イカの視力は人間並み?イカの目はエギのカラーを見極めているのかリサーチしてみた

エギングのターゲットであるアオリイカやスルメイカ、コウイカなどは元々魚と比べても視力が良く目がいいとされています。

私たちがイカ釣りの際にエギのカラーや形状にこだわっていますが、

そもそもイカはどれくらいの視力があってどの程度目で判断できているのかリサーチしてみました。

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イカの目は人間と同じ単眼構造

画像:PhotoAC

地球上の動物の目には大きく分けて「複眼」と「単眼」という目の種類があります。

この「複眼」というのは小さな眼球が集まって構成されてる目のことで、昆虫などの無脊椎動物に多く見られる目の種類で、水中生物ですがイカも無脊椎動物のはずなのですが、実は人間と同じ一つの眼球の目を持っています。これはタコも同じだそうです。

視力にすると人間の0.5くらいと言われていますから視力はそれほどよくはないようです。

目の大きさはバスケットボール大!!

イカの目の大きさ
画像:Cosmos Magazine

目の大きさがイカの身体の比率からして大きいことが特徴として挙げられます。

人間の目の大きさと比べた場合、人間の身体だとすると目の大きさがバスケットボールほどになるそうです。

自分がそんな大きな目をふたつも両眼にぶら下げてると想像してみてください!、なんか笑えますw
見え過ぎとかいうより「目ヤニがデカそう」とかww

余計に邪魔になって死角が増えそうです。

解像度はカメラ並み!

視力自体はそれほどでもないものの、イカの目はカメラ眼とかレンズ眼としばしば比喩されることがあります。

それは人間と同じ単眼でも構造が異なり、角膜、レンズ、虹彩、網膜で構成されているイカの目はカメラの構造に非常によく似ており両眼からの信号情報を脳で処理して判断しているといわれています。

イカの目の構造
左が人間の目。右がイカやタコの目。
出典:Wikipedia

イカなどの目の構造は人間とは逆で【1】の視細胞と、【2】の神経節細胞が【3】の視神経の外側になっています。

このことからもわかるように人間の目には【4】の見えていない=判断できない死角が生まれているのに対し、イカにはこの盲点がないことがよくわかります。

イカは立体視もでき遠近感を計算できる

コウイカの立体視実験の映像
画像:WARDILL LAB

アメリカのミネソタ大学のトレバー・ワーディルさんたちが過去に行った実験ではイカが物を立体的に捉えることと、それらの目の信号を脳で解釈していることが示されています。

コウイカの両眼に片方に青色、もう片方に赤色の3Dメガネを掛けさせ、イカが好むエビを模した映像を見せたところ、画面に映る獲物と自分の位置を調整する姿が動画に収められています。

その後コウイカは画面のエビに向かって触手を伸ばし攻撃しています。

距離を測りながら狙いを見定めているコウイカの動画がこちらです↓

色は濃淡で判断してる

画像:moika|Il Pescaria

私達エギングをする釣り人にとって一番気になるイカの色の識別能力。

だってあんなに頑張ってあれやこれやいろんなカラーを吟味し買いあさり揃えているのですから色は見ていてほしいところですが、残念なことにイカは色は判断できず白黒で見えているらしいのです。

しかしイカなどは「濃淡」

すなわち色の濃さで識別したり、認識したりしています。

上のモノクロ写真をご覧ください。白黒に見えていると言われるイカがこんな風に実際に見えているのかどうかはわかりませんが、モノクロにして見てみると色の濃いところと薄いところがわかりますよね。

イカはこの濃淡で判断しているのだそうです。

ではどうエギのカラーを選ぶといいのかヒント

「濃淡」で識別しているとしたらではどういうエギのカラーの選び方をしたらいいのかという疑問がでてくるわけですが下の元画像とモノクロ画像を比べてみてください。

エギのカラー写真エギのモノクロ写真
画像:Amazon

黒に近い色の濃い茶色や赤やピンクだと濃くなり、黄色や緑色は白っぽく薄く映っているのがわかると思います。

いちばん着目してほしいのは白黒にしてみるとこの濃いところと薄いところが明確になっている
ところです。

左から5番目の黒を基調とした迷彩色のエギは白黒にすると斑点模様に見えよく目立っていませんか?
これは虹テープでも白黒にするとこんな感じになりやすいです。

すなわち濃淡がはっきりしていることが大事なようです。

例えば濃い色の赤や紫に、対比する薄い黄色や白、緑などを合わせたものだと濃淡が明確になります。

右から4番目の紫に白のストライプが入ったものとかも目立っていますね。こういった濃淡の違いがはっきりする選び方をすると良いのではないかと思います。

イカから見るとこのような班模様状のものは動体視力に好影響を及ぼし目の前で動く物を認識ししやすくなるんだそうです。

こういったイカの視力や目の構造なども気にしながらエギを選んでみるのも選択肢も増え、また違ったエギのカラーを選ぶ際の楽しみ方が出来そうです。…まぁ逆にややこしくなる気もしますけどww


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