OSPから今年の夏に発売された超個性派クランクベイト「ダックビル」
その全貌に迫ります!
特徴を生かした使い方から相性の良いおすすめタックルをご案内します。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
ダックビルの特徴
この夏、OSPから発売された新しいクランクベイト「ダックビル」は、他のクランクベイトとは一線を画す独特な特徴を持っています。最大の特徴は、一目見ただけで強い印象を与えるその独自の形状です。
リップとボディが一体成形されており、攻撃的なルックスが釣り人の目を引きます。
見た目のインパクトが大きいにもかかわらず、大きさは通常のクランクベイトと変わらず、どんな場所でも扱いやすい標準的なサイズもまた魅力のひとつです。
このダックビルは、左右に大きく動き回る動作が特徴です。
さらにキャストして着水後にすぐにアクションを始めたときのラインの絡みを防ぐスイベルアイを標準装備。
このように、見た目だけでなく機能面でも優れているダックビルは、あらゆる条件下でその力を発揮し、釣り人に新たな釣果のチャンスをもたらします。
長さ | 重さ |
---|---|
110mm | 28g |
フック | リング |
#3 | #2 |
ボディ素材は2種類
「ダックビル」には、ボディ素材に2種類の選択肢が用意されています。まず、軽く浮きやすいボーン素材、そしてもう一つは透明感のあるクリア素材です。この2種類の素材が選べるというのは、市販のクランクベイトでは非常に珍しく、この製品に対するOSPのこだわりと本気度が強く感じられます。
それぞれの素材は、異なるレンジを攻略するために設計されています。ボーン素材はシャローレンジをキープしやすく、浅い場所での釣りに最適です。一方、クリア素材はボーン素材に比べて沈みやすく、やや深めのレンジを攻めることができます。このように、素材の違いによって、釣り場や状況に応じて最適なレンジを選ぶことができるのが「ダックビル」の大きな魅力です。
アクション
最大の特徴は、そのクランクベイトらしい強波動のワイドウォブンロールアクションです。このアクションは、振り幅が非常に広く設定されており、左右に大きく尻を振る動作がバイトを引き出します。
攻撃的な見た目にふさわしく、その動きも派手で、水中での存在感を強調します。特に、水を強く押し分ける能力は圧倒的で、他のルアーにはない独自性を持っています。
近年の釣り場では、プレッシャーが高まる中でナチュラルなアクションのルアーが人気を集めていますが、ダックビルはあえてその流れに逆行し、派手で大きなアクションに特化しました。
この大胆なアプローチによって、他のルアーでは代替できない唯一無二のパフォーマンスを実現しています。その結果、プレッシャーの強い状況下でも、魚に強いアピールをし、バイトを誘発させる力を持っています。
潜航深度
素材や巻き速度によって幅広いレンジを攻略できる特徴を持っています。
ボーン素材のモデルでは、速巻きでミディアムリトリーブを行うと水面直下から約50cmのレンジを探ることが可能です。
一方、スローなただ巻きでは、水深1mまでしっかりと潜行させることができます。
このように、巻き速度を変えるだけで、浅いレンジから深めのレンジまで自在にコントロールできるため、さまざまなシチュエーションでの使い分けがしやすくなります。
ラインナップ
2つの異なる素材を活かした豊富なカラーラインナップが魅力です。全部で10色が用意されており、ボーン素材には「B」、クリア素材には「C」の表記がカラー名の後につけられているため、一目で素材を判断しやすく選びやすくなっています。
このような工夫により、釣り場やコンディションに合わせた最適な選択が可能です。
さらに、霞ヶ浦や利根川水系のロコアングラーである北田朋也さん、バス釣りの名手浦川正則さんの監修による特別カラーもラインナップに含まれています。
これらの特別カラーは、リアにフェザーフックが装着されており、さらに釣果を引き出す工夫がされています。実績あるアングラーの監修によるカラーは、特定の状況下での有効性が高く、プロの知識と経験が詰まったアイテムです。
ダックビルの使い方
通常のクランクベイトと同様に、マッディーウォーターや雨後の増水・濁りが入った水質での使用に適しています。しかし、それだけではなく、澄んだ水やプレッシャーの高い一級ポイントでも効果を発揮します。
タフコンディション下でスレきったバスに対しても、ダックビルはリアクションバイトを誘発することが可能です。このため、これまでのクランクベイトとは全く異なるアプローチができ、釣りの戦略をより多彩にするための引き出しが一層増えます。
ダックビルのアクションは、水中で強力なアピールをしつつ、リアルな動きを演出。
その結果、さまざまな水質やシチュエーションで、他のルアーでは狙えないバスに対しても効果的にアプローチできるため、どんな状況でも釣果を期待できる頼もしいアイテムとなっています。
推奨タックル
OSPのクランクベイト「ダックビル」の推奨タックルは、カタログ上で「6.6ftクラスのMタイプ以上のベイトタックル」とされています。推奨ラインは16ポンド前後が適切とされており、これによりダックビルの性能を最大限に引き出すことが可能です。
公式の推奨に基づいて、ダックビルのアクションを活かすタックルを選ぶ際、OSP代表の並木敏成さんが愛用するダイワの製品がおすすめです。並木さんは元ダイワ社員であり、現在もダイワのタックルを使用していることから、相性は抜群です。
ダイワの製品からセレクトしてみました。
ダイワ ブラックレーベル LG 6101MHFB
手元にまでブルブルくるクランクベイトのアクションにはグラスロッドのようなある程度曲がるしなやかな粘りがあるロッドが適しています。
2タイプ用意されているブラックレーベルの中でグラスロッドにも似た中弾性カーボンを使用したLGはダックビルにも相性抜群!
中でも長さとキャスト可能なルアーの重さともにベストだと思われる6101MHFBを選びました。
ダイワ ジリオン SV TW 1000
タフでハードワークにも耐えうる高剛性モデルのジリオン
強い波動のダックビルをガンガン巻いて釣ろう!
まとめ
タフコン化が進んでいると言われ続けている昨今のフィールド事情でもダックビルのようなアピール力の強いルアーでなければ捕れないバスは必ず存在しています。
状況を把握する経験と知識さえあればこういったクランクも出番はたくさんあります。
単純にクランクベイトなど巻き物で釣れると喜びも増すってことないですか?
個性的なダックビルで巻き物でバスを釣りあげる喜びを楽しんでみてはいかがでしょうか