アジングで使われるキャロライナリグについて仕掛けの作り方から釣り方を解説いたします。
通称キャロとも呼ばれるこれがアジ釣りで使われるメリットや理由、どのような状況下で用いるのか?など
基本的な動かし方やアクションも踏まえながらキャロライナリグに適したラインやロッド、リールなどタックルについてもご紹介します。
チームの中でいちばん若いアジング担当のyuuZeです。父親の影響を強く受けはじめてアジング歴10年。1年中アジを追いかけまわしていますが、最近ではカッコよさに憧れてバス釣りやってみたりシーバスにも手を出してみたりショアジギ手を染めたり…ww時々浮気もしますが結局アジング釣行に戻ってきてを繰り返している毎日です。
キャロライナリグとは
アジングでは中級者以上の仕掛けのイメージが強いキャロはもともとはフレッシュウォーターゲームのブラックバスに使われていたものでした。
そのためバス釣りの本場アメリカらしい名前になっています。米国サウスカロライナ州で生まれたことから正式にはサウスキャロライナリグという名が付いたとされています。
メインラインとリーダーの間隔を開けて2つに分けることで、シンカーの部分が先に着底しても、フックにセットされたワームは自由に泳ぎゆっくりと着底していくリグです。遊動式タイラバに似ています。
アジングに用いることの効果
使うシンカーの重さやリーダーの長さや太さでライトキャロ、ヘビキャロと呼び名が変わりますが、基本的にアジングに用いられるものはライトキャロの部類です。
アジングでもこのリグが使用されるのは、遠くの沖も狙えることと、さらにそのゆったりとしシンカーとは別の動きをする=ゆっくりと浮遊する動きが、アジングが好むほぼ無動の微細なエサに似せることが可能だからです。
メリット |
同じワームの釣りでも飛距離が出る。 ボトムをべタにならずにトレースすることが可能 横に広く探るのが得意 |
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デメリット |
パーツが多い 結ぶ箇所が複数あるので少々面倒 キャストに慣れが必要 アタリが取りにくい |
キャロライナリグの仕掛け
キャロライナリグの仕掛けはやや複雑では、ジグヘッドに直結ではなくその間に2つのアイテムが存在します。
ややこしく手間なので、通常のジグヘッドやスプリットショットリグのままでいいという人も多くいます。
また先端はジグヘッドがなく(ノーシンカー)で、フックのままで使うのが一般的です。ジグヘッドを結ぶこともあります。
仕掛けに用いるもの
・キャロシンカー(中通しオモリ)
キャロ用のシンカーもありますが、高価なため、普通に売られている中通しオモリ(中が空洞になっていてラインが通せるもの)で充分代用できます。
ラインがシンカーにこすれて切れやすくなるのを防ぐために中にゴム管がセットさえれているものもあります。
形もさまざま。バレットシンカー(弾丸型)よりもスリムシンカー(通称ナツメ型スティックタイプ)のほうが飛距離が稼げます。
また素材も通常の鉛とタングステンがあります。同じ比重でもタングステンのほうがコンパクトに収まるので根掛かりしにくく
Mキャロ
日本のアジングで使われるシンカーの中ではこれがいちばん有名で、アジングでしかやらない人にとってはこの「Mキャロ」がキャロライナリグのことだと思っている人も少なからずいるほど名が知られています。
Mキャロは、沈下していくときにリトリーブに関わらず奥へ奥へ(沖へ向かって)沈んでいくいわゆるバックスライドフォールをしてくれるシンカーです。
レンジキープがしやすく、任意のレンジで長くアピールさせることが可能なシンカーなのです。
TICT(ティクト) Mキャロ Ver.2
スイベル(ヨリモドシ)
別名サルカン。ブラックバスでは、ここを省く人もいます。ワームとジグヘッドを結んだリーダーの部分だけクルクル回転して変な向きになってしまうのを防ぎ、そのことで常にフックが上を向くことでバラシを軽減します。またライントラブルを減らします。
高強度銅製合金ボールベアリングスイベル サルカン
詳しくは下記のページで仕掛けについて説明しています。
アジングでのキャロライナリグの使い方
使うならこんな状況
こんな状況下ではキャロライナリグの持ち味が生かされ、釣りが成立します。
●潮の流れが速いとき
●狙ったレンジを長くトレースさせたい場合
●ずばやく広範囲を探りたいとき
●遠投が必要な場所
●いると思われるレンジが深い場合
