ケイムラってなに?ルアーに使うその効果とグローとの違いと自作できる塗料

釣れるケイムラカーについて考察
最近巷でよく聞くケイムラについてのお勉強会です。ケイムラってルアーやサビキ釣りなどの仕掛けに使われているカラーです。

たまたま見ることがあった釣り情報サイトのコラムに興味深い記事があったのでそこから自分でもっと知りたくなってケイムラのこといろいろ調べてみました。

ちょっとだけ知っていると以前よりタックル選びの判断にキレが生まれ、釣果がアップするかも!




この記事を書いた人

ケイムラとは

そもそもケイムラって何を指して言っているのか?

 

名前の由来

ケイムラという呼称については諸説ありますが、もっとも有力と思われるのは蛍光紫色(ケイコウムラサキ)の略語という説。これがいちばんしっくりきます。

次で説明する起源の説でも紫色ではなく青色という地方もあるようです。

 

起源

ケイムラの生みの親カワハギの画像
出典:愛知工科大学

起源は昔、沖に出た船から釣る漁師さんたちのアジやサバの釣りで使われていた疑似餌であった“ハゲ皮”だという説が有力です。

食すときに剥いで捨てるしかないカワハギの皮を用いてほかの魚を釣り上げるのですからそれはそれはとても賢い釣法だと感じていましたが、それよりもカワハギの皮を無駄にせずに疑似餌に用いる大きな理由がそこには隠されていました。

このカワハギに皮を剥いで適当な大きさに切って乾燥すると白く濁ってカチカチに硬くなります。

しかし水中に入った途端にやわらかくなり淡い紫色に変化するのです!!

昔の漁師さんたちはこのことを知って漁に用いていたと思われます。

中には関東の漁師さんの間では、青色の疑似餌だったとの説も存在しています。

だから釣れる!ケイムラと紫外線

紫外線の画像
んじゃ、ケイムラが釣れる理由って?

 

水中深くでも目立つムラサキ色

ケイムラが目立つ水中の画像
海中では、水深が深くなればなるほど太陽の光が水中に届きにくくなります。だからその分水中にあるほとんどの物体の色は水に吸収されてしまうことになります。

地球上のあらゆる光の中で最大である太陽光の中でもいちばん水中深くまで届くのが紫外線なんだそうです。

 

遠くまで光を放つ蛍光

特に水中のような暗い場所では目立って見える蛍光カラー。

蛍光色とは、人間が色として認識できる光(可視光色=反射光)と,
それ以外にもその個体自らが放つ光がプラスされることで普通の色よりも目立って見えるというわけです。

さまざまな色の中でも紫と蛍光を併せ持ったケイムラは、もっとも紫外線に近い人間が見て判断できる可視光色だといわれています。だから水深のある場所でも目立つ=アピール力が強いのでよく釣れるのでしょう。

蛍光色(ケイムラ)と蓄光(夜光グロー)の違い

ケイムラとグローの違いを現した画像
よくルアーを選ぶときに見る、ケイムラカラーとグロー。

同じように見えますが、そもそもの本質が違います。

蛍光色とは自発光。すなわち光を蓄えているのではなく自らが光を放っているもののことを指します。なので暗い場所になると一気に光を放出してしまいます。

一方、グローは太陽や照明の光を吸収して蓄えてから徐々に光を放出します。すなわち蓄光。夜など暗い場所でひかりはじめる夜光と呼ばれるのがグローです。

ケイムラはその名の通り、紫色や青色に見えますが、グローは水中や暗い場所だと黄緑色に発光します。

どちらも釣りでは定番のカラーです。

 

ケイムラとグローの使い分け

特に違いがないので、ナイトゲームでよりアピールしたい場合に用いるものは好みの判断でいいかと思います。

ひねり出してみても、より自然な光に近いケイムラを主軸にして、よりアピールが欲しいなどもっと目立たせたければグローという状況によっての使い分けすることくらいです。

簡単に表現するならより自然に近い光がケイムラ、よりアピール力が強いものがグローと覚えておいてほぼ間違いはないでしょう。

ケイムラが有効な釣り種

では、ケイムラカラーが用いると有効な釣り種は?

