水量が少なく減水しきっている湖でもバスを引き出す攻略方法を解説します。
何度もダム湖に行っていると例年になく雨量が少ない夏の時期にはよくある話。
釣りにくくなってしまっている要因は何なのかを読み取り価値ある1匹のバスを釣るための厳しい状況に合ったポイント選定とおすすめリグ&ルアーと釣り方までをお伝えしていきます。
バス釣り歴15年のkatsuyaです。これまでCacciatore(カッチャトーレ)として活動していましたが、「かっちゃん」と呼んでください。日頃はバス釣りをメインに最近ではブレードジギング、ショアジギングにハマっています。「釣れる」&「楽しい」を実感できる実践的なノウハウを皆様にお届けできるように頑張ります!
減水してしまっている湖の欠点
ダム湖など比較的大きなリザーバーでも今年のように早くに梅雨が明けて降雨量が少ない日が続くと、想像以上に水の量が少ないときがあります。そんなときは得てして釣れないときが多いです。
ではなぜ釣りにくいのか?
これに対して疑問を持つことで厳しい状況からでもバスを釣るための釣り方を図るヒントが得られます。
シェードがない
通常水かさがある程度ある場所だと湖の周りに木々の枝が水面近くまで落ちてオーバーハングができていてシェードなんてそこらじゅうに広がっているけど、減水しきっているダム湖では木々が水面まで届かずシェードがなくなっています。
ワンドになっているところに入っても同じです。岸に近いほどシャローなので水深がなくコイすら泳いでいないです。
ウィードやレイダウンが突出してしまっている
本来であれば絶好のポイントとなるウィードやバスが身を潜めているであろうレイダウンやスタンプ周りも水量が少ないために水面から突き出ているので狙い撃つことができません。
バックウォーターに水深がない
ここまでくるとバックウォーターを攻めたくなるが行ってみて愕然・・・
そもそも雨が降っていないので山間から流れ込んでくる水がなく、バックウォーターから湖の水深のある場所へはなだらかな傾斜面になっておりドシャローになっていてボートでは近づいて行くことすらできません。
オカッパリから攻めても釣れる気がしないでしょう。理由は次で解説します。
水質が悪い
雨が降らずに流れ込んでくる水がなく湖の水が、新鮮な水と古い水とが掻き回されることがないので水質がめちゃくちゃ悪くなっています。
クローラーやポッパーを通した時に水面に出た泡が消えないのは水中の酸素飽和濃度が低くなっていて水がトロンとしている=水質が悪化している証拠です。
減水した湖でバス釣り攻略するポイントの探し方&釣り方
水量が極端に少なくなっている湖ではポイントの選択が肝心です!!おそらくこれに尽きると言っていいと思います。
減水しているのでシャローはドシャローを越えて日中は水温が30度近くまで上がっているところもあり、ほとんどシェードがなく有利なポイントとは見込めないので他を探すことが必須となります。
ざっくりと水量のない湖でのポイントの探し方の目安は…
●時間は朝マズメ~正午まで
こんな感じです。
このあと順に追って説明します。
岩盤から垂直に落ちた場所
縦に水中から伸びる岩盤やコンクリートの人口建造物の際はストンと一直線に底まで落ちている個所が多いのでベイトを追い込みやすい壁際で比較的周りよりも深い場所にバスが身を潜めている可能性が高いです。
陸から沖に向かって斜めに傾斜しているシャローは減水しきっているので居る確率が低いです。
シェードがないからと言って冬場のように沖の水深のある場所の根周りを狙っても釣れる気がしなかったし、決して活性が低いわけではなさそうだったのでこういった場所でスローに丁寧に探っていくと出る。
おすすめはフリーリグ!!少しづつ横に移動しながら丁寧に撃っていきます。
デプス ブルフラット
フリーリグの利点を最大限に生かすためにはスパイラルフォールで誘えるタイプのワームが決めてになります。
シンカーは3.5~7gでそのときの水深に合わせてどうぞ。
浮きフェンスの際
大きな湖ではオレンジ色や黄色の浮いているオイルフェンスで区切られている場所があります。そのフェンスは下までネット上のモノが下がっておりそのフェンス自体が壁になっていてバスが身を隠していたりベイトを追い込むのに適している場所です。
またこういった浮きフェンスで区切られている場所は水深が比較的深い場所が多くて減水して水量の少ないときに湖でも必ず狙いたい場所です。
ジャッカル リルビル70F
橋脚
”水深があってまっすぐ水中に伸びるストラクチャー”というと岩盤だけではなく、忘れてはならないのが橋脚周りです。
橋脚の角に陣取ってそこから、脚の向こう側にキャストして橋脚スレスレをなぞるようにトレースしてくるとドンッと下から出てきます。
離れすぎるとダメで橋脚から30cm~50cm以内がベストでしょう。1回のキャストで決めるのがいいですが、最初に気づいてもくってこない時に同じコースをもう一度通すとスイッチが入って食ってくることもあるので2回くらい通してみてバイトがなければ次の場所を探しましょう。
ガンクラフト アイルトン63MR
活性が高くもなく低くもなく、けど食わせたいときにほどよいアピールと、中層付近まで潜るクランキングシャッドで、ベイトをナチュラルに演出しながら、そこそこアピールも欲しいときに!
時間は朝マズメ~正午まで
減水していて水量が少ない湖はどこもかしこも水深が浅くなっているので、当然日中は日射しが水中奥深くまで届きやすくなってますから、警戒心の強いバスは当然光の届かない深いところへ落ちていくはずです。
これを考えると水量が少なくなりやすい、夏や早秋はうす暗い朝マズメから正午くらいまでの時間帯が狙い目です。
僕はまだチャレンジしていませんが、うす暗い朝一番はトップウォーターでも出せる気がしています。その場合暗い時間帯はdシャローでもいいような気がしています。
減水した湖でも諦めないでいればバス釣りは楽しめる
せっかくダム湖まで出かけてもどれくらい水量が減っているのかは行かなくては判断がつかないので、釣行ではポイントの条件を見出すために状況把握に時間が掛かってしまうと、あっという間に時間だけ無駄に過ぎていきます。
ここで紹介したポイントの探し方と釣り方を頭に叩き込んでおけば、いくらかその日の攻略の仕方を素早く的確に決められるはずです。
あまりにも水が少ないと行ってびっくりする時もありますが、必ずバスは居ます。そんなキビしい状況でも釣れたバスは喜びもひとしおです。諦めずにあれやこれや頭をつかって釣り方を考えることも含めて楽しんでください。