ボートシーバスで使うビッグベイト用ロッドのおすすめをご紹介します。
東京湾を中心に岸からあまり遠くない湾内に出てボートからランカーを狩る時期になると盛り上がりを見せるインショアのシーバスゲーム。
必ず必要になるロッドのボートシーバスでビッグベイトを扱うための条件や長さの選び方なども解説。選りすぐりのおすすめをお伝えします。
舞台はボートシーバスの広大な水域、そこで繰り広げられるのはまさにビッグベイトゲームの真髄。巨大なバスを誘い寄せるには、最適なロッドが不可欠です。本記事では、その舞台裏に迫り、ランカーシーバスを手中に収めるための究極のロッドに焦点を当てます。
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長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
- ボートシーバスとビッグベイトに求められる条件
- ボートシーバスのビッグベイト用ロッドの選び方
- ボートシーバスのビッグベイト用ロッドおすすめ
- エクリプス イーグルシャフト ESC-G63MH
- シマノ ディアルーナBS B65XH
- ダイワ ラブラックス AGS BS 66XHB・Q
- アブガルシア ソルティーステージ PRM フェニーチェ SPBC-652MH+LIMITED
- アブガルシア ソルティーステージプロトタイプ ボートシーバス XBSC-642X-BB
- レジットデザイン SKUAD ボートシーバス SKC64XXH Big Bait SP
- テンリュウ ベイブレイズ BBZ601B-XXX
- テンリュウ ベイブレイズ BBZ682B-X
- ジャクソン オーシャンゲート・ボートシーバス JOG-C65XXH BS
- リップルフィッシャー シルバーストリーム 60ビッグペンシル
- メガバス ヴァルキリー ワールドエクスペディション VKC-66XH-3
- まとめ
ボートシーバスとビッグベイトに求められる条件
ビッグベイトにはボートシーバスでもベイトがおすすめ
パワー
ボートシーバスでビッグベイトを使用して釣るシーバスはコノシロなどの大型のベイトを好んで捕食しているランカーシーバスが主なターゲットになるため、
ビッグベイトの扱うルアーの大きさや重さもさることながら、釣れるシーバスの大きさも大きく当然ロッドにはファイト中のパワーも求められます。
重たく大きなルアーを思いのままに自由自在に操れるパワーも兼ね備えたコントロール性能と、
ランカーシーバスと対峙できるだけの力強さを持ち合わせているロッドが好ましいです。
それらの条件を満たすために考えられることは、パワーのあるブランクスのロッドで太いラインを使ってのやり取りとなるので必然的にベイトロッド一択となります。
補足としてベイトリールはスピニングよりもパワーファイトが得意です。
取り回しの良さ
ボートシーバスの場合は自分の個人所有の船でない限りはほぼ遊漁船から釣りをすることになりますからロッドの取り回しの良さは考えなければいけない課題です。
船の上の限られたスペースでキャスト、アクション、ファイトをするために必要なパワーだけではなくその船上という狭い空間で操作性も必要不可欠になってきます。
船上という狭い空間での対ランカーシーバスゲームを楽しむためには、ビッグベイトを扱うためのパワーだけでなく、操作性も考慮する必要があります。
ボートシーバス釣りでは、陸上での釣りとは異なる独特の環境で船上での釣りの快適さが非常に大切です。船上という狭い空間では、操作性も重要な要素となります。船の操作性が悪いと、思うようにロッドを操ることができず、釣果にも影響が出てしまいます。
ボートシーバスのビッグベイト用ロッドの選び方
長さ
ボートシーバスで扱うロッドは先に説明したように取り回しの良さが結構重要な要素になってくるのでそれを考慮すると長さ選びは第一に考えなければならないです。
おすすめは6.5フィート前後。
長すぎると飛距離は出せますが、ボートシーバスという性質上ベイトが居る場所へ近づいていってそこへ投げるので飛距離はそれほど気にすることはなく、
むしろ両となりにアングラーが居ることを想定してキャストとファイトを考えるとむしろ短いほうが釣りを快適に行えます。
ルアー許容重量
ロッドにはキャストが可能なルアーの許容重量というものが決められています。ロッドのメーカーのホームページなどのスペックに記載されているルアー重量がそれに当たります。
これはだらんとルアーを繋げて曲げても折れない重さではなく、
いちばんロッドに比重が乗っかるキャストに耐えうる重さのことを言います。
もちろんボートシーバスと言えど扱うルアーをビッグベイトを主にする場合はやはりこのルアーの許容重量は
扱うビッグベイトの重さに応じて最低でも~100gが好ましいです。
パワフルであればいいというだけでは失敗も!
