振り出し竿のメンテナンス方法について解説します。
マルチピースロッドよりもさらにコンパクトさと携帯性に優れた振り出し竿ですが、
その構造は特徴的であって分割できるロッドとは少し勝手が違います。特有の構造で得た利便性を生かしきり長持ちさせるための振り出し竿のメンテナンス方法を指南いたします。
記事内画像:釣り道具|Il Pescaria
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
振り出し竿のメリットとデメリット
釣りの仕方にも多様性が広がってますます需要の高まる振り出し竿は、その携帯性など利便性とロッドの基本的な性能を両立するために、独特の形状をしています。
このために振り出し竿にしかないメリットと、それゆえのデメリットが存在しています。
これらを理解するとあとから解説するメンテナンスの方法に意味があることがわかり理解しやすいと思います。
メリット
伸び縮みさせることで釣りしている時と移動時の長さの調節ができるため自転車やバイク、電車釣行のときに利便性が増します。
よりコンパクトになるので携帯性に非常に優れることが大きなメリットとして挙げられます。
デメリット
同じ長さや使うルアーの重さの2ピースロッドと比べると、収納時に空洞になった箇所へすべてを納めなくてはならないため、どうしてもバット部の元径が太くなってしまいます。
そのためにグリップエンドが太く握りにくくなっていて感度も劣るといわれています。
また接続部分に砂が入ってしまったり塩嚙みしてそのまま放置すると伸縮がうまくいかないこともあります。
振り出し竿の洗浄方法
先にデメリットの箇所で説明したように、同じ個所を伸縮させて使うロッドの構造をしているので、
その伸縮⇒固定するガイドと継ぎ目の部分に汚れが付着したまま洗浄を怠ると劣化を早め、最悪の場合継ぎ目の破損の原因にもなります。
このトップガイドからクルクルと回っている2番から3番ガイドと、それ以降のガイドの付いている継ぎ目は砂や潮を受けると塩分が固着してしまうので、必ず水洗い
しかも塩ガミを溶かし流す必要があるので冷たい水よりはぬるま湯程度のお湯がベストです。
ロッドはグリスやオイルの部分がないためお湯で洗っても問題ありません。むしろお湯の方がきれいに落ちます。
※(マルチピースなら蝋が剥がれる危険があります)
気になる場合はこういった釣りタックル専用の洗浄剤を使うのもおすすめです↓
塩ガミ バスター200ml
乾燥の仕方
しっかり洗浄後にしっかり乾燥
洗浄をしっかりしてもそれだけではダメ!!
洗浄後の乾燥をあやふやにすると、そのまま折り畳んでしまったら残っていた水滴が中に入り込んでしまい、塩がまだ残っていた場合に、
継ぎ目がジャリジャリして上手く嚙み合わない原因になることもあります。
それを防ぐためには、必ず洗浄後は最大まで伸ばした状態で乾燥しましょう!
こうすることで内部に水や砂が入りこんでしまうのを防ぐことが可能になります。
まとめ
持ち運びに便利なように小さくまとめられて釣り場所を選ばない利便性が振り出し竿のなによりも良いところですが、
それゆえの特徴的な構造のために釣行後の洗浄、乾燥などメンテナンスが性能をいかんなく発揮させるために大切になってきます。
また適切なメンテナンスをしていることで耐久性を維持でき寿命も伸ばせます。
少し通常の1ピースや、2ピースよりも釣行後は面倒な部分となりますが振り出し竿にしかできない携帯性を手に入れるのですからそれくらいは我慢しましょう。
●固着した塩を流すためにぬるま湯で!
●洗浄後は最大に伸ばした状態で乾燥させる