ケニアのフライフィッシング!欧州のフライの1/3はケニア製、植民地時代から続く釣りのすべて

アフリカ東部にあるインド洋に面したケニア。ここではフライフィッシングが100年以上前から親しまれているということを私達日本人は知りませんでした。

釣りを楽しむだけでなくフライ製作事業も盛んに行われているケニアの釣りの魅力のすべてに迫ります。




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ケニアのフライフィッシングの歴史

1900年代初頭にイギリス人がマスを移入

記事内画像すべて:AFP BBNews

ケニアは内陸部奥地に湖水地方もありますがそのほとんどがサバンナ、溝帯、山岳地方であり私たちが知っているライオンやゾウ、サイなどの大型の野生生物がたくさんいる姿しか想像つかないケニアですが、ヨーロッパやアメリカが発祥のフライフィッシングが行われています。

遡ること19世紀初期、そのころアフリカに進出しようと試みるイギリスが1895年にイギリス領東アフリカを設立。

その後1920年にイギリスの直轄の植民地となり、そのころにイギリス人が高地にある河川や湖にマスを放流したのがはじまりだそうです。

ケニア国内では、植民地時代の暗い面影を残しているとしてフライフィッシングには未だ否定的な意見もあります。

一大産業にもなっている精巧なフライ作り

ヨーロッパで使用されているフライの1/3はケニア製

ケニア国内ではあまりフライフィッシングの認知度は高いとは言えないものの、それでも産業分野では重要な地位を占めています。

すでに何十年も前から国内でフラミンゴの羽根やウサギの毛なので手作業で作成された疑似餌がノルウェーやニュージーランドの釣り人が好んで使用してきたそうです。

手づくりで製作されたフライは今えでゃ1000種類にも及びカタログに掲載されているとか。
インスタグラムなどにも掲載しており、似たハッシュタグが付いている人への営業も行っている様子。

日本からも特別注文が入るといいます。

知る人ぞ知る釣りの名所マシオヤ川

アフリカ最古のフィッシングクラブも存在するケニア
ケニアはどうしても動物観察などの自然観光しかイメージが湧きませんが、昔からこの土地を知っている人はケニアに魚釣り目当てに訪れるそうです。

実際に、ケニアの最もフライフィッシングに適したポイントのある首都ナイロビから2時間ほどで行けるアバーディア山脈から落ちてくるように流れ落ちるマシオヤ川の一帯にはリゾート施設があります。

その場所にはライオンやヒョウ、クロサイなどが生息している自然環境がそのまま残っており、近隣のリゾート施設のオーナーは
”午前中は釣り。午後は野生動物を撮影。こんなことができる場所、他にありません”と豪語しています。

ケニアの釣り師はゲームフィッシングはしない


ケニアで釣りを楽しみ人や、ここへ海外から訪れる釣り人には河川や湖の釣りでよく聞くキャッチアンドリリースの概念はなく、すべて釣れた魚は持ち帰り食す!

そりゃそうですよね、よく知りませんが元来狩猟民族のはずで大自然からの恵みを釣れてもそのまま放すゲームフィッシングの考えかたはないと思っています。