ダイワから2024年にリニューアルしいち早く提供された24セルテート。
19セルテートから5年の時を経て新しくなった新モデルとダイワの数ある人気
機種との位置づけと
得意な性能とラインナップから見たおすすめの対象魚や釣り種を解説します。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
ダイワのセルテートとはこんなリール
「その性能を理解し、使いこなすこと」にこそ価値が生かせるリール
ダイワのリール「24セルテート」は、20年近くにわたって釣り愛好家の間で高い人気を誇る製品のひとつです。
価格帯が4万円台からとなっていることからも、その品質と性能の高さがうかがえます。セルテートの最大の特徴は、ダイワ内の他のリールとは一線を画す独自のコンセプトにあります。
それは「質実剛健」――強靭な巻き上げ力とパワー、そして安定感に徹底的にこだわった設計に基づいています。
このリールが持つ特徴的な性能は、単に高価で高品質であるからといって選ばれるのではありません。その性能を理解し、それを最大限に活かすことができる釣り人にこそ、その真価が発揮されるのです。強い引きでもびくともしない剛性と、どんな状況でも安心して使える信頼性は、まさに重厚長大な釣りを楽しむ人々のために設計されたものです。
セルテートを選ぶことは、ただの釣り具選びを超えた、一種のステータスとも言えます。
しかし、そのステータスは「所有すること」に意味があるのではなく、「その性能を理解し、使いこなすこと」にこそ価値があります。
本ページでは、そんなセルテートの持つ特性を正しく理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すための方法をこれから紹介していきます。
セルテートというリールを通じて、釣りの楽しさ、奥深さを再発見し、更なる釣りの世界へと踏み出していただければと思います。
24セルテートの位置づけ
ダイワのリールにおける「24セルテート」は、イグジストがダイワのスピニングリールの中で最軽量の材質を使用し、最新技術を駆使した最高峰モデルと位置づけられているのに対し、セルテートはその一つ下を行く位置にあります。
しかし、セルテートは金属製のボディを採用することで、高い剛性を実現しています。この剛性は、釣りの際に求められる信頼性と耐久性を高め、より大きな魚に対する強靭な対応力を提供します。
また、軽量感や感度に重点を置いたエアリティと並んで同じラインに位置しますが、その特徴は真逆にあります。エアリティが軽快な操作性と繊細な感度を追求するのに対し、セルテートはより力強い引きと大物対応のための剛性を重視しています。
このようにダイワは、釣り人の好みや釣りのスタイルに応じて選べるように、各リールに明確な役割と特徴を持たせています。セルテートは、そのバランスの取れた性能で多くの釣り人から信頼されています。
対抗馬は○○○
ダイワの2024年に発売されたリール「24セルテート」は、そのボディがアルミニウム製であることからもわかるように、剛性に特化して設計されています。この「高剛性」と「パワー」を重視した設計は、釣り愛好家にとって重要な要素であり、24セルテートの特徴とも言えます。
従来のモデル「19セルテート」の時点で既に、ダイワは剛性にこだわった製品作りを行っていたことがわかります。デビュー当初から20年以上この点について一貫しています。
この点において、ダイワのセルテートの対抗馬と目されるのは、S社のツインパワーです。ツインパワーもまた、高い剛性とパワーを備えたリールとして知られており、同じく金属製のボディを特徴としています。
ラインナップ
「24セルテート」のラインナップは、繊細な釣りに最適化されたFC(フィネスカスタム)の2000番から始まり、さらに幅広い釣りシーンに対応するLTモデルの2500番、3000番、4000番、そして5000番まで、多様な番手が揃えられています。
この豊富なラインナップは、釣り人が自分の釣りスタイルや対象とする魚種に応じて、最も適したリールを選べるように設計されています。
またダイワのリールには、ノーマルギアとハイギアのオプションがあり、これにより釣り人は自分の好みや状況に合わせて、巻き速度を調整することが可能になります。ノーマルギアは一般的な釣り条件に適しており、一方のハイギアは迅速なリトリーブが求められる状況や、よりアグレッシブな釣りに最適です。
このように「24セルテート」は、ダイワが提供する先進技術と多様性を体現したリールであり、あらゆる釣り人のニーズに応えるための選択肢が多いのは嬉しいです。
使いたい釣りの対象魚
ダイワの2024年に発売されたリール「24セルテート」は、その高剛性とパワーを活かした設計により、特定の釣り方や対象魚に非常に適しています。このリールは、FC(フィネスカスタム)モデルもラインナップに含まれているものの、その真骨頂は繊細さよりも、力強い引きに対して安定感を発揮する釣りにあります。
つまり、ゴリ巻きというパワフルな使い方をしても、その性能が落ちることなく、安心して使用できることが特徴です。
このリールが得意とする釣り方を最大限に活かすためには、シーバス、ヒラメ、マゴチといった魚種から、真鯛、サワラ、中型の青物まで、幅広い対象魚に対応する釣りでの使用が推奨されます。
これらの魚種は、リールに求められるパワーと剛性を必要とする場合が多く、24セルテートはこれに応えることができるのです。
具体的な釣り種でいうと、シーバスゲームやフラットフィッシュ系の釣り、テンヤ真鯛、タイラバ(ショアラバを含む)、ライトジギング、ライトショアジギングなどが挙げられます。
これらの釣り方では、リールのパワーと剛性が直接的に釣果に影響を与えるため、24セルテートのようなリールを選択することで、より大きな魚にも対応し、効果的に釣り上げることが可能になります。
24セルテートは、釣り人がこれらの対象魚や釣り種に挑む際に、信頼できるパートナーとなり得るリールです。その性能を理解し、適した釣りに使用することで、釣りの楽しさと成果を最大化できるでしょう。
おすすめの番手
ダイワのカタログ上でも推奨されている番手から筆者が選んだ釣り種ごとのおすすめ番手
ダイワ 24セルテート LT4000-CXH
シーバスやフラットフィッシュに
ダイワ 24セルテート LT3000-CH
テンヤ真鯛、タイラバ
ダイワ 24セルテート LT5000D-CXH
ライトジギング、ライトショアジギングに
24セルテートの値段
ダイワの2024年に発売されたリール「24セルテート」は、その価格設定にも注目が集まっています。最もコンパクトなモデルであるFC LT2000S-Pは、メーカー希望本体価格で54,600円に設定されており、一方で最もパワフルなモデルLT5000D-XHは61,600円となっています。
けれど心配はご無用。
実際の市場では、これらのリールの実売価格はそれぞれ45,000円から52,000円台で販売されていることが多いです。
さらに、SNS上では、39,000円台で販売している小規模な釣り具店もあるようです。
これは、地域の釣り具店など、大手とは異なる価格設定をしている場合があることを示しています。大手の実店舗では、ネットショップよりも安く販売されることはほとんどありません。
このような状況を踏まえると、購入を検討している消費者には、ネットショップを含めた複数の店舗で価格を比較し、最もお手頃な価格で購入することをおすすめします。
このアプローチにより、同じ品質の商品をより経済的に手に入れることが可能になります。24セルテートのような高品質なリールを求める釣り愛好家にとって、少しでもお得に購入できる方法を選ぶことは、賢い選択方法です。