ただし今度は重たいルアーを投げれるパワフルであればあるほど良いのかというとこれまたそうではないです。
はじめてボートーシーバスでビッグベイト用ロッドを購入しようとする人がいちばん間違ってしまうのがこれなんです!!
MAX300gもキャスト可能なようなタイプのロッドだとどうしてもガチガチに硬いロッドが多く、100g以下のルアー…
例えばメガドッグ180(72g)、ジョイクロ178F(約56g)とかを例にした場合でいうと硬すぎて、ランカーシーバスが掛かったときのファイトはものすごく楽ですがティップがしなやかにルアーの動きに追従することが出来ずロッドアクションがし難くなってしまいます。
このあたりも選ぶ条件に加えるには自分が使って釣りたいビッグベイトの重さの許容重量を満たすロッドを選ぶことがもっとも賢明といえます!!
例えば自分が使いたいのが先に例に挙げたメガドッグ180やジョイクロ178Fだとすれば~MAX100g以内のロッドとなるし
それ以上の重さのビッグベイトをメインにするのなら~MAX150とか200とか増やして確認していくことをおすすめします。
タイプ
先のルアーの許容重量を選ぶときの条件に加えるとするとおのずとロッドタイプはMH以上になってくるかと思います。
メーカーによって同じタイプ表記でもルアーの重さの許容範囲は違うため一概にこれとは言えませんが、
大まかにいうとH(ヘビー)またはXH(エクストラヘビー)かそれ以上のXXHがおすすめです。
ボートシーバスのビッグベイト用ロッドおすすめ
エクリプス イーグルシャフト ESC-G63MH
ロッドがカーボン全盛の時代に100%ピュアグラスを使用した。
これによりブランクスまでしっかりと曲がるしなやかさを実現。これはアクションのしやすさはもちろんのこと、
トップや水面直下で使うことの多いビッグベイトゲームで弾くようなバイトも絡めとるフッキング率の良さを手に入れています。
グリップ長も長く長時間の操作もやりやすいように設計されています。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.3ft | 181g | 約140g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
MH | PE,MAX4号 | 2ピース グリップジョイント |
シマノ ディアルーナBS B65XH
MAX200gまでの大型のビッグベイトまでキャスト可能なパワーを持ち合わせながらその自重はわずか127gという驚異の軽さを誇り
トップペンシルのドッグウォークや、ジャークベイトのジャーキングも思うままにアクションさせることのできる操作性と疲労軽減にも貢献しています。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.5ft | 127g | MAX 200g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XH | PE,MAX6号 | 2ピース グリップジョイント |
ダイワ ラブラックス AGS BS 66XHB・Q
ボートシーバスシーンで絶大な信頼度を誇るラブラックスBSからはシリーズ中でもっともハイパワーの66XHBをセレクト。
100gを超えるビッグベイトを難なくキャスト、アクションさせる操作性とパワーを兼ね備えたモデルであるのに自重はなんと123gしかなく
振り回すだけでも疲れてしまうパワーロッドでこれだけの軽量化が図れるのは安心できるメーカーの技術の高さが伺えます。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.6ft | 123g | MAX 130g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XH | PE,2~5号 | 2ピース |
アブガルシア ソルティーステージ PRM フェニーチェ SPBC-652MH+LIMITED
アブガルシアが誇るビッグベイトを扱える「ビーストパワー」を持たせたボートシーバス専用ロッド。
船の上からドデカイルアーでランカーシーバスを仕留めるための、あらゆるアプローチに対応させることができる性能を持っている。
少し好みが分かれる個性的な外観も目を引きます。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.5ft | 183g | 10~130g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
MH | PE,1~3号 | 2ピース |
アブガルシア ソルティーステージプロトタイプ ボートシーバス XBSC-642X-BB
130gまでキャスト可能なボートシーバス専用のビッグベイト用ロッド。
大きなルアーを使用しランカーを射程に収めたロッドであるが、レギュラーファーストにテーパーを仕上げたことで10g程度の軽いルアーの操作性も備えており汎用性も高く
ほかのバースの穴撃ちなどとの併用が可能なのでボートシーバス用に1本だけ揃えておきたい人はこれおすすめです!!
