ラインを結ぶ一つのアイに対して針が3本ついていて三又になっているフックのことを言います。よくプラグルアーで見られボディの硬いハードルアーに向いています。
シングル、ダブルときくるのでトリプルフック=(トレブルフック)と呼ばれることもあります。
トレブルフックには各部位に名称があり、その形状や長さの違いによってタイプが異なります。まずはこれらの名称と
タイプによる違いを理解することで自分の目的に合ったトレブルフックが選べるようになりましょう。
①シャンク
アイの収束する部分からフックがカーブをはじめる箇所までの直線部分。ここが短いものをショートシャンク。長いものをロングシャンクと呼びタイプが分かれます。
②フックポイント
針となる部分の最も先端。いくつか形状に種類がありますが現在一般的なのはニードルポイントと呼ばれるものが主流になっています。ポイントから下へ延びる傾斜が重要視されます。
③バーブ
俗にいう針の「かえし」のこと。針が刺さってから抜け落ちるのを防ぐ役割がある。これがあることによりラインテンションが多少緩まってもバラシを防止してくれます。
④ゲイブ
カーブしている部分の外側の幅。幅広のものをワイドゲイブ。狭いものをナローゲイブという。フッキング後のホールドに影響があります。
⑤ベンドカーブ
フックが貫通したあと、掛かった部分をしっかり握りこみバラシを防ぐために最も重要な部分。大きく分けて丸型(ラウンドタイプ)と袖型(スリーブタイプまたはスプロートベンドタイプ)とある。この形状の違いがフックの性能を大きく左右します。
⑥アイ
ルアーに装着するためにスプリットリングを通す円形の丸い穴。
トレブルフックのサイズ表記
トレブルフックのメーカーは#5などの言い方や表示でサイズを表しています。
サイズが小さいほうから数が大きく、数が小さくなればサイズは大きくなります。
【小さい】#10 < #8 < #7 < #6 < #5 < #4 < #3 < #2 < #1【大きい】
トレブルフックのタイプと種類
トレブルフックにはタイプがあります。それぞれに優れた点や得意とする部分がありますので、組み合わせるルアーやターゲットにおいて選んでください。
ストレートタイプ
もっとも一般的なタイプでベンドカーブからフックポイントまでが一直線になっているタイプです。汎用性が高く多くのルアーに最初からセットされていることが多いタイプです。
クセがなく特徴的ではない分オールマイティーに使えるため扱いやすいです。
オープンゲイブタイプ
フックポイントがカーブよりも外側に広がっているタイプで、「フッキングしやすい」という特徴をもっています。
活性が低くアタリがあっても乗らない時などに用いると有効です。ただしフッキングしやすい分、フックアウトしやすくもあることが長所でもあり短所とも言えます。
アジングやメバリングなど比較的ターゲットが小さいものに向いています。
クローズドゲイブタイプ
バラシを軽減するために用いられるタイプがクローズドタイプです。
首を振って外そうとするシーバスや、掛けても巨体でグングンッと外してしまうブリなどに適していますが、フックポイントが内側を向いているためフッキングしにくくなっており、アワセの入れ方などにコツがいります。
バーブレスとは
バーブレスタイプはバーブ(かえし)がないフックのことで、釣ってもリリースが必要な管理釣り場や規定で釣れる個体のサイスによってリリースしなければいけない渓流などの釣りのときに使います。
またすぐにフックを飲み込んでしまい外しにくい魚種などに用いることで手返しを良くすることも可能です。
フックのRBとSPタイプ
トレブルフックを選ぶときによく見かける「SP」や「RB」の文字。これは単に商品名に付随した番号ではなく、トレブルフックのベンドカーブのタイプを表しています。
それぞれに特化された良い点がある反面、得意な点を生かした分だけ逆に欠点となる部分も出て来てしまうため、青物を釣る多くの場合
RB(ラウンドベンドタイプ)
ベンドとはシャンク(トレブルフックの軸)の部分から針先までの丸くカーブしている部分のことです。このカーブの大きさ(広さ)、によってタイプが分かれています。
