ヤエン釣り仕掛け図解!アジのつけ方と釣り方~タックル&おすすめヤエン仕掛けも紹介します。

ヤエン釣りの仕掛けを図解を用いながらひとつずつ解説します。

エギングとはまた異なったアオリイカをエサを使って釣る釣法で広く親しまれている釣り方です。

死にアジの針のつけ方やヤエンの投入の仕方などを細かくお伝えします。

また最後におすすめのヤエンをご案内いたします。

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ヤエン釣りの仕掛け図解

ヤエン釣り仕掛け図解
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画像:Il Pescaria
アオリイカをエサと「ヤエン」と呼ばれる道具を使って釣るヤエン釣りには、エギングのときとは異なる道具が必要になります。

もちろん特殊な釣り方のために必須な道具もありますが、専用のものをわざわざ揃えなくても代用できるものもあります。

その点も踏まえてほかで代替えできるものはできるものと出来ないものもしっかりお伝えします。

 

ロッド

ヤエン釣りに使用するロッドはレングス(長さ)が長く、穂先が柔らかいロッドが好まれます。

これは生エサを抱いた直後「イカのジャット噴射」と言われる体内の「漏斗」という海水を貯めこむところから勢いよく海水を噴射させて高速移動するアオリイカをいなす際に、

長いロッドのほうが”タメ”が大きく効くので、ファイト中主導権を譲らせず動き回るイカに対してフレキシブルに対応できるためです。

長さは4m~5mくらいの汎用性のある磯竿が適しています。これくらいあればサイズの大きい春イカにも対応できます。

シマノボーダレス BB 460MHT

一方で、Youtubeなどで見かける”ガチ勢”の方がやるヤエン釣りでは普通にエギングロッドが使われていますから、他のロッドで代用するのであれば、

なぜヤエン釣りには磯竿がいいのかという理由をちゃんと知った上で使うのであれば、それはそれでちゃんと釣りの時に考えて釣りをするので問題ないと思います。

 

リール

リールは基本スピニングリールです。番手は2500番~3000番クラスが適しています。

活きアジなど活きエサを使用して泳がせる場合には、ラインを出したまま”置き竿”をしておきます。

その時、ロッドを置いたままでも瞬時にドラグ調整が可能なリールのボディ後方にドラグノブが付いている「リアドラグリール」や「レバーブレーキ付リール」があると助かります。

シマノ アオリスタCI4 C3000

ただし、これもヤエン釣り好きでこだわり派のひとはヤエン用のリールを揃えるのでしょうが、特に自分は重きを置いていませんので、

重要度とすれば「中」くらい…でしょうか。あれば役立つ、なくても大丈夫くらいに勧化てもらって結構です。

 

ライン(道糸)

ヤエン釣りのメインラインはフロロカーボンです。ナイロンのほうがいいとか言うアングラーもいますが、ヤエン釣りには圧倒的にフロロ使用者のほうが多いです。

縦横無尽に逃げまくるイカは水中の根回りに入ってしまうこともありえるためある程度の強度も必要で、

それプラス感度も考えるとフロロカーボンに軍配があがります。

長さは150m以上。号数は1.5号~2号が適しています。フロロラインくらいはヤエン用に揃えておいた方がいいでしょう。

よつあみ X-BRAID ヤエン専用YOICHI V6 150m

 

活きてるアジなどのエサを自由に泳がせるたmにフックの根元にスイベルを付けますが、これにはアオリイカ釣り用のオトリフックが便利です。

ハリを刺すつけ方については後ほど、詳しくお伝えします。

かわせみ針 オトリフック M

これはオープンスイベルとカン付き針(真鯛やチヌ用)でも代用が可能です。

もっとパワーのあるスイベルにしたかったり、もっと太くて頑丈な針にしたいときには別々に揃えることでも出来ます。

 

オモリ付き針

付けエサが思うようなレンジに沈んでくれなかったり、死にアジなどある程度アクションさせないと抱かせられない状況の時に

操作性を上げるためエサのお腹部分などに着けておくオモリ付きの針です。

サイズはS~LLまであり、Sで2g、Mは3g。Lで4g、LLが6g。

カツイチ 潜助君Ⅱ

これはチニングなどに使う3.5g~~7g程度のフットボール型ジグヘッド(バス用のフットボールジグではない)でも代用ができます。

 