 

アジのサビキ

アジングのケイムラ仕掛け画像
出典:ハヤブサ

待ってましたといわんばかりの「ケイムラ」と聞いたら真っ先に思い浮かぶ定番のアジのサビキ釣り。
これで釣れなきゃそこに魚はいませんと言い切っても過言ではない。

夜にこれ投げてちょんちょんやっているとそこは釣り堀かっ?ていうくらいの釣れます。それくらい集魚力があるという証。
ハヤブサ 実戦サビキ ツイストケイムラレインボー

 

トラウト


出典:ValkeIN

アジ釣りの次に忘れてはならないのがトラウトに使うスプーンやプラグ。
ほかのフレッシュウォーターの釣りやソルトでもあまり見ることの少ないケイムラではあるが、トラウトなどはよく見かける気がする。

ネイティブやエリアトラウトの世界では釣れることが立証されている証拠だと思う。
ヴァルケイン ハイバースト 安島シークレットカラー 管釣りスプーン

 

エギング

エギングのケイムラカラー画像
出典:ヤマリア

お次は「やっぱりこれか~」っていう声が聞こえてきそうなエギング。もうケイムラカラーは定番中のテイバン!

同じ形状でもカラーを変更するだけで劇的にバイトが増えることのあるエギもまたなくてはならない色なので、一つはストックしておきたい。
ヤマリア エギ王 K ムラムラチェリー

 

オフショア


出典:DAIWA

やっぱりありました。オフショアで使うシンカーにケイムラ。

光の届きにくい水深のあるポイントほどケイムラは威力を発揮します。堤防からの近海など30、40mほどの深度よりももっと深場です。

光の届くはずのない場所でも、紫外線に近い自然な光を自発光して魚を誘い出します。
ダイワ 快適船シンカーS ケイムラ紫/ゼブラ

 

その他

う~ん、そのほかの釣り種で“ケイムラ”。
自分的にはあまりこれにするメリットが浮かびません。

シーバスにせよチヌ(黒鯛)にせよ、これにするならグローにするし。あとは好みの問題かと、グリーン系のカラーが好きかブルー系が好きかみたいな・・・。

ケイムラ ルアー 自作

ケイムラのルアーや仕掛けは自作ができます。自作というと大げさですがあるものを自分なりにカスタマイズして使うことが可能です。

なかでも一番手っ取り早くて効果が感じやすいペイント!
 

ペイント


出典:あわび本舗

いわゆる手持ちのプラグルアーやスプーン、はたまたアシストフックのリーダーなど簡単に任意の個所に色付けして使うことが可能な塗るタイプ。すべてに塗るのではなく塗りたい個所にだけペイントできるもの。

キレイに塗るコツは何といっても基本「重ね塗り」。一度にどがっと塗ろうとしないで薄くつけては乾かし、また同じ個所を同じ量だけペイント。これ鉄則です!
あわび本舗 超ケイムラアワビコート

東邦産業 超!ケイムラウレタンフィニッシャーEX
よくあるプラグ単体を丸ごとケイムラにペイントしたいときに便利。
何度も重ね塗りなんてめんどくさくて待てない!というお方はコチラ↓

ようるするに塗るでもなく、スプレーするでもなくいわゆるペイントというよりは「ドブ漬け」

スプレーすればぶつぶつになり、刷毛だとムラになりやすいが、割りばしなどにつるしてポチャンッと浸してあとは乾くまでつるし上げ。

そうすることで余分なものが下に落ちていくのでムラになりにくい。しかもこれならウレタンコートなので好きなカラーにペイントした後にこれでコートすると、色剥げも防ぎながらケイムラを手に入れらる一石二鳥☆彡