緩やかに「U」の字を描いているのがこのラウンドベンドタイプで、もっとも一般的で何も表示がされていないものは、ほとんどがこのタイプです。
刺さりやすく、掛けやすいという特徴がありますが、針先が一直線なために同じ方向に負荷が掛かるとバレやすくなります。
SP(スプロートベンドタイプ)
丸くなっているカーブから針先までの間が少し内側に出ているタイプがこのスプロートベンドタイプです。
針先がやや斜め内側に向いていてシャンクが短いので、微弱な接触だけでは掛けにくく(乗せにくく)なりますが、いったん掛けてしまうとバラシを減らす効果が得られます。
S(スタンダーベンドドタイプ)
上記のRB(ラウンドベンドタイプ)とSP(スプロートベンドタイプ)のちょうど中間的なタイプも存在しています。
スタンダードというカテゴリ分け自体が少し曖昧な点もありますが、このタイプを謳っている製品はどんな魚種にでも応用が利く汎用性の高いものがよく見受けられます。
フックの太軸と細軸
またフックには細軸と太軸があります。
これもタイプと同じく、互いにある部分に特化された特徴を持っています。
●軽い乗りでも刺さりやすいが伸びやすく破断しやすい
トレブルフックの最強選奨品
それではここからトレブルフックのおすすめをセレクトした10個をご紹介します。
汎用性が高くコスパ最強トレブルフック
どんなルアーやソルト、フレッシュ問わずに用いることが可能なタイプの人気のあるトレブルフックです。
がまかつ トレブルS-RB お徳用 ナノスムースコート
スタンダードなストレートタイプでベントカーブが大きく丸まったラウンドベンドタイプは幅広いターゲットと多くのルアーにマッチするように開発されたザ・オールマイティートレブルフック。
とりあえずどれにしようか迷ったのならこれ!
がまかつ トレブル RB-MH
チニングくらいまでのライトソルト、バス釣りまでならRB(ラウンドベンド)が最強です。このため似たような釣り種で併用して、どちらでもある程度強度を高めたい場合はRB-MHが一押し☆彡
あとでご紹介するシーバスでもライトタックルなど使うロッドやラインによってはSPよりもRBの方が適している場合もあります。
ダイワ SSサクサス Dトレブルフック
筆者の一押し☆彡交換するならこのトレブルフックしか考えつかないほど信頼度抜群。
形状は3R(ラウンドベンド)と4S(スプロートベンド)があり、どちらも針の先端の尖鋭さは随一。
強度も欲しいシーバスなどにはその利点を生かして強度はあるが刺さりがラウンドよりも怠る4S(スプロートベンド)での使用がおすすめ。
一度使ってしまえばあなたのフッキングが外れないかも…ww
BBK トレブルフック (ファングス)Fangs-62UA
価格と強度において近年信頼度を増してきて日本製ルアーメーカーからも注目を集めている中国のフックメーカーのBBK。
こちらの(ファングス)Fangs-62UAはソルトウォーター用で汎用性を持たせてあるタイプです。おそらく強度的にはMHクラスだと思われ。ソルト用にはこれ以外に太軸強度アップのFangs-63UAもあります。
バス釣りなどフレッシュウォーターの最強トレブルフック
カルティバ スティンガー トリプルフック ST-36BC
塩分濃度を気にしなくてよい淡水域で必要以上のコーティングをギリギリまで控えた専用設計。ただし使ってみるとわかりますが幾分錆びにも強くて、アジング~チニングくらいまでのライトソルトなら十分使えるタフネスさも備えています。
スローなただ巻きの途中の「今のなんだ?」というような微細なアタリも敏感に反応しフッキングまで持ち込みます。
RYUGI ピアストレブル TCコート
バス釣り界では知らない人がいないといっても過言ではない最強トレブルフックの代名詞にもなっているピアストレブル。
刺さりやすさとバラシ難さで定評があり多くのバサーに支持されています。
スプロートベンドタイプのMHミディアムヘビーなので50アップでも余裕で掛けて寄せられます。
イチカワフィッシングRC KAMAKIRI Light Wire
低水温期や喰いが浅くハリに掛かりにくい時におすすめのカマキリトレブルフックの細軸バージョン。
スピニングなどフィネスタックルの乗せ掛け重視に!
