タチウオやサワラのときに鋭い歯でリーダーを嚙み切られるライントラブルを防ぐためのバイトリーダーについてその必要性をひも説いていきます。
なくても基本的な釣りは出来てしまうのですが、逆にあると助かる3つの良い点をお伝えし、
タチウオ釣りやサワラゲームの際のバイトリーダーの長さ決めや結び方をなども添えて解説します。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
バイトリーダー、ファイティングリーダー、プロテクトリーダー、先糸!?
タチウオやサワラは歯が鋭く通常のリーダーでは歯で噛み千切らてしまうことがあります。
遊漁船などではタチウオカッターやサワラカッターと呼ばれることもあります。
これを通常ルアーフィッシングに使うPEに結んだリーダーの先にさらに噛み千切られにくい強固で太いリーダーを結びます。
このリーダーのことをバイトリーダー、またはファイティングリーダーと言います。
ただ、これもメーカーの商品名やアングラーによって(または対象となる魚種によって)言い方がさまざまでして
わかりにくいのですがどれも同じものを指しています。
ほかにもプロテクトリーダーと呼ぶこともあったり、タチウオテンヤなどエサ釣りから派生したものなどは道糸(PEに相当する部分)とハリス(リーダーに相当する部分)の流れで単に「先糸」と呼ぶ人もいたりと統一がされていないのでなんともわかりにくくなっていますが、どれも同じです。
ここではバイトリーダーに統一して表記することにします。
間違ってもアルバイト先の責任者のことではありませんwww
バイトリーダーがない時のライントラブルによる損失
タチウオやサワラの歯で噛み千切らてしまうライントラブルは
多くの場合、魚を掛けてからファイト中、寄せているときのもうちょっとというところで起こることがほとんどです。
それってかなり悔しいです。というか落胆にちかいものがあります。
魚を逃しただけでなく、リーダーごと切られるのですから当然ルアーもロスト…。
ましてやリーダーの切れてる箇所によってはノットを組み替える必要が出てきてしまうためダメージはかなりのものです。
タチオウやサワラにバイトリーダーがあると助かる3つの良いこと
バイトリーダーは本当に必要なのかよく議論される仕掛けのひとつであることは疑いようがありませんが、
実際にバイトリーダーまでしっかり準備しているひとは、遊漁で周りをみてるとほんの一握りであってまだまだ浸透しているとは言い難いのが現状です。
その背景には、そこまでしなくても対象魚が釣れるか釣れないかの直接的な釣果にはあまり影響するとがないためだと思われます。PEを使うのならばリーダーは必須ですが、その先のバイトリーダーなんてなくても釣りはできるからでしょう。
ただしあると助かるメリットはいくつかあります。
①ルアーのロストが減る
まず掛けた魚をフッキングできずに取り逃してしまうことなんてザラにありそれくらいだと
まぁまだ精神的にも心を落ち着かせてその後も釣りを続行できますが、
ルアーをロストまでしてしまうと凹んでしまい、損失したお金ねお計算を頭の中でしはじめます…w
これがまず減らせます。バイトリーダーを結んでいれば起こったことはありません。
②ノットの組み直しがない
最初に起こりうるトラブルのところで申した通り、切られたリーダーの箇所が悪ければ極端にリーダーの長さが短くなってしまうため、
ノットを組み直す必要も出てきます。
貴重な釣りの時間が短くなってしまい、せっかくの時合を逃してしまうことにもなり兼ねません。
③モチベが下がらず済む←これめっちゃ大事!
このようなことが、1度ですめばいいのですが、そういう日に限って2度、3度起こるんです!
1度起こるとそのあとも、釣りに集中できないどころかビビッてしまいルアーの操作もリーリングもあやふやになり
気が散ってしまい本来の自分の釣りが出来なくなってしまいます。結局これが一番大きいダメージなんです!
そこでまぐれにでも釣れてくれればいいのですが、そういう時って決まって釣れないんですよ(泣)
ほんとに!
(/へ\*)))ウゥ
バイトリーダーを結んでいると起こることはないので、釣れるまでの時間も楽しんでいられます。
デメリット
ただしやはり良いことばかりではありません。デメリットも存在します。
●遊漁でお祭りになったとき太くて抜けない…
一番のデメリットは冬から春先にかけてとか、水温が徐々に低くなりベイトも南下していき
ハイシーズンを過ぎて食いが渋くなる頃ラインが太いと違和感が大きくなり釣れにくくなってしまうことがあります。
また、バイトリーダーは太いためリーダー同士の結び目が大きく、遊漁で隣の人とお祭りになってしまったとき
ほぐせないで外せず、こちらを切ってしまわないと抜けなくなることが多いです。
デメリットを理解したうえで、自分の釣り方にあった方法を選ぶようにしましょう。
タチオウやサワラの場合のバイトリーダーの長さ
タチオウやサワラの歯切れ防止のバイトリーダーの長さの目安は↓
●堤防などショアからだと15センチ
この程度で十分対応できます。それ以上にラインが飲まれることはないからです。
バイトリーダーの結び方
タチオウ釣りやサワラゲームの時のメインリーダーとバイトリーダーの結び方は、
ネイルレスネイルノットがおすすめです。
以前はバイトリーダーはブラッドノットや電車結びが主流でしたが今ではより結び目が小さくできることで
ネイルレスネイルノットが推奨されています。
詳しい結び方については別記事で解説しています。
参考になる結び方の動画も紹介しています。
興味ある方はあわせてご覧ください↓
タチオウやサワラ専用バイトリーダーもアリ!
太いライン同士を結ぶためには難しい結び方なので、ひと手間増えるし、わずらわしさを覚えるひとも少なくないでしょう。
そんなアングラーにいまではよいタチオウやサワラの歯切れ防止専用のリーダーがあります。
がまかつ ファイティングリーダー
バレーヒル プロテクトリーダー
このほかにも、まだワイヤーリーダーと呼ばれるものもあります。
もっとタチウオのリーダーをご覧になられたい方は
こちらを参考になさってください↓