長野県伊那市天竜川漁協は外来魚を釣って駆除するイベントバスミーティングを行いました。
開催は今回で9回目となりコロナ禍で中止されていて実に4年ぶりとなります。
ここ天竜川は水温が低く寒い場所でも育つスモールマウスバス(ラージもいるらしい)が主で釣りサイトやSNSでこの土地での釣果写真をよく見かけます。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
天竜川の在来魚と外来魚
天竜川ではアユやウグイをはじめ、伊那谷伝統の水中昆虫ザザムシなどの在来種の生存を脅かす魚として、
スモールマウスとラージマウスバスの存在が確認されていますが、2000年代に入ってから釣れるようになってきましたが
いまだどのようなルートから増えていったのかということは明確になっておらず、
増えた原因は密放流だったのか、ほかの魚の放流に混じっていたのかなど原因の特定には至っておらず、生息数の把握もできていないそうです。
4年ぶりに行われたバスミーティング
今回のこのようなイベント以外でも天竜川では漁協の支部ごとに駆除を実施していて、釣った人からの魚の買取なども実施されていて、駆除に対する取り組みを積極的にかつ、釣り人たちの理解を得やすい方法で行っていることが伺えます。
今回のバスミーティングの参加者は県内から集まった釣り好き57人。
参加者のみなさんはルアーや餌釣りでスモールバスを狙っていました。
この日の最大は48センチ!
合計で82匹で総重量24.5キロが釣りあげられました。
こういう駆除の話題になると当然出てくるバサーさんたちの釣り場と、在来種の存続とのせめぎ合い…。
釣りたい人たちは釣ったらその場でリリースしないと対象魚が釣れなくなってしまうし、かといって在来種が数が減るのは困る。
どちらも共存するのって難しいのでしょうね…。