ルアーフィッシングが台頭してきて日本の釣りの世界の中でも多用されるようになった英語で表す釣り関連用語。
どうやら自分たちがあたりまえのように使っていたものは英語の本場アメリカやイギリスからすると”ちょっとおかしい”ようです。
本来の表す意味や使い方を踏まえて間違った英語の釣り用語の正しい使い方を解説します。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
糸ふけはラインスラッ「ク」
今回の特集で真っ先にお伝えしたかったのがこれ!
いろんな釣り情報誌やフィッシング関連サイトでも頻繁に目にすることのある
「糸ふけ」をを表す際に用いるラインスラッグという表記、言い方は間違いです。
正しくは「スラック」。
スラック=slack。「弛み」や、「緩み」という意味でこちらが正解。
プログラマーやクリエイターが作業チーム内で使うコミュニケーションツール「slack」と同じ綴りです。
グではなく「ク」が正しいのです。
スラッグ=slugで直訳するとナメクジのことです、一字違うだけでまったく意味が異なってしまいます。
ボイルとライズはまったく状況が違う
お次は魚が水面を割って、飛び出してきて餌を捕食する状況をさすことのある「ライズ」=rise
riseの意味は「上昇」という意味合いで、英語圏でも”魚が餌を求めて上ずってきている状況”を指すときに用いられます。
このときにこのようなライズがあちらこちらで起こっている状況を「ボイル」と呼ぶことがありますが、
このボイル=boilは、沸騰するという意味で
この時用いられるのは「水面が沸沸騰しているかのように荒れてる様子」を指し、日本でいう「ナブラ」を指す使い方がもっとも近い意味合いになります。
単にライズが起こっているだけの状況ではなく、ライスとともに逃げ惑うベイトが水面付近をワチャワチャしている状況がいちばん近いイメージです。
サーフは砂浜ではなく「波打ち際の泡」
これは自分自身もまったく勘違いをしていました(恥ずかしい)…。
サーフといえば砂浜のイメージがありますが
本来のサーフ=surfは「波乗り」という意味。
Google翻訳でもsurfでフィルター通すと「サーフィン」と訳されますwww
また「寄せ波で起こる波打ち際の泡」を意味し、それでアメリカではサーフフィッシングで通用するようです。
ただしイギリスではサーフフィッシングではなく「ビーチフィッシング」と言い表します。
意味合い的にはこちらのほうがしっくりきますね。
~イングのジギング、ウェーディング以外は和製英語
~イングといい方は、頻繁に釣りでは用います。特にルアーフィッシングで多いですね。
これも英語圏で通用して、実際に使われているのはジギングのみで、
エギング、アジング、チニングなんて言葉は完全なる和製英語でして、
日本以外でエギングが頻繁に行われているオーストラリアではegi、egingと表記しているところも見受けられますが、
アジング、チニング、メバリングなんて英語で表記されることはほぼなく海外のアングラーにいっても通用しません。