アジの生態と習性!狙って釣るためのアジングに役立つ知識

アジの生態や習性ってご存じですか?知っているとアジングなどアジ釣りに役立つことがたくさんありそうです。

知っているつもりでも思い込みで勘違いしていることもあります。

アジ釣りの釣果アップにつながるように、以外と知らない正しい経験に基づいたアジの生態、習性を解説をします。




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アジの生態

人間が朝起きてご飯を食べ昼間活動して夜寝るようにアジにも一定の生活形態があります。

それらを知ることでよりアジを狙う際の作戦が組み立てやすくなります。

 

水温

アジの生態|水温適正
画像:pixabay

アジの活性が上がりエサを食べやすくなる水温はおおよそ16度~22度と言われており、ほぼ他の魚と変わりはありません。

ただし経験上では水温が20度前後の時が、釣果が安定していると思います。

また場所によっても、その時々の季節や潮流によってもアジは居るレンジがさまざまです。そのときどきでレンジも移動しています。

水温は深い場所ほど水面近くと底付近では水温が異なります。その時にアジが居るレンジ(タナ)も変化します。

これまでの経験からすると、尺アジなど比較的大きな個体はボトムに着いていることが多いです。

 

食性

アジの生態|食性
画像:photoAC

アジは口に歯を持たず、小さなエサをそのまま飲み込んで捕食します。
そのため口の周りが柔らかく柔軟に出来ている分、フッキングしても口切れしやすいです。

小アジ、豆アジと呼ばれるような幼魚の場合、メインとなるエサはプランクトンやオキアミ。

成魚にると、プランクトンやオキアミのほかに、小さなエビ、ゴカイなどの虫系、小さなイカ、カタクチイワシやキビナゴなどの小魚を捕食するようになります。

 

産卵期

アジの生態|産卵期
画像:photoAC

アジが産卵期に入るとエサを荒食いしはじめるためにもっとも釣れやすくなる時期と言われています。

だいたい早い地域で3月くらいからはじまり、6月くらいの地域もあり産卵期は一定ではありません。これにはその地域の水温が関係していると思われます。

また産卵期のアジには大きく分けて3段階にパターンを分けることができます。後半にいくほど徐々に食べる量が減ってくるイメージです。

詳しくは下記のページの春のアジングで解説していいます。併せてご覧ください↓

アジの習性

日頃の生活形態が見えたところで、アジの持って生まれた習性を理解するとさらに釣り方が絞れ、釣りやすくなります。
アジは昼行性だが底生性

画像:photoAC

アジは底生性で身を隠せるうす暗いところを好むので夜釣りがメインになっていますが、

もともとアジは昼行性で昼間に活動します。

ただし、太陽が昇り明るくなると漁港やワンドなどから外洋に出て沖合の深場で活動しはじめます。デイゲームは漁港や堤防の外側がポイントになり、

デイはボートアジングがの釣れるのはそのためです。

このことが原因で、夜釣りを行う同じ漁港で昼間釣ると「釣れない」となるのだと思います。

釣れると言われる夜の常夜灯周りでも、釣果が安定しないのは、そもそもアジが夜行性ではないからだと言われています。

薄暗いところを好むので夜は表層付近まで上がってきやすいですが、昼間はボトムで活動しています。

また昼行性であるということを意識するとマズメの時間帯も、夕マズメよりも朝マズメの方が活性が上がることもわかります。

 

回遊ルート

アジの習性|回遊ルート
画像:photoAC

アジが回遊してくるルートというのは、結局メインベイトであるプランクトンが流れてくる水路で、プランクトン自体は自ら遊泳力を持っていないので潮に流されてやってきます。

ですからアジの一番の回遊ルートは
潮通しが良い場所
になります。

 

昼間になると漁港の外側に、出ていくため防波堤の先端付近や、漁港の出入り口。また沖にある離れ波止と外側の堤防との間にある水道が狙い目になります。基本潮通しが良い場所を探っていくといいです。

 

夜になり、うす暗くなると漁港の内側に入ってきます。回遊してくる場所と言いうか、その場に居着いてぐるぐるしている場所です。

狙い目は湾内のカケアガリ、みお筋、防波堤付近の障害物(テトラなど)の近くに着いてることが多いです。

 

水深と群れ

アジの生態|水深と群れ
画像:photoAC

アジは群れをつくって回遊します。一つのまとまった群れ同士が合わさってさらに大きな群れをつくることで、自分たちを襲ってくる天敵から身を守っているといわれています。クジラのような大きなものにはひと飲みされてしまいますが…。

そのために1匹釣れると、群れが通り過ぎるまで爆釣することもあります。

ただその群れは同じくらいのサイズのアジ同士が集まって群れをなしているので、その時に釣れるアジのサイズが小さい場合、その同じ群れの中には大きい個体は混ざっていません。

大きい個体ほどレンジも下がる(深場にいる)ことが多いので回遊するレンジもルートも異なります。

釣りターゲットになるアジの種類

GTロウニンアジ
釣りターゲットのアジの中で最大級の通称GT(ロウニンアジ)
画像:BlueBlueFishing

アジと言えば多くの場合日本ではマアジのことを指しますが、世界中には約45種類ものアジがいます。

日本の釣りで釣りターゲットになるアジの種類は、アジングの対象魚となるマアジ、通称メッキと呼ばれるギンガメアジなどが一般的です。

大型のアジでは、オフショアでのルアーマンの憧れでもある通称GTと呼ばれるロウニンアジが釣り人には有名です。