大きく派手な音と泡で青物を水面まで誘き寄せるポッパーの動かしたについて解説します。
青物に有効な基本的なアクションと誘い方はもちろん、上手く動かすためのコツをお伝えします。
また後半でショアからの青物トップゲームでポッパーの操作性を楽にするフックセッティング方法もご紹介!!
気軽に大物が楽しめるライトジギングだけを8年続けているという偏った釣りをしています。青物の強い引きに魅せられてどこへでも出かけていきます。日々進化する昨今人気ののショアライトジギングからショア、オフショア問わずジギングもこれまでの経験から実釣で生かせる釣り方やタックルのことを紹介していきます。
青物に有効なポッパーの動かし方(基本アクション)
青物を狙うショアキャスティングゲームのトップウォーターのルアーは、足場の高い磯やサラシの入った波打ち際でも飛距離が出せてとテンポ良く広い範囲をサーチできるペンシル系を使っているひとのほうが多いですが、
大きなポップ音とスプラッシュで水面まで青物をスローに誘い出すことができるポッパーの魅力はなあどれません。ポッパー特有の動かし方でできるアクションをひとうずつ解説します。
ポッピング
ダイペンにはない代表的なアクションのひとつポッピング。
ショートジャークを入れることでポッパー独特のカップで水面の水を受けてボッコンッボッコンッという音を立てることができます。青物用ポッパーはよくある普通サイズよりもカップも大きくポコッポコッというかわいらしい音ではないですw
この音が魚がエサを捕食するときの音に似ていると言われていることから、水面の異変に気付いて青物が浮いてくるのでしょう。
このときに一瞬カップに水を受けて沈む際に激しいスプラッシュ(水しぶき)を発生させます。
バブリング(バブルダイビング)
長めのジャークを入れ水中に頭から潜り込ませて、水の中で泡を発生させ、そのポッパーの周りにたくさん出た泡で存在をアピールします。青物はこの泡に敏感に反応します。
また泡をまとうことでルアー自体が見切られ難くもなります。
ラインを張り過ぎず、ティップを水面へ向けて下げた状態からダイブして、浮き上がって来るまでの軌道に必要なラインの糸ふけを残しておくと上手くいきます。
ウエイク
近くまで浮いて来てはいるけど、最後まで追って来ない…。
ポッピングやバブリングに反応しているけどステイすると見切られ食わせられない…。
そんなときにこそ試してほしいのが”ただ巻き”
ボディの上半分を水面より上に出し引き波を立てながらヨタヨタ泳ぐ小魚を演出します。
ポッパーでもダイビングウォブラーなどウエイクベイト的に水面直下スレスレをウォブリングアクションしながら泳いでくるタイプのものだとやりやすくなります。
通常のポッパーでも引き波は立つし、軽くトゥイッチを入れてやりながらリーリングしてくるのも効果的です。
ポッパーで青物の誘い方
上記で説明した動かし方によるアクションを織り交ぜながら青物を誘い出す誘い方を解説します。
基本パターン
ポッピング(とスプラッシュ)を主体に誘う基本的な誘い方です。
沖のブレイクの上、シモリ(沈み根)の周辺、サラシの淵など、いるであろう箇所が絞れている場合に、周りからポッピングして誘い出し、ポイント手前に来たらバブリングさせ食わせます。
①着水後すぐにポッピング
着水し糸ふけを素早く取ったら、大きめにポッピング開始。
②ポッピング
テンポよく激しいスプラッシュを出しながらポッピングを続けます。音と水しぶきで存在に気付かせエサの小魚が直前まで自ら近づいてくるイメージです。
③1点バブリング
予想を立てていたポイントに来たらバブリング。
それでも食ってこなければポッピングしながら引いてきます。
またポッピングの最中に追ってきているのが確認出来たら、躊躇することなくバブリングさせましょう。
応用パターン①
活性が高い個体がいるときなどに有効なリアクションバイトで食わせる方法です。
①着水後すぐにポッピング
キャストしてルアーが着水して、余分な糸ふけを素早く取ったら、大きめのポッピングを1,2回入れリーリングを開始します。
ルアーの周りにスプラッシュを発生させてシルエットをぼかしながらポップ音とスプラッシュで奥底の青物を誘きよせてききます。
②1~2秒ステイ
激しくポッピングさせたらその場で1~2秒ステイさせます。
③ポッピング
そうしたらまたショートジャークを入れてポッピング。
③バブリング
そのあとにバブリングし、いったん潜らせてから水中で泡をまとわせます。
ポッピングとステイで誘い出しておいて、これまでのアクションでは半分浮いているのと水しぶきで見えにくかったものが、泡の中からいきなり登場させることでリアクションバイトを誘発します。
