福井県の三方湖で中国産のハクレンを初めて確認!生態系への影響は…

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福井県内にある湖で中国原産のハクレンが初めて確認されました。

福井県若狭町の三方湖では、水面を竹の棒で叩いて網に魚を追い込む「たたき網漁」で知られています。今回捕獲されたハクレンもこの漁法で漁を行っている最中に捕らえられました。

画像:福井新聞ONLINE

捕獲された個体は体長が102cm、18kもある大きな個体、捕った鳥浜漁協73歳の男性によると、「久しぶりの大きなコイかと思った」とそうです。

ハクレンは中国が原産で、元々大きくなる平均で体長が1メートル、多重は最大で60キロ近くにもなります。中国では養殖が盛んに行われ重要なたんぱく源になっている淡水魚で、日本には明治時代に食用魚として輸入されたことがはじまりと言われています。

ただ他の特定外来生物と異なる部分は、ハクレンの孵化する前の卵は浮遊卵のためにとても長い河川でないかぎり孵化するまでに死んでしまうために日本国内では関東の利根川水系など限られた場所でしか繁殖できておらず、しかも主食がプランクトンと言うことで、小魚を食べてしまうフィッシュイーターではないことから悪者扱いはされにくい魚でもあります。

ここ福井県の三方湖を管理する漁協の人の話でもハクレンが「よそから来た人が放流したのか、なぜいるのか分からない」としたものの、「三方五湖では競合する魚がいないことから生態系に悪影響を及ぼす可能性は低い」と言っています。