フロロハンタータクトのインプレです。
人気のあるシーガーのフロロカーボンラインR18シリーズの中から派生したラインの基本性能とコスパ力などをチェック。
実釣してみた素直な感想を元にインプレ。
また同シリーズのもっとも人気のあるフロロリミテッドとの違いをお伝えするとともに、
フロロハンタータクトのインプレと特徴を解説します。
記事内画像:釣り道具|Il Pescaria
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
フロロハンタータクトとフロロリミテッドの違い
自分は以前からライトソルト全般~バス釣りフィネスなどにはフロロリミテッドを使っていたもので
自分自身がこのフロロハンタータクトが出たときにを手にする前にすごく迷って
自分でいろいろ下調べたりしてから購入いたったので、
実際に手にしてもてからのインプレも踏まえてフロロリミテッドとの違いを先にお伝えしようと思います。
価格
まず違うのが定価と実売価の購入できる価格の違いです。
フロロハンタータクトの場合、定価はカタログではオープン価格になっており、
実売価格はおおよそ836円~1,075円ですが、
フロロリミテッドはだいだい1,236 円~1,542円というわけでフロロハンタータクトのほうが価格が安く設定されています。
その分フロロリミテッドのほうが上位ということになるので性能面では劣る部分もありますが、
フロロハンタータクトほうが優れた面も持ち合わせているのでその部分をこれから解説します。
しなやかさ
もともとがR18シリーズのフロロカーボンラインはほかのメーカーのフロロカーボンと違いしなやかさが特徴でした。
スピニングに巻いても浮き上がらないしなやかさで、ソルトウォーターの世界でも人気を誇っています。
フロロハンタータクトは一番人気のフロロリミテッドよりもさらに、よりしなやかになっています。
ほとんどフロロカーボンとは思えないほど柔らかくてしなやかになっています。
これなら最近のシマノの密巻きリールに巻いても、ライントラブルなど気にせずに釣りに集中できます。
適正釣り種
フロロハンタータクトの開発販売メーカーのシーガーの公式ホームページではトラウト用のラインとして紹介されています。
フロロハンタータクトには、管釣り、アジング、メバリング、堤防からのSLJなどのライトソルトが適していると思います。
繊細な釣りをするバス釣りのスピニングなどカバーやストラクチャーの周りなどを攻めていく釣りでは、もう少し強度があるほうがいいでしょう。
後ほどほかのR18シリーズとの使い分けの箇所でも詳しくご説明いたします。
●よりしなやかになったフロロハンタータクト
●管釣り、アジングんどライトソルトにはフロロハンタータクト
●初心者のはじめてのフロロラインとしてもおすすめ
フロロハンタータクト インプレ
実際に手にしたフロロハンタータクトの感想を率直にお伝えします。
整列巻きと透明感
まず上の写真をご覧ください。これ箱から取り出したばかりのスプールに巻かれた状態のものです。
きれいでしょ?
