釣った魚のオークション「Fish Sale」ちょっと待った!アングラーが出品することのリスク

釣った魚をオークションで売買できるという全く新しいタイプのサイト「Fish Sale」が4月1日にリリースされました。

これまでにはなかったタイプのオークションであり意外性があって話題になりそうですが、

「釣った魚で小遣い稼ぎできんじゃねぇ?」

と思ったそこのあなたちょっと待った!

生鮮品ならではの危険度をはらんでいます!




この記事を書いた人

釣り魚オークションサイト「Fish Sale」とは

画像:Fish Sale

読んで字のごとく、そのまんま生の生鮮品である、釣ったり取ったりした魚をオークションに出品して

入札者を募るというサイトです。

生の魚で行われるヤオフクやメルカリみたいなもの。

自分はこのサイトを見たときに一瞬目を疑ったが、ほんとの話だったみたいですね。

しっかり告知されていて、そのあとちゃんとオープンしました。

これを見て、感じ方はさまざまだと思いますが、

料理人としての経験がある私は、素人が生の鮮魚を扱うことの危険性のほうが怖くて

出品はおろか、釣り人から買うことも躊躇しそうだと感じました。

このあと、その理由を詳しくお伝えします。

釣り人が安易に出品するのは危険!

釣り人が出品するにはリスクが大き過ぎる

ここにはメリットしか書かれていないが・・・
画像:Fish Sale

下記の FishSale出品者の利用規約から抜粋したものです。

熟読してください。

第9条(当社に対する補償)
ユーザーの行為が原因で生じたクレームなどに関連して当社に費用が発生した場合または当社が賠償金などの支払いを行った場合、当該ユーザーは当社が支払った費用や賠償金など(名目の如何を問わず、相当な弁護士費用を含みます。)を負担しなければなりません。
出典:Fish Sale

結局、中途半端な気持ちじゃやらないでねと言ってるし、

何かすごいトラブルがあっても

”すべての責任はあんただよ!”と言ってるわけですね。

メルカリ、ヤフオクなどで出品経験者の方ならわかると思います。

送った商品の返品、返金、取り引き途中のキャンセル分などの対応ってけっこう面倒で骨折れますよね?

ですが、そんなものんではすみません!!

何故なら、扱う商品が生ものだから、

基本的に食中毒などのリスク

が必ずついて回ることになります。

鮮度保持や、締め方の基本を知らない釣り人が売って、ちゃんと冷蔵庫に入っていたとしてもいつのものかわからないもの

あなた自身が金払って買いますか?
という話です。

自分なら怖くて買いませんね。

この公式サイトの中には釣り人が「捌くのも面倒だから売ってできたお金で新しい道具も買えるのに」なんて

こんな悩みを持った釣り人に最適!みたいに謳ってますが、ぜったいナンセンスです!

そんな持ち帰って困るくらいなら釣ってすぐにリリースすればいい話で。

資源を無駄にしているのと同じなので、わざわざ売る必要なんて全然なくて

そういう人は単純にキャッチアンドリリースに徹してください。

x釣り人が安易に小遣い稼ぎで出品するのはナンセンス
xもし食中毒にさせた場合のリスクが大きすぎる

アングラーよりこんな人には向いてるかも

結局出品者は遊漁船や漁業関係者が主になりそう
結局オープンしたサイトの中を覗いてみると、素人の釣り人がアップしたんだろうなていう商品もありますが

出品している魚のほとんどは漁師兼鮮魚屋さんです。

おそらくそういった出品者が主になってくると思います。

あとは遊漁船のオーナーとか、釣り客が釣り過ぎた魚を売って少なくても燃料代の足しになればなどの場合なんかもOKだと思いますが

ほんと生鮮食品を扱ったことのないズブの素人が?

オークションで魚売る?

ナイナイww

釣り人はもう一度利用を熟考して!…

ほんの1,2年前に、自分の釣れたポイントに値段をつけて売るというチープなアプリが出てすぐに消えました。

なんか、そのときと同じ匂いがしますね。なんとなく…。

世界初の魚のオークションサイト!と言っていますが、

思いついたとしても誰も今までやっていないことというのは、
そこに気づかなかったのではなく、誰もやらなかった理由があることもある

と思ってます。

なんかこれに釣り人は安易に関わってほしくないとの思いで記事にしました。

何かあっても責任はアングラー本人にあることを強く自覚したほうがいいです。

オークションといってもメルカリやラクマ、ヤフオクのように気軽にはじめるのには
食品を扱う以上、

生鮮食品を扱ったことのない釣り人が

安易にはじめるのはリスクが大きいことを知っていてほしいと思います。

自分も何かあればクレーム対応や返金高ならまだしも罰金などごたごたも増えます

相手も食中毒にあったり、不快な思いをするのは自分だけじゃないですから、

またこんなことで釣り人が嫌な話題にさらされることは避けたいです。

興味を持たれた方は、もう少し利用を考えて見られてはいかがでしょうか。