口がは柔らかくバラシやすい魚でも、軽いリグや小型プラグが食わせルアーに変身します。
バス釣りのトレブルフックは他にもおすすめがあります。
ご興味ある方は下記のページも参考にしてみてください↓
シーバスに適した最強トレブルフック
カルティバ スティンガートリプル ST−46
シーバスではルアーメーカーが新品に搭載するほどの信頼と実績を誇るトレブルフックです。
大きなアワセを必要としない、長めの吸い込みにも追従する刺さりの良さが多くのアングラーに支持されるMHミディアムヘビータイプ。強いタイプだけどターゲットを選ばないバランスに優れたソルトウォーター用トレブルフックです。
ジャンプライズ トレブルMMH
ジャンプライズとがまかつの共同により開発がすすめられたMHより太軸のおすすめトレブルフック。知る人ぞ知るショアからのシーバスのランカーハンティングに特化して設計された次世代型。ミディアムヘビーでは対応しきれない大型を狩ることだけに特化された対ランカーシーバス専用設計です。
その他のシーバスにおすすめのトレブルフックはこちら↓
青物に適した最強トレブルフック
がまかつ トレブル SPーMH ハイパーシールド
大型の青物でもなんのその!まさに最強クラスのヘビー仕様の強度抜群のスプロートベンドタイプでHヘビータイプのトレブルフックです。
なおかつ信頼のあるがまかつ製なら安心感が違います。青物など大型相手であればこの安心感は必ず釣果に繋がります。
カツイチDECOY トレブル Y-S81 / Y-S82
強度のあるスプロートベンドタイプでありながらロングテーパーでゲイブからフックポイントまでがストレートタイプになっていて
強くても刺さりやすいように設計された対大型魚用トレブルフックです。
中型青物までなならY-S81。ヒラマサ~マグロ、GTならばY-S82
ここでは紹介しきれない青物用トレブルフックのおすすめは
下記のページでたくさん紹しています↓
バーブレスタイプ最強トレブルフック
がまかつ トレブル 19
バーブレスのトレブルフックの中ではいちばん売れている超おすすめ!バーブがないのに独自のゲイブバランスでしっかりホールドする。管理釣り場での使用はもちろん個体を傷つけられないネイティブトラウトやハゼなど小さいのに飲み込んでしまいフックを外しにくいターゲットでの手返しの早さを求めるのならこちら!
交換時はルアー記載の推奨サイズを守る
だいたいトレブルフックがはじめから装着されているルアーが一般的です。
ルアーにはそのもののアクションがフックを装着した状態で計算されています。ですから交換の際には、本来のルアーのアクションを損なわないよう元々付いていたものと同じサイズ、同じタイプのトレブルフックに交換するようにしましょう。
わからなければ検索すれば出てきます。「ルアー名称 フックサイズ」で探してみて、フックメーカー記載がない場合は今付いているフックの形状タイプ(オープンかストレートタイプかなど)見て同じものを選ぶことで適切に交換することができます。
まとめ
トレブルフックは単なる「ルアー購入時のおまけ」ではありません。
しっかりメンテナンスして適時に交換しないと捕れたはずの魚のバラシが増えるだけです。トレブルフックの各部名称と違いを勉強してもらいました。これを機会にルアーのデザインやカラーに拘るようにトレブルフックのことにも関心を持つことで、釣果が伸ばせ自分のテクニックももう一歩アップすることができるでしょう。