4lbと幾分太さが細いほうだからかもしれませんが、向こう側が透けてみえるほど透き通っていますし、
手で触ると透明なプラスチックのスプールをそのまま触っているっかのように表面が滑らかでした。
整列巻きの何がいいのかというと、
巻いている最中に干渉する部分が少なくなく、1本1本のラインが潰れてしまうのを防ぐことができます。
購入してリールに巻くときに工場から出荷されたときのライン形状を保ったまま使用することができるようになっています。
感度
フロロカーボンに摩擦に対する耐摩耗性と並んで求められる感度についてですが、
フロロハンタータクトは、柔らかさやしなやかさを重要視したものなので、どちらかというとナイロンラインの特性に近いと思います。
アタリを感じたり、底取りしているときに若干伸びる感じがあります。
固めのフロロと比べてという話だけなので、決して感度が悪いというわけではありませんが、
フロロ特有のビンビンと手元に伝わるような輪郭のはっきりした感度ではないです。
ただしその分粘り強さは備えており、急激な直線負荷や衝撃の吸収力という点で優れていると思います。
強度と耐久性
まだ使いはじめて間もないので耐久性については不明ですが、
強度という点ではいくら廉価版(価格が安く入手しやすい)ものだとしても、フロロカーボンらしい強さは備えていると思います。
ですからさきほど感度のところで言ったとおりナイロンに近い粘り(適度な伸び)を持っているけども
ナイロンほど吸水することはないのでナイロンほどの劣化しやすいわけではなくフロロカーボンの強度、耐久性は持ち合わせていると思います。
飛距離
飛距離については、感覚的なものだけで
他のフロロカーボン以外のラインやフロロハンタータクト以外のR18シリーズとの比較をしたわけでもなく
計測を行った実測値ではありませんが、飛距離は可もなく不可もなくといったところです。
しなやかさを持っているのでガイド抜けも良くリールから放出されるときにも無駄に浮き上がることがなく
また同じ強度(同じポンド)でもフロロよりナイロンのほうが細いことはご存じのとおり、
キャストしたときにルアーの重みで若干伸びるものの、
PEラインがよく飛ぶ原理と同じで「細く」、「しなやか」であるために飛ばしやすいです。
「ナイロンラインのような」抜け感といった表現がいちばん近いかもしれません。
平均的な飛距離は確保できていると感じました。
真冬の管釣りではベストチョイス!!
何度かインプレでこの話したと思うのですが(どこでしたかは覚えてないw)
冬場の水が付着したガイドが凍るほどの気温のときの管釣りって大概はみなさんナイロンラインを使うはずです。
フロロだと針金みたいにラインがバリバリに凍ってしまうからです。
ですが、ナイロンラインはフロロよりも素材が柔らかく水を吸水するため
あまりに気温が低い時だと新品でないかぎりナイロンでも凍ってしまうことがあります。
そのような状況下で、このフロロハンタータクトはベストチョイスと言えるでしょう。(たぶんw)
フロロハンタータクトの号数
号数は0.5号(2lb)~5号(20lb)まで、12種類が用意されています。
巻き数は100巻きのみ。
価格はAmazonの場合836円~1,075円で号数によって価格が変動します。
シーガー R18 フロロハンターTACT
フロロハンタータクトとフロロリミテッドの使い分け
フロロハンタータクトとフロロリミテッドの違いはここまでの解説でご理解いただけたでしょうか?
よりしなやかさで粘り強さが持ち味のフロロハンタータクトと、
ある程度のしなやかさもありフロロカーボンライン特有の感度の良さと低伸度で耐摩耗性に優れたフロロリミテッド。
この二つはそれぞれに得意とする性能が違うのでどちらか片方がいいというものではなく、
使い分けすることでそれぞれの真価が発揮できます。
繊細さがほしい管釣りやアジングなどの釣りにはフロロハンタータクト
もう少しターゲットのサイズが大きくなるチニングや、
カサゴやハタなど根魚を狙い、根の荒い磯などを攻めていくような釣りにはフロロリミテッドをおすすめします。
シーガー R18 フロロリミテッド
また、倒木の中や、水草の中にルアーを通してくるなど障害物を果敢に攻めるバス釣り用に
さらに耐摩耗性に優れた「フロロリミテッドハード BASS」があります。
非常に強度がある分、硬いので扱いやすさという点では若干経験が必要だと思います。
どちらかというとスピニングを使うフィネスバスよりも、ベイトタックルでの10lb以上の太いポンドでの使用がおすすめです。
シーガー R18 フロロリミテッドハード BASS
フロロハンタータクトのインプレまとめ
感度や横からの擦れに強い強度などほかのラインにはない特性を持っているフロロカーボンも、
以前であれば”硬くて”、”ゴワつく”といったイメージをお持ちだったことと思います。
そんな中でも「しなやかさ」に定評があったR18シリーズにもっとしなやかさを追求し操作性も増したフロロハンタータクトは
その扱いやすさもさることながら、価格も安くなっているのでコスパが高いフロロカーボンだと思います。
使い分けすることによって価格以上の満足度が得られるラインです。
まだフロロカーボンラインを一度も使用したことのない”フロロ初心者”にもぜひ一度試しに使ってみてほしい
おすすめ商品です。