シマノのバス用スピニングリールとして愛されているコンプレックスシリーズが2025年にモデルチェンジされました。
今回新たにXRの称号を与えられたコンプレックスXRの特徴と
徹底的に拘り抜いた厳選ラインアップのそれぞれの違いと選び方について解説します。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
25コンプレックスXRの特徴
25コンプレックスXR|SHIMANO
2025年春にシマノから発売される新作リール「25コンプレックスXR」は、昨年登場し高い評価を受けた「24ヴァンフォード」をベースにしたバスチューン特化モデルです。「ヴァンフォード」の中核を担うクイックレスポンス(MGL:マグナムライト)シリーズの一員として、さらなる進化を遂げています。
このモデルでは、「24ヴァンフォード」の軽量性と高性能をそのまま継承しつつ、自重やベアリング数を変えることなくシマノの最新技術が随所に採用されています。その中でも特筆すべきは、以下の点です:
インフィニティクロス
ギアの歯形断面を高精細な技術で削り出すことで、噛み合わせの精度が向上。これにより、ギアへの負荷が軽減され、スムーズな操作性が実現されています。
インフィニティドライブ
リールの回転摩擦抵抗を抑え、高負荷時でも力強い巻き上げを可能にする新機構。特に大物狙いの際に、そのパワーと安定感を実感できるでしょう。
アンチツイストフィン
ライントラブルを大幅に軽減する画期的な技術。一度使用すると、その効果を体感し、もう手放せなくなると評判です。
また、見た目のデザインにも注目すべきポイントがあります。旧「21コンプレックス」と比較すると、スプールの彫刻デザインがより細かくなっており、高級感と精密さを感じさせる仕上がりになっています。デザインの良し悪しは好みが分かれる部分ではありますが、細部までこだわり抜かれた作りは、釣り愛好家の目を引くこと間違いありません。
さらに24ヴァンフォードとの違いには、ハンドル部分とドラグに違いがあり、これまでのアルミ合金製からCi4+素材に変更。軽量化を追求した設計が施されています。※ドラグの違いについてはラインナップのところで詳しく後述します。
ドラグについてはデュラクロスだった24ヴァンフォードから、より特性を生かせるC2500、2500において適切なドラグに変更されています。
このように、「25コンプレックスXR」は、「24ヴァンフォード」の完成度を土台にしながら、さらにシマノの最先端技術を凝縮したモデルです。性能、デザイン、使いやすさのすべてが調和したこのリールは、間違いなく多くのアングラーにとって必須アイテムとなるでしょう。
ラインナップの特徴と選び方
公式ホームページに記載のある通り
C2500F4
C2500F4XG
2500F6
2500F6HG
と、4モデルがラインナップされいます。
これら4モデルのどこが、何が違うのか、それぞれの特徴から見る使い分け方と選び方をお伝えします。
F4とF6のの表記について
番手の後ろについているF4とF6の違いは、通常の番手に、よりそのモデルの特化した性能を引き出せるようにスプールの溝に違いが持たせてあります。
5ポンドのフロロラインを基準に説明すると、
F4は基の土台となっているヴァンフォードと比べると5ポンドで100m巻きから、80m。4ポンドで100mとなり、つまりF4は浅溝スプールになって細いラインを使う際に適した仕様になっています。
F6は5ポンドで100m(ヴァンフォードの場合)が、5ポンドで130m、6ポンドで100mとつまりF6は深溝スプールになっておりパワーフィネスなど太いラインを使う場合に有効な仕様になっています。
C2500F4・C2500F4XG
C2500F4はスモールマウスバスやフロロの2ポンド、3ポンドとか細い0.4、0.5号のPEを使用するような釣り方に向いています。
このCとは=コンパクトボディ、1番手小さい2000番のボディに2500番のスプールが搭載されているタイプのものを示しています。ボディが小さいので中のギアなど構造物も当然小さくなっているので剛性よりも軽量化や繊細な操作が得意なモデルです。
こちらのC2500にはハイレスポンスドラグが採用されています。シマノ特有のジリジリと放出し魚を弱らせる粘るドラグではなく「すぐ出るすぐ止まる」設定になっているドラグです。
細いラインを使用することを主とした場合、スモールマウスバス狙いなど短いロッドで硬いロッドを使うことの多い場面ではロッドの短さ、硬さゆえにロッドに粘りが少ないためロッドが受け止める力が弱くなってしまいます。ましてや細いラインを使っているとなると、なおさらドラグを締めている状態ではラインの破断に繋がってしまいます。そのような状況でも素早くラインを放出し、止めたい時にはピタリと止まるハイレスポンスドラグになっています。
繊細な釣りに特化して細部まで拘りフィネススタイルに合わせて設計されたものがC2500F4です。
ノーマルギアとXG(エクストラハイギア)の2種類が揃えられています。
シマノ 25コンプレックスXR C2500F4
2500F6・2500F6HG
2500F6はPEなら0.5以上、0.8や1.2号などを使用して釣るパワーフィネスに適しています。
2500F6の最大の違いはドラグ性能です。2500F6に搭載されているのはラピットファイアドラグが採用されています。ドラグネジの1回転の締め込む量が多く、一気に締めやすく緩めやすいドラグになっています。
スピニングでのパワーフィネスでカバー周りからバスを引きずり出すときにはドラグをガチ締めしておき、オープンな場所に出たら緩めるなど、ドラグの締めたり緩めたりする操作が素早くできるようになっているのが特徴です。
こちらも同様にノーマルギアとHG(ハイギア)の2種類が揃えられています。
このようにバス釣りの釣りスタイルに応じた的確な設定がされているのが25コンプレックスXRです。自分の釣りスタイルや釣り方に応じて選べるほか、使い分けができるようになっています。
シマノ 25コンプレックスXR 2500F6HG
発売時期
発売時期は今年の春、4月が発売予定になっています。釣具店ではすでに予約注文受注がはじまっていますから25コンプレックスXRを購入検討の方ははやめに予約しておくことをおすすめします。
コンプレックスがプロにも指示される理由
トップトーナメンターでもトップ50の中でもメーカーからリールのサポートを受けていない人達もコンプレックスやヴァンフォードは使用率が高いのです。
トップトーナメンターならもっと上位機種を使えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、プロとなると10台や20台揃えておく必要があり、
台数揃るとなると例えばバンキッシュと比べると2~3万円違うのでその金額x10台となると結構な金額となりすべて自腹切るとなると負担も結構なものです。
そのためもっとも性能が良くてもっともコストが安いリール=いわゆるコスパの非常に高いリールをシビアに選ぶためコンプレックスは人気があります。