冬のハタハタ釣り最盛期!安全対策徹底呼びかけ秋田海上保安

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東北の日本海側で冬の釣りの風物詩といえば「ハタハタ釣り」。12月上旬にピークを迎えるこの釣りの時期、地元では堤防などから積雪のために足を滑らせ海へ転落してしまう事故が急増することから秋田海上保安部は安全対策徹底呼びかけました。

この日は由利本荘市道川漁港で職員3人が啓発活動を行いました。





出典:河北新報

秋田特有のハタハタ釣り。ハタハタサビキと呼ばれる専用の仕掛けを用いて釣る。群れに当たれば下記の写真の釣果のように数釣りも楽しめる。群れで接岸してくるタイミングを狙うのですが、これらを追ってきた大型の魚たちをルアーで狙うアングラーも多くみられます。東北ならではのシーバスのハタハタパターンは有名です。


出典:上州屋

また秋田ではハタハタは冬の代表的な海の食材で、この時期、ハタハタときりたんぽなどを具材にしたしょっつる鍋は身体も温まり最高に美味い!そんな味覚がたくさん釣れると知っている釣り好きはいくら寒くともジッとしているわけにはいかないでしょう。

ですがこの日海上保安庁が訪れた漁港でも70人の釣り人。一部、立ち入り禁止区域にいる釣り人に注意する場面もあったそうです。転落に備えライフジャケット装着はもちろん、突然の突風や降雪に注意を払い天気を確認しながら釣りを楽しんでほしいと呼びかけています。大好きな釣りで事故が起こっては元も子もないですからね。

2010~19年の10年間に秋田県内で釣りをしていて事故に遭った人は計32人。9人は磯場や防波堤などからの転落者で、12人が死亡した。死亡者のうち10人はライフジャケットを着けていなかったそうです。日頃の危機管理がだいじなことがこの数字からも伝わってきます。海に近づくときは必ずライフジャケットを装着しましょう。