これから旬を迎えるカツオの1本釣り。
この頃に発表される前年度の実績評価で鹿児島県が初の全国1位の漁獲量を獲得しました。
これだけ獲れても県内で消費されるのは1割に満たないとのこと。
それには鹿児島県民は元々生鮮魚介を消費しない都道府県の中で全国ワースト3位という海に近い県なのに驚きの事実が隠れていたようです。
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ずっとカツオ1本釣りで1位を狙っていた鹿児島
1昨年の1月~12月の1年間の期間内で全国で争われる漁獲量。
これまでカツオの1本釣りは、気仙沼をはじめとする宮城県や、関東の千葉県が長い間1位を獲得していましたが、
ずっと鹿児島はその1位を狙っていました。念願の日本一をはじめて獲得したことで。
その漁獲量は7898トン!
今回、カツオ1本釣りで全国1位になった市場関係者らが鹿児島市役所を訪問し市長に報告しました。
漁業関係者らによると、今回1位になった大きな要因は
「鹿児島県が漁業を行う海域の水温が、カツオが育ちやすい20℃を越える日が多くあったこと」
が挙げられるそう。
ただそれが本当だとすれば・・・
温暖化の懸念も
今回日本一になった鹿児島県もこれまで漁獲高1位であった都道府県と同じく黒潮が流れてくる海域です。
ただ、これまで漁獲高1位を獲得していた宮城県や千葉県は鹿児島県より北東にあります。
今回1になった鹿児島県のカツオの猟期に水温が上がっていたとするならば、
漁期の時期は同じなので、漁期に「敵水温になっていた日が多くあった」ということは水温が温かくなる時期が早まっていてどんどん南下しているのではないかとの懸念も出てきています。
漁獲量1位でも実は魚を食べない県全国で下から3番目!
これだけの漁獲量を誇っていても鹿児島県は県民が生鮮魚介に対して支払っている額で統計を行う「生鮮魚介支出額」で、
なんと全国でワースト3位に。
元々が、刺身といったら鶏刺しや、キビナゴを酢味噌で食べたり、薩摩料理も魚介類よりも鶏や豚肉が中心だそうです。
ですが、そんな中でもサバやイワシも突出して消費されている種類の魚介があるということも鹿児島のおもしろい特徴ですね。
鹿児島の市場漁協関係者の人たちが市長に報告をしたときにも、これを機会に
「PRし、鹿児島県民にも食べて頂きたい」と
今後の抱負を述べられていました。
鹿児島県枕崎産 血合い抜き炭火焼 1本釣りかつおタタキ 2種類のタレ付