ビッグバンディットのインプレです。
似たようなものがたくさんある中でソルトの世界で流行を見せるランカーシーバスのビッグベイトゲームで注目を集めるルアーです。
人気カラーから使い方、適したロッドやフックなど基本スペックからインプレと同時に使い方までをお伝えします。
記事内インプレ画像:シーバス|Il Pescaria
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ビッグバンディットってこんなルアー
自分たちがいま手にしているビッグバンディットとはロシアのフレッシュウォーター向けタックルを販売するStrike pro(ストライクプロ)が開発、(ビッグバンディット)の名で販売していたルアーを
日本のシーバスシーンではお馴染みのマリブなどのルアーを世に送り出しているマングローブスタジオが日本のソルト向けにウェイトチューンなどモディファイしたものです。
特徴的なフラットサイドボディを持つスティックベイトになっていて、ランカーシーバスをはじめ青物などにも使用されています。
国内ではジャークベイトとして名が知られていますが、使い方次第であらゆる状況にも対応できる汎用性も持ちあわせているルアーです。
ボディ内部にシャラシャラと音のするラトル入りでサウンドを奏でるようになっており音でもアピールします。
ちなみにビッグバンディットと比較されることのあるスミスから販売されているバスタージャークも実はStrike pro(ストライクプロ)の製品です。
サイズ | ウェイト | リング/フック |
---|---|---|
195mm | 77g(約85g) | #5/#2/0推奨 |
※ウェイトの()内は推奨フック搭載時です。
人気カラー
カラーラインナップは元のメーカーであるStrike pro(ストライクプロ)の本拠地である北欧らしい
日本国内ではあまり見ることのないおもしろいカラーバリエーションから、
日本向けのボラや人気の高いチャート系、レインボー(キャンディカラー)など、10色のオリカラが揃っています。
釣り具店の販売ランキングなどを拝見すると今回インプレに使用した
チャートレインボーが一番人気のカラーのようです。
ただ実際釣りをしている人を見るとビッグバンディット特有のサンライズ(太陽のようなヒレ)などの刻印が入った珍しいカラーを使っている人を多く見かけます。
ビッグバンディットのインプレと使い方
使用感はあくまでも使っているタックルにも左右されると思いますので、ここに釣行時に使用した同じタックルの情報も記載しておきます。
形状
形状は見た目通りフラットサイドで扁平な形状をしています。
このことでジャークを入れたときに水を受けて左右にロールしながら倒れ込むように移動します。
テール部分は受け流すため!?か大きくきつめのカーブ状にそぎ落とされ細くなっているのが特徴的です。
フック
マングローブスタジオから発売されているビッグバンディットにはフックは付属されていません。
推奨フックサイズは#2/0と、リングサイズが#5が推奨されています。
ちなみにフックの種類についてはBKKのSPEAR21、またはオーナーのST-36BC(もしくはST-56)、がまかつのRB-MHの細軸タイプが推奨さてています。
飛距離
飛距離は正直あまり飛んでいるとはいえません。
重さ、長さを考えた時に…「う~ん、こんなもんかなぁ」というのが正直な感想です。
ただし、これこの飛距離よりも凄いと感じたのがこのあと紹介するアクションです。
アクションは多彩
ロッドワークとリーリングのスピードで多彩なアクションをします。
●テンポよく左右にジャーキング
●ロッドを立てスローに巻いてくると引き波立てながら僅かにロール
●ロッドを立てミディアムリトリーブでスイムアクション
ジャークさせたときの振り幅は水面直下を左右というより斜め前方に突進してきます。
これはシーバ向きアクションというよりか、青物が好むアクションだと感じました。
またロッドを立ててスローにただ巻きすると背中に水の皮一枚まとった状態で引き波を立ててわずかにロールしながら引いてこれたり、
軽く細かなトゥイッチを入れながら巻いてくると水面で左右にヘッドを振りドッグウォークしてきます。
また、ロッドを立てミディアムリトリーブすると水面直下をピッチの狭いロールしながら僅かなS字で引いてこられるスイムアクションもします。
あれも出来る!こんな動きも使い方もできる!などを謳い文句にした製品は数多くありますが、得意なアクション以外はほぼ微妙なものが多いですが、
このビッグバンディットに限っては水面直下をジャーキング(水中ドッグウォーク)以外のアクションもどれも”使えるアクション”をしています。
これ1本でその時の状況に合わせてアングラーの意思に応じて多彩な使い方を可能にしています。
後発(ライバル!?)と比較
ランカーシーバスをターゲットにするビッグベイトゲームはトップのペンシルベイトと、一段下のレンジを潜るジョイントベイトがあり、その間を埋めるのがこのビッグバンディットのようなジャークベイトの存在です。
後発ものの似たような形状でビッグジャークベイトにコ○フ○ットがありますが、
似て非なるものとはこんな感じのことを言うのでしょう。
扱いやすさは…
操作性の話になってくると、独特のクセの強さはあるので使い方に慣れは必要かもしれません。
ただそこまで気難しいさは感じませんでした。というのも…
何をどしようがすぐにプッかプカ浮いてきてしまうコ○フ○ットよりこちらのほうがすぐに水面直下~10cmくらいのちょうどよいレンジに入れることができるし操作は楽だと感じたからです。
扱いやすさという点ではダ○ズジャークのほうが誰でも簡単に出来ると思います。
適してるロッドタイプ
重さが本体は77gとなっていますが、推奨フックをつけた場合85gとなります。
それが投げられる範囲のロッドであればいけます。
ですからほとんどの場合H(ヘビー)またはXH(エクストラヘビー)になると思います。
レングスはあまり長すぎるとジャークがしにくいので7.5~8ftくらいがちょうどよいでしょう。
ボートシーバスであれば7ft以下でも良いと思います。
このクラスのビッグベイトなのでやはりベイトロッド一択です。
ビッグバンディットまとめ
ビッグバンディットのことを気になっていた方いかがでしたでしょうか?
もちろんジャークベイトとしても優秀なルアーですが、はじめて使用した際にいちばん驚いたのはアクションの多彩さでした。
文中でも申したようにあれもこれも出来ると宣伝しているルアーも多くあり、そういうルアーに限って得意なアクション以外はこれといってそのひとつに拘る必要もないものが多いですが、
このビッグバンディットに限っては使い方の幅が広いと感じます。
これ1本投げ続けても、いろんなアクションで使い分けができます。
コノシロなどベイトが大きくなるランカーシーバスの時期には1本ルアーケースに忍ばせておいて損しないルアーだと思います。
マングローブスタジオ ストライクプロ ビッグバンディット