水中のイメージで判断する
キャスト後に水中での仕掛けのイメージができるていることはルアーフィッシングにおいて大切こと。ことアジングにおいても例外ではありません。
どのような仕掛けが今の状況にあっているのか判断に困るような場合、水中のトレースラインが頭の中でイメージ出来ているかどうか=今仕掛けがどのような動きをしながら、どの辺りを泳いでいるのか頭の中で想像できているか確かめてみましょう。
そのイメージが沸かないようであれば、その状況とポイントに仕掛けが合っていない可能性が高く、変更する必要があるといえます。
面倒でも仕掛けを、キャロシンカーの重さを変えてみたり、リーダーの長さを調節するだけでも劇的にバイトの量が増えることもあります。組み変えることで状況が一変します。
キャロシンカーの重さの選択
一旦最初は2~3gくらいのシンカーからはじめて、ある程度の水深や、潮の流れの速度、ボトムの状況を把握してもっと重たいほうがいいのか軽くても成立するのかを決めます。
シンカーの重さは、しっかりイメージができる範囲ならばなるべく軽いシンカーのほうが食いが良いです。
キャロライナリグの釣り方(動かし方・アクション)
アジングのキャロライナリグの動かし方を基本とする代表的なものを解説します。
ロッドをあおる⇔フリーフォール
任意のレンジまで沈めたら、2,3回ロッドをあおり誘いながらリーリングし、いったんロッドをもとの位置に戻して止めてまた同じレンジまで沈める。これを繰り返す。
止めたときにラインがフリー(糸ふけが出来ている状態)で落とすとバックスライドしてリーリング方向とは逆向き(沖へ)流れる。
フォール中に食ってくることが多く、初級者にはアタリがわかりづらい。その場合フォール中にカウントダウンしていき3秒くらいで空アワセを入れてやるといい。
あおった後ロッドを下ろさずにラインの糸ふけ分だけを巻き取りラインを張った状態にすると「テンションフォール」になり手前に落ちてくる。
ロッドをあおる⇔ただ巻き(さびく)
任意のレンジまで沈めたら、2,3回ロッドをあおり誘いながらリーリング。ただ巻きの途中で食ってくる。
もうひとつの動かし方として、ただ巻きよりもロッドをゆっくりと引いてくる”さびく”ほうがアタリがとりやすく瞬時にアワセを入れやすくなる。
ロッドを立てたまま上に突き上げるようにさびくとまっすぐに、ロッドを寝かせ横にさびくと少し沈み気味に進んでくる。
アワセの入れ方
シンカーとフックの間には長いリーダーがあるので、通常のジグ単と比べるとアタリは取りにくくなります。
若干の集中力が必要です。
キモは感じ取る「違和感」です。
「モワ」っとか、「ス~ッ」といったアタリは初級者の方は感じ取っても見逃すこともあります。的確な判断でなくていいのです。違和感を感じたらアワセを入れます。
また前アタリと呼ばれる最初の微妙なバイトを感じとれるとは限らず、感じ取れたとしてもそこでアワセを入れてしまうとほぼバレます。遅アワセでいいです。リーダーの長さ分送ってやるくらいのイメージです。秒数にするとほんのコンマ何秒なんでしょう(苦笑)
アジングのキャロにはPEライン
キャロライナリグのラインはジグ単のときと同じで構いませんが、おすすめはPEラインです。
キャロライナリグの遠投性能を生かすためにはより感度もある程度満たしながら、
飛距離を伸ばしたいので、より細くて飛ぶPEラインを用います。
アジングのキャロにPEがおすすめです。
キャロ自体の持つ性能を十分に発揮させるための、ロッドやリールを選ぶ時と同じ理由です。
デュエル アーマードF アジ 100m
キャロライナリグのリーダー
キャロライナリグのリーダーの長さは30~50cmを基本としています。
60~80cm位の長めにとるとナチュラルアクションをつけやすく、スイミングの時間が長くなるのでその分ヒットポイントでのアピール力が増すこともあります。
ただし、リーダーを長くとればとるほどキャストがしにくく初心者のかたは特にストレスを感じると思います。はじめは短めのリーダーでまずはキャストに慣れましょう。
リーダーを選ぶ時の太さは、メインラインと同ポンドかまたは若干強めののものを選ぶようにしています。
賛否ありますので自分に合っ選び方をしてください。
バリバス アジングマスター ショックリーダー
アジングのキャロライナリグのタックル
ジグヘッドやフロートとも違うキャロの釣りに使えるロッドとキャロに適したおすすめロッドをご紹介します。
アジングのキャロライナリグに適したロッドの条件
