外来生物で既存の在来種の存続を脅かすとされるウチダザリガニを釣って食べて駆除につなげようとするイベントが2日の日曜日を利用して長野県千代田湖で行われました。
約30人の親子が参加し外来種と環境維持への理解と食べることで命をいただく意味を学びました。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
ウチダザリガニとは
体格はまるでロブスター!!
ウチダザリガニは元はカナダやアメリカ原産のもザリガニで
日本には食用する目的で持ち込まれたそうです。
冷たい水を好むことから、現在日本で確認されている多くは日本では北海道、長野、福島で多く生息しています。
名前の由来は当時、研究をしていた北海道大学の教授、内田亨さんが保有していた標本が
種の特定につながったことから内田教授の名前がそのまま献名され和名になったそうです。
日本固有のザリガニであるニホンザリガニよりも3倍の大きさがあり
ハサミと胴回りはアメリカザリガニよりも大きく、最大で20センチほどになる大型のザリガニで
その姿はまるでロブスターです。
身も大きく、食味もどのザリガニの種よりも美味しいとされています。
北海道 阿寒湖産 レイクロブスタースープ
実際に生息地の北海道では「レイクロブスター」としてスープなどに調味され提供されています。
こちらは北海道 阿寒湖産 のウチダザリガニと北海道産バターを使った絶品!
ただしこちらも外来種で
日本の固有種のゲンゴロウなどの水生昆虫、イモリやオオサンショウウオなどを捕食するらしく
駆除の対象として近年生息地では、釣って食べてもらうイベントが盛んに行われています。
千代田湖の外来種駆除目的のイベント
竹製の竿にたこ糸を結んで特別な竿に、スルメを餌にして釣ります。
あと釣りをした参加者の中から希望者は、
長野県でウチダザリガニの食材利用に関心を持つ近くの料理店さんが提供してくれた
サリガニの炒め物や、ウチダザリガニのスープ、地元の野菜を使ったサラダとパンがプレートに盛り込まれた
「ザリガニランチ」を味わうことができました。
家族で参加し食べた子供さんは
「ぷりっとして美味しかった」とそうです。