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.4ft | 167g | 130g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
X | PE,2~6号 | 2ピース |
レジットデザイン SKUAD ボートシーバス SKC64XXH Big Bait SP
レジットデザインのボートシーバス専用ロッドシリーズSKUADからただいま人気沸騰中のビッグベイトゲームを見据えたその名も「ビッグベイトスペシャル」の6.4フィートモデルがおすすめ。
重量級ルアーを投げ続けランカーシーバスをねじ伏せるパワーも持たせながらも粘りのあるブランクスで20g前後のジグやバイブレーションの操作性も兼ね備えており汎用性があるので1年中これ1本でボートシーバスがこなせます。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.4ft | 173g | Max 185g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XXH | PE,MAX4号 | 2ピース グリップジョイント |
テンリュウ ベイブレイズ BBZ601B-XXX
近海インショアの釣りに適したロッドを提供しているベイブレイズからは2種類のビッグベイト用が出されています。
その中からビッグペンシルの操作性を兼ね備えたこちらのモデルBBZ601B-XXXが一押し。
力強さはもちろんビッグペンシルベイトはクイックなアクションが必要不可欠なためこの性能は非常にありがたいです。
MAX200gまでOKなので大半のビッグベイト~ジャイアントベイトまでをこれ1本でこなせます。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.0ft | 183g | MAX200g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XXX | PE,MAX5号 | 1ピース |
テンリュウ ベイブレイズ BBZ682B-X
こちらはベイブレイズシリーズのビッグジョイントベイトやビッグミノーのただ巻きで誘う釣法に適したモデルです。
適度にしなるティップを持ち合わせているので大型のルアーを使っていてもバイトを弾きにくくなっています。
12ベイブレイズは生産終了になっていますが、ベイブレイズはいまも健在です。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.8ft | 168g | Max120g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
X | PE,MAX4号 | 2ピース |
ジャクソン オーシャンゲート・ボートシーバス JOG-C65XXH BS
ジャクソンからは2023年にデビューしたボートシーバス用ラインナップのオーシャンゲート・ボートシーバスのこのモデルがおすすめ。
MAXで130gまで投げらるのに軽めの自重で軽量なため6.5フートのちょうどよいレングスで船からの取り回しも抜群。
またこれだけでのパワーがありながら少しティップが入る設計のため操作性もいいです。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.5ft | 154g | Max130g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XXH | PE,MAX5号 | 2ピース |
リップルフィッシャー シルバーストリーム 60ビッグペンシル
大型ヒラマサやGTなどの大型魚用ジギングロッドとして名高いリップルフィシャーから2022年の夏に満を持して発売開始されたシルバーストリームの6フィートのビッグペンシルヴァージョン。
別売りオプションとなるロンググリップに付け替えれば6.9フィートとなり脇に抱えることができファイトも楽であり
キャスト時の飛距離も増します。
もう一段上のジャイアントベイトまで可能なモデルもあります!
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.0ft | 196g | 40~150g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
PE,MAX6号 | 2ピース グリップジョイント |
メガバス ヴァルキリー ワールドエクスペディション VKC-66XH-3
世界を飛び回りモンスターフィッシュを狩ることを目的に生まれたメガバスのヴァルキリー ワールドエクスペディションの3ピースパックロッドモデル。
このモデルはビッグベイトを用いた秋のコノシロパターンの時期にボートシーバスシーンでも大活躍しており
船上から操作性とパワーは折り紙付き。
長さ | 自重 | ルアー許容重量 |
---|---|---|
6.6ft | 202g | MAX150g |
タイプ | 適合ライン | 継数 |
XH | PE,MAX8号 | 3ピース |
まとめ
ビッグベイトゲームにおいて求められるロッドは、力強くてありながらも繊細な操作が可能なもの。特に大型のルアーを扱う際には、キャスト時のバネのような反発力が必要です。そこでおすすめなのが、高弾性のカーボン素材を使用したロッドです。これにより、強靭ながらもしなやかなアクションが実現され、ビッグベイトを的確に操作できます。
次に注目すべきは、ロッドの長さとパワー。一般的に、ビッグベイトは大きな動きを生かしてバスを誘い寄せるため、長めでパワフルなロッドが効果的です。
感度の高いティップセクションを持つロッドを選ぶことがポイントです。ビッグベイトの特性を理解し、微妙なアクションやバイトを敏感に感じ取ることがランカーシーバスを釣り上げる鍵となります。したがって、ティップセクションの操作性に寄与する柔軟性が高ければ高いほど、釣果が向上することでしょう。
総じて、ビッグベイトゲームにおいては、最適なロッドが成功の鍵となります。選び抜かれたロッドを手に、ランカーシーバスとの死闘に挑みましょう。