●せっかくの飛距離を無駄にしない遠投性能
キャロリグはジグヘッドよりも重いため飛ばせます。その利点を生かすにはロッド自体も飛距離が稼げるレングスが6.8~7.5フィートくらいの長めのロッドで、使うキャロの重さまでキャストに耐えうるルアー許容量が必要です。
※ただしこの場合感度を犠牲にすることにもなります。使い始めは6フィート前後にしておいたほうが数釣りが楽しめるでしょう。
●アキュラシー性能
仕掛けの一番最初の結び目から先端のワームとフックまでの長さが長いので、キャストもしにくく着水してからのロッドワークも慣れるまで少し戸惑うのがキャロライナリグです。なるべくライントラブルが軽減すできるガイドセッティングのものが無難な選択に。
●繊細なティップと感度
先述の通り二番目の結び目から先端までのリーダーが長いためにどうしても若干感度の感じ方が遅れます。そのため微細なアタリは取りにくくなるためティップはソリッドティップが理想。でなければ軽量でファーストテーパーの感度に優れたものを選ぶのがよいでしょう。スローテーパーではキャロの場合操作がしにくく感じます。
アジングのキャロライナリグのロッドおすすめ
アジングのキャロライナリグをする場合のロッドは、キャロ自体の遠投性能を生かすためにやはり
通常よりもロングレングスのロッドが好ましい。
また、キャロで遠くへ飛ばそうとすればするほど、重たいものを選ぶことになるので通常ジグ単などで使うロッドでは
キャストしずらくなるので、そのあたりも考慮してロッドは選んだほうがいいです。
ダイワ 月下美人 AIR AGS AJING 710L/M-T
ダイワの人気ライトゲームシリーズ「月下美人」の血統を受け継ぐ廉価版。
中でも、もっともレングスが長く飛距離が期待できるこのロッドは初級者に特におすすめ。はじめてキャロに挑戦する場合におすすめの1本☆彡
ダイワ 月下美人 アジング 74L-S
ギガアジまでを狩る性能を備えたロングレングスのパワーロッド。スプリットやフロートリグ、プラグ、メタルジグなど飛距離が必要な釣りにベストマッチ。
軽量ジグヘッドも扱える繊細なティップを持ち合わせているのでもちろんジグ単の釣りもできてオールマイティーに使用可能。
シマノ ソアレ SS アジング S74L-S
アジングのロッドは5フィート~6.4フィートまでが現在の主流となっていますが、軽量のジグを遠投しようと思うとロングレングスのロッドには適うはずがありません。
遠投だけに目がいきがちですが、こういった長いロッドは水深の深い場所でも威力を発揮!ショートロッドだとロッドワーク自体が小さくなってしまうので、深場では不利です。
アブガルシア エラディケーター リアルフィネス ERFS-79ULS-EXF-TZ
これまでソルトの世界でベイトフィネスを追及してきたアブガルシアであるが、元来フィネスのスタイルはベイトよりもスピニングのほうが繊細な釣りが可能なことに端を発すしてつくられたのがこのもでるgだ、
ヤマガブランクス ブルーカレント 83/TZ ロングキャスト
アジングロッドの中では目を見張る長さを誇ります。
これ1本でショアからのアジングはもちろん、メバリング、チニング、シーバス、小型回遊魚などライトゲームはほぼ全般可能になります。
アジングのキャロリグに適したリール
アジングにおいての最適条件である軽量であることと感度はもちろん、遠投するために必要なロングレングスのロッドとのタックルバランスが肝心になってきます。
通常多用される1000番クラスのリールでもよいですが、できることなら遠くに飛ばすのでラインも多く巻ける2000番クラスがキャロライナリグの場合おすすめ。
シマノ 23ヴァンキッシュ C2000S
アジングなど軽いリグで繊細なアタリを取るためにはそれなりに軽量で感度が良く、しかもキャロなど多少重ための仕掛けで尺が掛かっても難なく対応できるドラグとある程度のパワーを持ったギアやドラグ機能が欲しい!
それらの条件を満たすとなると、もうこの1本しか考えつかない!
このリールの良さは下記のページでインプレ解説しています↓
併せてご覧ください。
ダイワ 23エアリティ LT2000S-H
同じ時期にでた、元あったルビアスエアリティから派生した超軽量化に特化したリール。ダイワ派におすすめ。
アジングにおすすめはこのLT2000Sの番手が最適
ノーマルギアのPと、ハイギアのHと2種類がありますが、キャロライナリグには遠投して遠くの沖から回収することを考えて
ハイギアのLT2000S-Hがおすすめです。