④ポッピング
バブリングさせてもバイトが得られないときはもたもたしないで、すぐにポッピングに切り替え①~③の動作を繰り返します。
青物用ポッパーの操作性を上げるコツ
青物を釣るためのポッパーの動かし方、アクションを駆使ししての誘い方をお伝えしてきましたが、青物用ポッパーは重たくサイズも大きく、しかもタックルも大きくて重量があるため、自分がはじめたばかりの頃そうだったのですが操作がやりずらいと感じることことがありました。
ここではビギナー向けに、動かし方で操作性を上げるコツを2点ほど紹介します。
グリップは浮かせて軽く握る
タックルもルアーも重たくジャークを入れる際にロッドグリップをきつく握りしめてしまいがちですが、力が入りすぎて水面をポッパーが転がってしまうことがあります。
力まずに軽く握って動かすことで防げます。ルアーとロッドの重みで下前方にロッドが傾く力を感じながら握っているイメージです。
無駄にラインスラックをつくらない
ポッパーでバブリングする際はダイペンと同じく、ある程度はラインを弛ませておいた方がいいのですがポッパーの動かし方に慣れないうちは、ラインがフックに絡まってしまいアクションを損なうほか、青物が食ってきても上手くフッキングしないなどが起こり得ます。
青物ポッパーのほとんどが浮かせたままだとほぼ垂直に仁王立ちしている状態で、PEのメインラインよりも比重が重たい沈み込んでしまうリーダーは弛みが多いほど絡まりやすくなってしまいます。
ポッパーを扱う場合は、水面に浮きやすく、吸い込みしやすいナイロンリーダーがおすすめです。
バリバス VEP ナイロンショックリーダー
ビギナーでも扱うやすくて長年愛用者が多いソルト専用のナイロンリーダー。
適度なラインスラックのこの”適度”を掴むまでは慣れるまで練習しかないですが、これが起こることを知っているだけでも糸絡みの回数を減らすことができるでしょう。
ショア青物でポッパーが有効になる時
ポッパーで青物が釣れやすいタイミングというのは、狙っている魚が上(表層)を意識しているときに他なりません。
もっともショア青物ポッパーゲームで釣れやすい時間帯は朝マズメ!
ベイト群がどこにいるか関係なく、光量が少なく腹を満たすためにエサを果敢に追い捕食する朝のマズメ時はポッパーゲームが成立しやすいです。
また強風が吹き荒れ、うねりが出ているようなときにはダイペンでは水面を転がってしまい上手くアピールできません、そのような状況ではポッパーのほうが有効です。
またショアキャスティングではデイゲームを楽しむ人が多いと思いますが、朝マズメから日が昇り切った時間帯の水温が低いときもポッパーが有効になります。
太陽がサンサンと照り付け水温が上昇すると表層よりも適水温に近い水温が低い深場へ潜ってしまいますが、曇り空の日中など水温があまり変わらないときはポッパーで釣れる可能性があります。
それとその場のメインベイトのイワシなどが表装付近にいる場合は間違いなくポッパーは有効になるときです。
・・・そんなときは、ライズやボイルが起こっているときもあります。
活性が低いと中々魚が浮いてこず、ベイトとともにボトムに落ちている状態のときはポッパーは厳しいかもしれませんが、激しいポップ音と泡で、低活性時のやる気のない個体にもスイッチを入れてやることも可能です。
・風が強くうねりがある時
・曇り空で水温が上がり過ぎてないデイゲーム
・ベイトが浮いている時
ダイビングが楽になるポッパーのフックセッティング
波風が強いときや、足場の高い磯の釣り座からポッピングやバブリングさせるのをやり難いと感じる場面もあります、そのような状況下ではフックのセッティングを変えることで対処できます。
フックサイズをワンランク上げる
波が高かったり流れが強い場所ではルアーが浮いてしまい水面を転がりやすくなってしまうときもあり、ダイブさせてバブリングさせるときにもダイブがやりにくい時には、
フックのサイズを一段大きくしてやると沈み込みやすくなるため操作がしやすくなります。
オーナー トリプルフック ST-66 スティンガートリプルフック
フックのシャンクに糸オモリを巻く
ポッパーの種類によっては、フックサイズを上げると余計に本来のアクションが破綻してしまうものもあるなど上手くいかない場合があります。フックのサイズを大きくすることで抵抗が増えるためです。
そのようなときにはフックはそのままで、フックのシャンクに糸重りを巻き付けることで対処します。
第一精工 チューニングシンカー (糸オモリ)