ヤエン

ヤエン釣りになくてはならない必須アイテム「ヤエン」

イカが抱いてから持っていくちょうど良いタイミングを見計らって投入しますが、このときに手元に感じる「おおよそのイカの大きさを予測」して投入するヤエンのサイズを決めます。

そのためサイズ違いをいくつか持っていることが好ましく、その際に気になるメーカーやタイプごとに分けても楽しめます。

カツイチ IKAクラ オカサンヤエン 陸っぱり

シマノ A-RB ラインローラーヤエン

ヤマシタ アオリヤエン

 

ヤエンストッパー

ストッパーはなくても、ヤエン釣りはできますが、あったほうがフッキング率はアップします。

ストッパーを使うメリットは、ヤエンがアオリイカまで到達したときに逆戻りしてくるのを防ぐことができ、

このストッパーの前方にヤエンが引っ掛かることで、力が加わる支点が作れラインを張ったりアワセを入れた時に意図的に跳ね上げることができ強くフッキングさせることが可能になります。

カツイチ ヤエンストッパー ブラック

死にアジもつけ方は活きアジと同じ

ヤエン釣りの場合は、活きアジの泳がせでも、アジの尻尾側のゼイゴ掛けにします。

この針のつけ方は死にアジでも同じです。

尾の付け根あたりのゼイゴを上から刺して、固いゼイゴに引っ掛けるようにしてつけます。

この動画が非常にわかりやすいです。いたって簡単です。

ヤエンの付け方(通し方)

ヤエンつり初心者の方がいちばん知りたいことは付け方=ラインへの通し方ではないでしょうか。

購入したヤエンの説明書にも書いてあるはずですが、釣り場についてあたふたする前に事前にイメトレしておきたいですよね。

この動画がおすすめ↓
ヤエンにもいろんなタイプがあるため、つけ方はひとつではありませんが、基本的なヤエンのつけ方です。

高価なヤエンであればワンタッチでラインに通せるようになっているタイプもあります。

 

ヤエンを投入するタイミング

ヤエン釣りでもっとも難しい投入するタイミング。

これはその場のイカの活性や状況で判断しますが、一般的な目安になる部分があるのでそれを基準にしてその場で判断してもらえればいいかと思います。

●イカが抱いてからドラグが出て行ったらドラグが出終わるまで待つ
●ドラグが出終わり停止後おおよそ1~5分くらい待つ
●ロッドに重みが乗っていたらゆっくりと足元から約20mくらい先まで寄せてくる
●ロッドを立ててラインが張った状態になったらヤエン投入

上記がおおまかな目安になると思います。

最初にも申しましたが、これは一応の目安です。

その時のイカの活性はもちろん、エサの生きの良さ、ポイントの根の粗さや、潮の速度、風の向きなど多くのいろんな要素が絡み合って決まりますから

一概にこれっていう答えは誰にもわかりません。

場数を踏んでたくさんアタリを感じてから状況判断できるようになってきます。

ヤエンはじめたばかりのころはこんな事覚えていても、いざその場になると手が震えてあたふたしてしまい、結局バラシ勃発…
(´;ω;`)ウゥゥ

…なてことを繰り返しているうちに考えなくても「そろそろかな…」とわかるようになってきます。

ドラグが出終わってから待ち時間の予測の仕方

おおよその待ち時間を1~5分(幅が広いw)としたのは、イカの大きさによっても抱いて食う速さが違うからです。

まず、最初にドラグ調整をしてラインを出している途中にロッドを持ってみて感じ取れる重さと走っていく速度でイカの大きさを判断します。

重たく、走るスピードも速ければイカのサイズが大きく、デカいイカほど停止したあと食うのが速いです。

小さいイカや活性が低いイカだとこの逆になります。これだと一息いれるくらいの時間待つことになります。

これも大体の目安とお考え下さい。自分も最初はこれが「重いのか軽いのか」さえわかりませんでしたから
(;^_^A

やっぱ数を経験してなんぼ!ということです。

ヤエン仕掛けまとめ

昔からあったヤエン釣りですが、youtubeなど広い人に見られるSNSなどの普及によって「エギングより釣れるのでは」と注目を集めるようになってきました。実際はそう簡単にはいきませんが…

一度はヤエンを使ったアオリイカ釣りを試してみると釣りの楽しみ方が増えることは間違いありません。

今回の仕掛け図解が、これからヤエン釣りに挑戦する方が最初のイカを釣るまでのお導きできることを願っています。